北森鴻のレビュー一覧

  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    想像以上の京都弁に引っ張られて推理が頭に入ってこず…。
    関西弁だったら頭に入ってくるのに。この差はなんなのか。

    推理物としてはかもなく不可もなくなので3とした。

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    2025年11月17日
  • メビウス・レター

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    ネタバレ

    展開は面白いな~。謎の手紙に脅かされる作家と周辺で起きる殺人や事件、異常な人物、過去の事件とまあよくもこれだけ詰め込んだな~と思うくらいに色々詰め込んで最後の展開は予想外。予想外すぎてあまりピンと来ないと言うか整理できないと言うか。これは賛否が別れる作品だろうな~。

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    2025年09月26日
  • 凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI

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    ネタバレ

    60ページ前後の短編5編をまとめた文庫本だが、読み進めるうちにだいぶ印象が変わる作品だった。
    本書の元となった2003年刊行の同名の書籍も書き下ろし短編集ではなく、1998〜2000年の間に雑誌に掲載されたものを集めたもののようだ。そのためだろうか、1〜2話は設定や物語の方向がまだ固まっていないように思え、後半の4、5話は人気取りの目的かキャッチーな話題としてオカルト的な内容を中心に据えている。

    ミステリーと民俗学は相性が良いと思うのだが、最初の1、2話では2つの要素が分離してしまっているように感じた。民俗学的なうんちくが話の本筋から浮いているようで、煩わしいだけのかさ増しのように感じた。対

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    2025年09月24日
  • 屋上物語

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    あるデパートの屋上を舞台とした本格推理連作短編集。ポイントとしては、短編ごとに語り手が変わり、しかもすべて無生物というところ。どのお話も謎が解けてスッキリという感じはあまりなく、どちらかというとほろ苦い系。時代設定はよくわからないけど、キャラクターが少々、昭和っぽいところが、今ひとつ乗れなかった。

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    2025年09月11日
  • 屋上物語

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    1999年刊行、今年2025年は北森鴻さん没後15年だそうです。今年創元推理文庫となる際に、新しい帯が巻かれ手に取りました。
    「物語舞台のモデルは西武池袋本店屋上庭園」
    しかも、名物うどん屋の「さくら婆ァ」が不可思議な謎に挑むという!うどん屋!

    ダークな色合いの謎(決して日常の謎ではない ^^;)の真相を、さくら婆ァとその仲間たちで明らかにしていくのてすが、さくら婆ァにも仲間たちにも人生があり、ほろ苦く哀しい。
    デパートの屋上って、平和で穏やかだけど少し寂しくて、舞台にはぴったりかもしれません。

    さて、
    西武池袋本店は2025年9月現在大改装中。
    モデルとなった、名物うどん屋「かるかや」は

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    2025年09月03日
  • 屋上物語

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    ネタバレ

    創元推理文庫の積読を消化しよう月間4冊目、まだ出たばかりの屋上物語

    うーん、とりあえず暗い
    そして話が重い
    美味しそうなうどんでは払拭できないよ

    屋上の話かつ晴天のストーリーもあるのに、ずっと曇天のイメージ
    とある登場人物の死を皮切りに関係者が次々と死にすぎ

    各章の視点がユニークな点は評価
    最後は屋上が関係なくなったけど

    W解説も良かった
    蓮丈那智の民俗シリーズも暗かった印象だが、あちらはテーマに沿っているのでヨシ

    巻末には、ありがちな「現代においては不適切な表現うんぬん」ではなくて「喫煙シーン」に関するお断りがあって笑った

    初めて見たけど令和ってそうなの?(ちがうだろ
    作中では確

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    2025年08月08日
  • 凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI

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    「最近少し民俗学に興味があるんです」
    そう言葉にしたら、この本を人からお薦めして頂いた。民俗学を浴びたい素人の気持ちを満たしてくれる、面白いお話だった。

    ただ、わたしの読解力の問題か、知識の問題か、難しく感じるところが多々あり……読者と同じ目線で立ってくれているはずの三國くんが「そういうことだったのか!」と気付きを得ている場面でもついていけないことが多く、あまりわかっていないまま読み進めている感があった。ちゃんとわかって読めていれば、きっとより面白く感じるはずなのに、と悔しさが残った。

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    2025年06月21日
  • 共犯マジック

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    不幸を占うという本を手にした登場人物たちが、昭和の重大事件に関わる連作短編。学生運動から帝銀やグリコ森永など不穏な雰囲気の中、作者らしく一部絵画も登場する。作者の本領を見られる佳作。

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    2025年05月26日
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉

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    三軒茶屋の路地裏にたたずむ、ビアバー「香菜里屋」。お店に訪れるお客さんとマスターが繰り広げるミステリー短編集。爽快な謎解きものとかではなく、読み終わる度に、切なくなったり、温かくなったり、じ~んとしたり、余韻を与えてくれる。
    4種類のビールと美味しい料理も魅力。こんな店があったら通いたい。

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    2025年05月23日
  • 凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI

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    異端の民俗学者・蓮丈那智が民俗学調査に赴いた先で出くわす血腥い事件を、持ち前の洞察力を用いて解決し「真実」を明らかにする
    民俗学がテーマの本格ミステリーということだが、どちらかと言えばミステリー要素の方が強かった印象。でも民俗学要素もちゃんと盛り込まれており、何か背景を抱えていてそれに(無意識にでも)縛られている人か絡む事件を扱う上で民俗学の要素はしっくりハマって面白かった
    短編集のため編ごとに刺さる刺さらないはあるが、私はそのうちの一編、とんでもなく刺さったやつがあった
    長編も読んでみたい

