北森鴻のレビュー一覧
-
明治時代、東大の教授ベルツのもとで働くことになった少年が遭遇するミステリー。
も、古き良き時代満載で、ほのぼのいたします。
が、富国強兵で戦争に向かっていく日本の影みたいなものもしっかりある。その陰影がしぶかった。
ともあれ、ベルツの人物像が素敵。
こよなく日本を愛し、人を愛し、人生を...続きを読むPosted by ブクログ -
親不孝通りシリーズ。「ディテクティブ」の続編ではあるが、時代は遡って、カモネギコンビの高校生時代。前作でもちょろっと話題に上っていた信用金庫強盗事件のあらまし。
相変わらずのカモネギコンビ。トラブルメーカーのキュータに、冷静沈着ながらも結局騒動に巻き込まれてしまうテッキ。終始ちんちろまい(=てんて...続きを読むPosted by ブクログ -
旗師・冬狐堂シリーズ。
人間の死と古物にまつわるミステリ。
表題の「緋友禅」がミステリとしては一番好みだったけれど、人間の情念の深さにぞっとするのは「陶鬼」。Posted by ブクログ -
テッキとキュータのカモネギコンビの高校時代の話。
っても、テッキから屋台を受け継いですっかり屋台のオヤジになってるキュータの回想からはいっていくので、北森鴻が生きていたら、オヤジになった二人の話をきっと書いてくれたのになぁと…。
で、お互いのっぴきならない事情で金が必要になった二人が、色々...続きを読むPosted by ブクログ -
博多・長浜の迷コンビ、屋台を営むテツキと結婚相談所調査員のキュータが事件を解決。
冬狐堂シリーズの「瑠璃の契り」にキュータが脇役登場していたので、今作も読んでみた。コミカルで人情味溢れてて、せつなさもあって、北森鴻作品にしては異色な雰囲気のハードボイルドミステリ。硬派と軟派のコンビバランスが絶妙。...続きを読むPosted by ブクログ -
骨董業界とミステリーの相性がいいのだ。 ちょっとプロットが複雑になりすぎるきらいがあるので、 これくらいのライトボリュームはいいかもしれない。Posted by ブクログ
-
【作品紹介】画壇の若き寵児が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)。大阪府警に届いた殺人を告白する手紙。少女の死体を古墳の陵墓に埋めたというのだ。捜査は、専門家による発掘調査を終えてからと命じられた刑事は...(「踊る警官」)。大胆な着想と鮮やかな謎解...続きを読むPosted by ブクログ