北森鴻のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
作家・阿坂龍一郎の元に謎の手紙が届けられた。『前略 はじめて手紙を書くよ、今はもうどこにもいないキミに。』そう書かれた手紙を見て、阿坂は背筋が凍る。なぜこんな手紙が今頃くるのか、一体誰が送っているのか。そんな阿坂をあざ笑うかのように、謎の手紙は次々と送られてくるのだった。
主人公自体に秘密が隠されているパターンで、読者は阿坂が過去に一体何をしでかしたのか、どういう理由で今になって告発されそうになっているのかを追うカタチでストーリーは進んで行く。ま、それは普通バレるやろ!と、都合が良すぎる部分もあったけど、今回もまんまと騙されて。後で、「あ、そういえばそう書いてた」と気づくんだよねぇ。全て -
Posted by ブクログ
元はアメリカのヒッピーたちの間で爆発的に流行ったという占い書「フォーチュンブック」。しかしながらこの本は明るい未来というものが全く存在せず、代わりにこの世に起こりえるであろう全ての不幸と災いを予言するという。その占いの結果に悩み自殺する者が相次いだため、販売自粛の動きが広がり、今やほぼ全ての書店から姿を消した。しかしながらとある書店にはまだ平積みにされており、それらは男女7人にそれぞれ買われていった。
全7話の短編集になっている。本を買ったそれぞれの人達の物語で、最初は1人1人全く別の話に思えるのだが、最後は全ての人間がフォーチュンブックの縁で繋がれていく・・・それぞれ犯罪をおかして。が -
Posted by ブクログ
夭折した童謡詩人・樹来たか子の作品を偶然手にした桂城真夜子は卒論のテーマにたか子を選ぶ。資料収集の途中で殿村三味に出会った真夜子は殿村とたか子について語り会っていた。その最中、二人の前に現れた弓沢征吾もまた、たか子に引き寄せられた一人だった。
“秋ノ聲”の中に出てくる「しゃぼろん しゃぼろん」というフレーズの正体を求める為、余命いくばくも無い弓沢は山口へ赴く。そこで彼はたか子の伯父と会い、たか子に関する資料を手にする。その資料を真夜子に手渡したその日の夜、彼は殺害された。
「しゃぼろん しゃぼろん」というフレーズを見た瞬間、コレ以外にありえないッ!と思っていたワリには事件の確信までたどり着