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    2025年04月11日
  • うさぎ幻化行

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    ネタバレ

    私がミステリーをたくさん読んだ成果か、この本は丁寧に読むって心して読んだせいか、これが遺作ゆえ未推敲だったのか…中盤で始まるミスリードにすぐに気がついた。そこから怒涛の伏線が散りばめられて、各所にいた登場人物たちが集結し、クライマックスへ。
    義兄を悼みたどるリツ子に寄り添っていたこともありラストはイヤミスのようにも感じた。唐突な終わりで、圭一さんはなぜうさぎたちに音風景を残したのか?どういう未来を期待して死を選んだのか?謎と伏線が文字の中を漂ったままの終わってしまった。
    綾子サイドの旅も読んでみたい。

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    2025年03月19日
  • 天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV

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    前作が長編で読みごたえもあり大きなテーマを扱っていて面白かったので、ちょっと物足りないかな……と感じてしまったのはしょうがないかな、と。
    それでもシリーズを最後まで読めたこと、それが本当に嬉しい限りです。

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    2025年03月11日
  • 写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII

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    民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國のシリーズ第3弾。
    相変わらず内藤は、殴れられたり急な呼び出しで右往左往したり、大変な目にあってます(笑) 狐目の教務部主任も度々登場します。
    安定の面白さです。

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    2024年12月23日
  • 触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII

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    民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國が出会う事件。
    民俗学のくだりは、平易ではないけど超難解という程もなく、見事にミステリに昇華している。古来の因習と現代の人間模様が小気味良く描かれ、短編としてサクッと収まるのがよい。

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    2024年10月28日
  • 狐罠

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    古美術ミステリーと銘打っているが、8割古美術。
    ミステリ要素は薄い。

    面白いのだが、個人的には古美術要素が多すぎる点、主人公である陶子にあまり魅力を感じられなかった点からハマれなかった。

    古美術や骨董に造詣がなくとも、例えばハンターハンターのヨークシン編が好きな人なら楽しめると思う。

    全然関係ないけど、どうぶつの森で贋作売りつけてくるのもキツネだなーって。

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    2024年09月21日
  • 写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII

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    ネタバレ

    佐江さんはレギュラーになったのですね。
    彼女が優秀な分、三國くんの情けなさが気になってしまうという……直感は正しいんですけども。
    表題作ではいいところまで推理してたのに、結局ひっくり返されてしまうし……可哀想。
    驚いたのは、狐目の彼のお名前がここで判明したこと。
    永遠に明かさないものだと思っていたから、かなり驚いた。
    個人的には『湖底祀』が好き。
    「ひっくり返り方」が見事だったので。

    表題作は、タイトルでオチが分かってしまうのと、絡繰箱の正体が分かると、美術史にある程度明るい人だと芋蔓式に分かってしまうのが、自分としてはちょっと物足りなさを感じてしまった。
    驚きが少ないという……

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    2024年07月22日
  • うさぎ幻化行

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    目次
    ・ヨコハマ12・31
    ・対の琴声(きんせい)
    ・祭りの準備
    ・貴婦人だより
    ・同行二人
    ・夜行にて
    ・風の来た道――夜行にてⅡ
    ・雪迷宮
    ・うさぎ二人羽織

    北村鴻の遺作ということで、少し期待をしすぎたのかもしれない。
    まったく面白く感じることができなかった。

    主人公リツ子はフリーのライター。
    音響技術者である義兄が飛行機事故で亡くなった。
    遺書と思しきメモと、音のメッセージを受け取ったリツ子は、納得できないものを感じ、音源を探し始めるのだが……。

    まず、親同士の再婚で義理の妹になったリツ子を「うさぎ」って呼ぶ違和感。
    その後出てくる、恋人のことも「うさぎ」。
    なんかちょっと気持ち悪

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    2024年07月17日
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    北森鴻の連作ミステリ短篇集『支那そば館の謎 裏京都ミステリー』を読みました。
    ミステリ作品は『パンドラ'S ボックス』、『狂乱廿四孝/双蝶闇草子』に続き、北森鴻の作品です。

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    元怪盗の寺男と慈悲深い住職が、難事件を次々と解決する。
    京の風情がてんこ盛りの傑作本格推理!

    僕の名は有馬次郎。京都でも指折りの貧乏寺、大悲閣千光寺の寺男だ。
    怪盗と呼ばれた過去もあったが、縁あって慈悲深い住職に拾われ、表の世界の住人となった。
    厄介なのは、寺に奇妙な事件ばかりが持ち込まれること。
    持ち前の身軽さと裏の人脈を駆使、住職の智恵をお借りして、解決にひ

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    2024年06月29日
  • 凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI

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    民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國がフィールドワーク先で出会う事件の数々。
    最初は、各話の前半に入る民俗学のくだりに苦戦したものの、慣れてくると中々味わい深いです。万人にはお勧めできないけど、刺さる人には刺さる良作です(=面白いよって意味です)。

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    2024年06月29日
  • パンドラ’S ボックス

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    北森鴻の短篇&エッセイ集『パンドラ'S ボックス』を読みました。
    北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』以来ですね。

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    短編の名手・北森マジックの原点! デビュー作を含む、初期傑作7編!

    画壇の若き寵児(ちょうじ)が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)
    大阪府警に届いた殺人を告白する手紙。少女の死体を古墳の稜墓(りょうぼ)に埋めたというのだ。捜査は、専門家による発掘調査を終えてからと命じられた刑事は……(「踊る警官」)。

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    2024年06月16日