あらすじ
地元弱小新聞の自称エース記者・折原けいに殺人容疑が? 京都の裏情報を取材に来ていたフリーライターが毒殺され、接触していた彼女に警察が目をつけたのだ。マイナーな名刹・大悲閣千光寺の寺男・有馬次郎は、容疑を晴らしてやるため、調査に乗り出すが――。(表題作) 知る人ぞ知るミステリアス京都と、古都ならではの謎解きの妙味、じっくりご堪能ください!
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Posted by ブクログ
何度読み返しても面白い。元広域強盗犯の寺男、直情型だがフットワーク軽い女新聞記者、基本の登場人物の中に「バカミステリー」大賞なるものを受賞した、己の化身ともいえる作家を加え、きっちりと描きこまれた人物像には、毎回、笑えて、引き込まれる。
Posted by ブクログ
京都の寺男は、昔泥棒だった……
ことはどうでもよくて、今は平和に暮らしているにもかかわらず、なぜか事件に巻き込まれるアルマジロの短篇集(笑)
相変わらず笑いが多めで、でも謎解きで面白かった
Posted by ブクログ
軽快でドタバタw でも、「支那そば館~」より、深くて、面白かった!
有馬次郎の裏の顔が好き♪ このシリーズも、もっともっと読みたかったな。。。
Posted by ブクログ
京都の名刹・大悲閣千光寺の寺男・有馬次郎は元泥棒。
図らずもトラブルに巻き込まれ、昔の腕を生かし、解決する事も暫し。
京都の古都の風情と、謎解きの妙味を味わえるあの、裏京都ミステリがパワーアップして帰ってきた!
京都に住むモンとして、通説(ぶぶ漬け出されたら帰れの印)を嘆いている中、明快に笑わせてくれるタイトルの作品がお気に入りです。
Posted by ブクログ
支那そば館の謎の続編です。
前回の登場人物の有馬、折原に続き推理作家のムンちゃんが加わってドタバタ推理になっています(笑)
小学校高学年位から読めそうな本です
登場する大悲閣は実在するんだそうです。
最後の登場する白味噌、うーーん?食べた事が無いかも??
食事をするシーンが毎回に近く出てくるのですが、想像するだけでも美味しそう。
Posted by ブクログ
想像以上の京都弁に引っ張られて推理が頭に入ってこず…。
関西弁だったら頭に入ってくるのに。この差はなんなのか。
推理物としてはかもなく不可もなくなので3とした。
Posted by ブクログ
読書録「ぶぶ漬け伝説の謎」3
著者 北森鴻
出版 光文社
p133より引用
“幽玄そのものといった光景なのだが、どうも
焚き火の向こう側にいる獣が、よろしくない。
おのが欲望に溺れ、いっときの侘び寂を楽し
もうとすらしない、目つきがさらによろしく
ない。ときおり唾を飲み込むごくりという物
欲しげな音が、さらにさらによろしくない。”
目次より抜粋引用
“狐狸夢
ぶぶ漬け伝説の謎
悪縁断ち
冬の刺客
白味噌伝説の謎”
寺男・地元新聞の記者・ミステリー作家の
三人を主人公とした、短編小説集。
寺の境内を掃除しながら、居候とじゃれあっ
ていた寺男の有馬二郎。そこにやってきたの
は…。(狐狸夢)
上記の引用は、「冬の刺客」と題された話の
冒頭の一節。焼き芋をしているのかなと思った
のですが、読み進めてみると…。なんとも風雅
な楽しみ方でした。
全編の会話が京言葉でかわされているよう
です。はんなりとした穏やかな感じの響きが、
なんともいい塩梅です。
作中に出てくる料理や食材も、京都ならでは
のものが描かれているようで、京都らしさを
全面に押し出した作品だと思います。
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Posted by ブクログ
面白そうなタイトルに惹かれて購入。
京都文化論的なものなのかと思ったら、コメディでした。
冒頭の方はちょっと馴染めなかったので、読後にもう一度読んだら、すんなり乗れた。
トリックがすとんと落ちない気がするけど、これはドタバタなノリで読む作品なんでしょうね。
ご住職が好きです。
京都、大悲閣、行きたくなりました。
Posted by ブクログ
前作に比べ、ミステリー色よりコメディ色が強くなった。登場人物の暴走も加速。作者は楽しんで書いたのでは?おそらく、これで終わりのつもりはなかっただろう。次作がないのは残念。
Posted by ブクログ
3+
偶然にも最後の一文が、“新年が皆様にとってよい年でありますように。”となっており、年末年始に読む本としてはピッタリで、まるで大悲閣千光寺に二年参りした気分。
読んでいると相変わらずおなかが減るし、著者の他作に絡んだパロディなどのファンサービスもあり、前作に引き続き実に楽しい一作。
今から読むと切ない気持ちになる“解説”にも注目。