あらすじ
民俗学者・蓮丈那智と助手の内藤三國は差出人不明のメールを受け取った。「鬼無里がなくなる……」と。2人は、かつて訪れた小村に思いを馳せる。5年前、鬼の面をつけ、家々を練り歩く神事の最中に起きた殺人事件。メールに誘われるようにふたたび向かった村では、ある女性が待ち受けていた(「鬼無里」)。美しい海に面する、宮崎県の小さな村。古来の儀礼にのっとった荘厳な祭祀の最中、隔離された小舟で起きた殺人事件の驚くべき真相とは(「補堕落」)。テレビ出演したばかりの那智の研究室に届いた1通の手紙。どうやらテレビを見て連絡をしてきたらしい。それは、在野の民俗学研究者からの「天鬼年代記」についての調査依頼だった――北森鴻氏がテレビドラマ第2弾用に書き下ろし、お蔵入りとなっていたプロットを基に書かれた表題作など6篇。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
異端の民俗学者と研究室の助手を探偵役・助手役に配したシリーズもの推理小説の最終巻。シリーズの原作者である北森鴻(1961-2010)の書いた短編でまだ書籍化されていなかったものと、浅野里沙子が追加した短編とを合わせて一冊としたもの。
横溝正史この方、村の言い伝えとか伝統行事とかいった民俗学的なモチーフ自体は推理小説に珍しいものでなく、このシリーズの素材が民俗学だったからこそ出来たことと思う。