北森鴻のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ北森さんを初めて知ったのはおそらく20年程前で。
久しぶりに北森さん作品を読みたくなり、手に取りました。
-------------------------
義兄が遺した不思議な”音のメッセージ”。
音源を巡る「うさぎ」が、
旅路の果てに見たものは……
旅情豊かに描いた連作長編ミステリ
鮎川賞作家最後の贈りもの
-------------------------
飛行機墜落事故で命を落とした義兄。
兄が最期に残した、うさぎ宛てのメッセージ。
生前「うさぎ」と呼ばれていた妹が、
兄のPCに残されていた音源を頼りに、
生前の足跡を辿るお話です。
連続の短編となっており、
最期にひとつの結末に -
Posted by ブクログ
目次
・ラストマティーニ
・プレジール
・背表紙の友
・終幕の風景
・香菜里屋を知っていますか
・双獣記
前回読んだときは単行本だったけれど、今回は文庫本。
未完の「双獣記」も収録されているので、ちょっとお得感。
さて、香菜里屋シリーズの最終巻から読んだため、登場人物たちの人間関係がよく分からなくて、そして急激な最後の展開についていけなくて、シリーズを最初から読みなおした。
そして再びの最終巻。
やっぱり最後の展開は唐突過ぎると思うの。
工藤が待っていたという香菜からの連絡。
それを匂わせるような描写がないかと最初から読んでいたけれど、今作になって初めて明かされた工藤の過去がすべてだった -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・蛍坂
・猫に恩返し
・雪待人
・双貌
・孤拳
《香菜里屋》に集まる人は、皆それぞれに鬱屈を抱えながら、マスターの工藤に心をほぐしてもらって前に進む。
取り返しのつかない選択でさえ、工藤に話を聞いてもらって、美味しい料理とビールがあれば、なんとか前に進んでいける。
苦い後味の話もあるけれど、時系列と人称が複雑な割に最後に明るく終わる『双貌』が面白かったかな。
だけど『孤拳』が白眉。
5歳しか年の違わない叔父と姪。
幼なじみの恋人同士のような二人の日々。
見ようとしなかっただけで、最初から終わりが来ることはわかっていた。
だから互いに口にせず、大切にしてきた想い。
それは『孤拳』とい -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・花の下にて春死なむ
・家族写真
・終の棲み家
・殺人者の赤い手
・七皿は多すぎる
・魚の交わり
以前、シリーズの最終巻を読んでしまったので、最初から通読することに。
連作短編のミステリなので、短編一作を読んでも話は分かるが、店の常連やマスターとの会話でゆるく話が繋がってもいるので、やはりこれは順に読むべき作品と思った。
舞台は、今でこそ珍しくはないビアバーの香菜里屋。
それぞれアルコール度数の違う4種のビールを置き、客の様子を見ながら絶品の料理を提供してくれる。
そして、客の持ち込むちょっとした謎をマスターの工藤が解き明かしてくれる、というもの。
アシモフの『黒後家蜘蛛の会』を彷 -
Posted by ブクログ
ネタバレ注! かなり内容に触れています
偶然が重なることで「こと」が動き出して事件が起きる、すごく好みの話。
それって、つまり『獄門島』だし、『犬神家の一族』で、すごく横溝正史的(オドロオドロシイ怪奇趣味という意味ではない)なのだ。
その偶然(すでにあった偶然の重なり)も、ある人物がそれをしなければ、「こと」は動き出さない。
しかし、ある人物がそれをするきっかけも、すでにあった偶然との出逢いがきっかけだったりする。
といっても、決して偶然が重なっただけのご都合主義で進むストーリではない。
元々そこに別個にあった偶然に、ある人物がそれが引き金になることで、偶然ではないはずの人物が自ら大事にしてい