北森鴻のレビュー一覧

  • メビウス・レター
    久しぶりに本屋で衝動買いした1冊。
    初めて読む作家さんです。

    「あまりにもトリッキー過ぎて、出版の話が一度ボツになった」
    という解説のとおり、犯人像が2転3転してくれます。
    きっとこうに違いない!
    な〜んて推理しながら読んでいたら、見事にハメられました(笑)。
    最初と最後の動機が弱い気もするけど、...続きを読む
  • 共犯マジック
    お友達のレビューにやられて読んだ本。かなり大きい本屋さんでも在庫切れで、注文しました。七部構成になっていて、それぞれ別々の話のようだけど、最終話で、つながります。途中は、やきもきしましたよー。え?これで終わり?っていう、物足りなさがあったり。でもそれがちゃんと最後に上手い具合に解決されるのですよー。...続きを読む
  • 孔雀狂想曲
    骨董屋雅蘭堂(がらんどう)に持ち込まれる謎や事件を、店主の越名集治が持ち前の鑑定眼と推理力で解決していきます。ちょっぴりハードボイルド感もある、骨董にまつわる謎解きミステリといったところでしょうか。
    越名は相当な目利きだけど、商売はそれほど上手くなくお店はいつも閑古鳥状態だったり、ひょんなことからバ...続きを読む
  • メイン・ディッシュ
    短編が連なる形式のミステリー。
    2回、3回と読んでいけば、より理解が深まって面白くなりそうな感じでした。
    ネコさんが居候するってのは、リアリティがないかなぁ。。
  • メイン・ディッシュ
    なんて飯テロ…美味しそうな料理のミステリにはハズレがない。面白かったです。
    特別料理の仕掛けも…!
    ミケさんのオリジナルの人がまさかの人物でびっくり。名前が合法的に全て違うとなると、知人が名乗っててもわからないな。お話を全て貫くミケさんの秘密はビターでした。
    紅神楽の面々も面白い人たち。ユリエさんと...続きを読む
  • 香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉
    北森鴻の連作ミステリ短篇集『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』を読みました。
    『桜宵 香菜里屋シリーズ2』に続き、北森鴻の作品です。

    -----story-------------
    出会いはひととき、思い出は永遠。
    ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた訳とは。
    そして、つ...続きを読む
  • メイン・ディッシュ
    北森鴻の連作ミステリ短篇集『メイン・ディッシュ』を読みました。
    北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『花の下にて春死なむ』以来ですね。

    -----story-------------
    女優・紅林ユリエが小杉隆一と作った劇団『紅神楽』は、推理劇を得意としている。
    座付き作者の小杉は大の推理マニアなのだ...続きを読む
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    現寺男である元泥棒の主人公が巻き込まれる事件を昔のスキルを使って解決しようとしてみたりする…読みやすくてサクサク読めてよかった。
  • 狐闇
    骨董商を主人公の上質な2時間ミステリードラマを見ているような一冊。
    古代から明治維新、そして現代につながる歴史ミステリー。
  • 深淵のガランス
    腕利きの職人である主人公の魅力と、絵画修復のディテール、あるいは夜の街の雰囲気で読ませる。主人公と仲間たちの関係性に魅せられる人は多そう。ただ、ミステリとしては出来がいいとは言いかねる。解決があいまいで、終わってもすっきりしない。そういう意味では短めの「凍月」がいちばんきれい。
  • 孔雀狂想曲
    骨董品店の店主にしておくには惜しいほどの探偵っぷり。
    ここまで卓越した推理力は、骨董品店の店主には入らないような気がするが。
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉
    毎回、工藤が作る食べ物の描写が秀逸!
    すごい美味しそうに感じた。
    連作短編という作りになっており、その中でとりわけ好みの内容だったのは「終の棲み家」。そして全体的に馴染みのある場所やら駅名が出てくるので、読んでいて楽しかった。ミステリー小説だけれど切り口がよくあるミステリーと少し異なってる?ような気...続きを読む
  • 狐闇
    前作に続いて贋作と騙し合い、複雑な歴史背景を上手く絡めてくる点も良。
    50前で亡くなっているのが残念だが、続編や周辺作も読んでみよう。
  • 香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉
    美味しい料理と謎解きで楽しませてくれた香菜里屋シリーズの最終巻。
    もう続きは読めないのだと思うと、寂しい気持ちになる。
    書かれるのは《香菜里屋》の店名の秘密、マスター工藤の過去、店に通う客たちの現在。
    多くの出会いと思い出が詰まったこの店をずっと覚えていたい。
  • 狐罠
    古美術の贋作をテーマにしたミステリ。
    残念ながら著者は早逝しているよう。
    存外面白いので残念。他も美術や民俗学などあるようなので良んでみよう。
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉
    美味しい料理とビール、そして日常の謎。
    その謎を解き明かすのは「香菜里屋」のマスター・工藤。
    彼が語る真相には驚きと悲哀が満ちている。
    静かで美しい世界観が魅力の連作ミステリーは思いの外ほろ苦い。
    特に表題作の印象が強く、驚嘆と言い様のない寂しさを同時に味わえる。
  • メイン・ディッシュ
    くるくると状況が変わって、情報も増えるのに、筋の通ったミステリ。著作を読むのは4冊目。すっかりファンになった。あと、これは自分のジンクス。出てくる料理が美味しそうな作品に駄作はない。
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    ギャグ混じりの連作短編推理物。シリーズ第二作だが、筆者は亡くなったので、もう続編は無い。住職の正体が気になるが、もう想像するしかない。
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    京都を舞台に元盗人が推理を繰り広げるギャグ混じりのミステリーもの。十兵衛の料理は美味しそうで良い。ストーリーとお笑い要素は今一つかな。
  • メイン・ディッシュ
    ごめんなさい、どうもネコさんが苦手ですね。
    料理の描写も中途半端だったかな。
    まあ、ミケさんの設定上、余りプロ仕様にする訳にはいかなかったのかな。
    自分のなかでは、いろいろと惜しい作品ですね。