北森鴻のレビュー一覧

  • 狐闇
    冬狐堂シリーズ。
    別シリーズの蓮丈那智も出てきたりする盛りだくさんな話。
    もともと骨董業界を舞台にしたシリーズだが・・
    狐闇は随分広大なスケールの話になっています・・・
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂
    旗師・冬狐堂シリーズの短編集第2弾
    骨董業界の真贋の難しさ、闇の部分や、薀蓄が味わえる。
    陶子の相変わらな身体を張った仕事ぶりが、とても熱くて短編の密度が濃い。目利きの要である眼を患ってしまう「倣雛心中」から始まるが、その逆境を逆に力の源にしてしまってるのが、もう仕事人として脱帽もの。冬狐恐るべ...続きを読む
  • 親不孝通りディテクティブ
    俺であるテッキ。
    オレであるキュータ。 この2人のホロリとする青春小説。

    男子であるあなら誰もが共感し憧れる友との関係性。
    自分にとってのテッキ、自分にとってのキュータである
    「アイツ」の顔を思い浮かべながらニヤニヤしてストーリーに
    入り込んでいく。
    胸の表面が暖かく、そして過ぎた時間を懐かしく思...続きを読む
  • 孔雀狂想曲
    骨董屋「雅蘭堂」が商品と共に取り扱う珠玉のミステリ
    お話ひとつひとつの結末は決してハッピーエンドではないのだけれど何故かさらりと心に収まる短編集
    店主のお人柄かな?
    アシスタントとの丁々発止が面白いです
    そして店主とお兄さんの関係も興味深い。
  • 冥府神(アヌビス)の産声
    面白いのにそこまでは売れてない北森先生の文庫新刊(再版かも)
    最近流行?の医学系ミステリだが、この人は医学関係者ではなく
    すべて取材で書いているというわりには描写にリアリティがある
    その一方でミステリとして面白いかというと…
    二時間ドラマのような設定があったり、ホラー的だったり
    その一方で...続きを読む
  • パンドラ’S ボックス
    なんか、適当な印象を受けた。

    狐闇の北森さんとは思えないくらい、ストーリーが凝ってない。
    意外性が乏しい。

    若い頃の作品だからか?
    間に挟んである小話は何?

    ライター気分で書いてた頃の作品なんだろうな、と思った。

    身を削って作品をつくるようでは、小説家としてやっていけないんだなーとせつに思っ...続きを読む
  • 暁の密使(小学館文庫)
     出会ったときから気づいていたが,能海は肩から掛けた頭陀袋をひとときたりとも手放そうとはしない。船室から出るときはいうに及ばず,用便所で苦しんでいた最中にあってさえも,それを我が身から離すことはしなかった。はじめのうちこそ,よほど大切なものが入っているのだろう,ぐらいにしか思わなかったが,あまりの執...続きを読む
  • 冥府神(アヌビス)の産声
    人間立場が変わると考え主張も変わるんだなと再確認させられた。
    浮浪者になった少女の正体?!というか、そんなものが知りたいなぁと思った。
  • 狐闇
    旗師・冬狐堂の長編第2弾。
    相変わらず、骨董の世界はよく分からないけど、今回は第1作目に比べ、骨董業界の裏事情+ミステリー要素もたっぷりで、十分に楽しませていただきました。
    主人公の陶子が、決して特別でなく、普通の女性であることにまた共感。
    このシリーズは、他に短編が2作出ているようなので、これまた...続きを読む
  • 親不孝通りディテクティブ
    ちょっとだけ変わった探偵小説。

    親不孝通りの屋台を使った、『揺り椅子探偵』といったところだろうか

    コレだけ読んで、北村鴻という作家が面白いかどうかは、ちょっと判断しがたいな・・・

    つまりは、そこまで面白くは無いw
  • 狐罠
    今まで読んだことがなかった骨董の世界を舞台にしたミステリー。
    ちょっと難しいところもあったけど、ミステリー要素も満載、最後にドンデン返しあり、となかなかエンタテイメントに富む作品。
    続編「狐闇」も楽しみ♪
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂
    好きなシリーズの1冊。
    とうこの友だちの話があったりと、いつもとちょっと違うかなと思った。
    民俗学のやつとかぶるところが多い。
  • 親不孝通りディテクティブ
    屋台の親父テッキと結婚相談所調査員キュータがいろんな問題を解決していきます。
    テッキの頭の中で解決する部分が多いので、おいていかれる部分も。

    北森さんの小説には食べたい!飲みたい!ものがいろいろ出てきます。
    今回はカクテル。是非飲んでみたい!
    「雪国」が飲みたいです。
  • 狐闇
    面白いですが、裏切り者は分かります。
    陶子さんが古美術師の鑑札を取り上げられるはなし。那智シリーズ(どれか忘れた)と繋がってる。
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂
    陶子さんが元旦那Dのために駆け回る。
    死に人形っていうのは瞳孔云々で分かるのですが
    生き人形と掛けてるのかな?
    美術にほんのちょっと関わるものとしては身近な古美術に関わる人たちの生態(特に教授)を思い描いて笑ってしまう。古美術は惚れた好いたっていう数寄物の世界なんだなとしみじみ。
    作者、山口のどこの...続きを読む
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂
    古美術ミステリ。
    円空とか知らないなぁ。奥が深そうでそこに目をつけた作者のチャレンジ魂に感服。
    義侠心に熱い陶子さんが好きだ。
    搦め手をも絡めてしまう策士ばかりの世界。
    陶子さんが作り手を諦めた話とか好きだな。共感できる。
  • 顔のない男
    長編かと思いきや短編形式をとった連作。

    冒頭油断してさらっと読んでたらさっぱりわからなくなってしまった ^^;

    よく読まないと置いてきぼりになるけれど、じっくり読めば味がでてくる作品。

    ラスト、絡まった糸は解けるのだけど、少しもやもや感が残るね。
  • パンドラ’S ボックス
    氏のデビュー作を含む初期短編7編とそれに通ず、エッセイ7編が納められた作品集。

    氏のパンドラの箱とも言えるのか?

    タイトルはパンドラ'sボックス。

    箱の底に残りし希望(新作)を楽しみに読み進めた一冊。
  • 孔雀狂想曲
    あんまり内容覚えてないですが
    たぶん雰囲気が格好よかったと思います
    実際に行く気にはならないけども
    骨董屋とか良くないですか?
    各章のタイトルも何となく格好よくて好きです
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂
    旗師・冬狐堂シリーズ。
    生き馬の目を抜くような厳しい古美術の世界で凛として生きている主人公の宇佐美陶子が男前。

    目利きとしての腕に加えて美貌を持つゆえに目立ってしまい色々な人から陥れられたり、裏切られたり、事件に巻き込まれたりとホント毎回ぼろぼろになるのですが、今回はとうとう目利きの命と言える目を...続きを読む