北森鴻のレビュー一覧

  • メイン・ディッシュ

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    久々の再読。
    北森さんにはまった記念すべき一冊。
    何度読んでも面白い。

    どこかミステリアスで、料理の腕前がピカイチのミケさん。
    ぶっ飛んだ性格の劇団の座付き作家小杉。
    アネゴのねこさん。
    みんな魅力的。

    挿入される別視点の短編はどう関わるのか。

    あの人の正体は、本格ミステリなら反則気味だけど、あのびっくり、してやられた感が楽しいからあり!
    いろんなことがきれいにおさまるところにおさまったし。

    ごちそうさまでした。

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    2020年06月08日
  • 孔雀狂想曲

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    東京の下北沢にある骨董品店・雅蘭堂(がらんどう)を舞台に主人公である店主の越名集治が骨董品をめぐる事件に巻き込まれる短編集。骨董品の中に込められた人々の記憶や思惑が解き明かされて行く様子にワクワクします。主人公である越名と彼の店に押し掛けてアルバイトとして居着いてしまった少女・安積(あつみ)との、憎まれ口を含みつつも漫才のようなやり取りが作品に清涼感を与えている。

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    2020年06月03日
  • 狐罠

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    骨董業界の 騙しあい、ミステリー作品。
    最初から 最後まで、 面白い。
    骨董好きには、おすすめ。

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    2020年05月08日
  • 親不孝通りディテクティブ

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    青春テイストのミステリーっていうのかな。とにかく、面白いエンターテイメント小説。友情タッグな二人が登場。男子が好きそうなテイストの話。個人的にはとても面白かったのでそのまま連作の今作から続編の長編読みたい気分。

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    2017年12月18日
  • 親不孝通りラプソディー

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    これだけゴテゴテと色々なネタを突っ込んでるのに、あっさりと読めて、混乱しないのはさすが。最後もきっちり落ちてるし。
    かも・ねぎコンビ、まだまだ読みたかった。早いよ、北森さん。

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    2017年02月18日
  • 狂乱廿四孝/双蝶闇草子

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    久々の北森さん。
    『狂乱廿四考』は、未読だったので、未完とはいえ続編とセットでの出版にいそいそと。
    カリスマ的な役者である田之助。実在の役者さんなのね。
    両手足を病で失うなんて、どれほどの苦衷をなめたのか。
    そんな田之助の周囲で続けざまに起こる事件。
    探偵役のお峯ちゃんが可愛い。
    その他、魯文など実在の人物が生き生きと描かれているのもいい。
    事件の真相が、なんとも悲しくてやりきれない。

    そして、その後の彼らを描いた未完の『双蝶闇草子』
    冒頭、現代のシーンから始まって、あれ?と思ったら、なんともびっくりな展開。
    ヒロインの通う大学が、お馴染みのあの大学なのについにんまり。あのお方が少しだけど登

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    2021年12月22日
  • 暁の密使(小学館文庫)

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    同作者の『狐闇』や蓮丈那智フィールドファイルで再三出てくる税所コレクションと三角縁神獣鏡。明治の国際パワーゲームに勝つ為にチベットに南朝を復活させようという計画の為に偽造された、八咫烏が映し出される魔鏡版三角縁神獣鏡、その三角縁神獣鏡がチベットへ旅するのが本書『暁の密使』
    歴史的な真偽はさておき、大変楽しいスパイ&山岳アクション&バイオレンスと信心、そしてロマンス。仏教僧アイガーサンクションって感じか。北森本にしては珍しくバランスの良いエンターテイメント小説に仕上がっておりまして、終始楽しく読みました。1900年代に入る直前、1889年(明治31年)から物語がスタート、神獣鏡を運ぶのは僧、能海

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    2016年11月01日
  • 暁英 贋説・鹿鳴館

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    北森氏の遺稿に相応しい壮大な物語。
    どこまでが史実でどこからが創作なのか判断する知識がないものの、維新の時代に生きる日本人の希望と苦悩、政府お抱え外国人から見た新生日本の抱える矛盾が、力強く描かれている。
    最後にどう結論付けるのか、決して知ることができないのが残念で仕方がないです。

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    2016年07月15日
  • 狐罠

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    抜けていたシリーズものを。最初になるのかな。

    古美術の世界は魅惑的だけれども、どうなんでしょうか。
    いずれにしろ、歴史学出身らしい、ちりばめられたあれやこれやが楽しませてくれる。

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    2016年04月05日
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂

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    以前借りたものを買い直して再読。冬狐堂シリーズ最高!美術品についての話は勿論楽しいのだが、今回は学生時代の陶子が友人の才能を見て、自分自身の限界を知るというエピソードがすごく良かった。

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    2016年03月09日
  • 狐闇

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    ネタバレ

    おもしろかったー!最初から最後までドキドキハラハラ。
    なにせ初っぱなから主人公・宇佐見陶子が、古物商の鑑札を取り上げられてどん底な雰囲気から始まります。
    狐罠のラストからのギャップがすごいので、読むなら罠→闇の順番通りに、続けてがお勧め。
    前作では話だけだった「凶面笑」の蓮丈那智、「孔雀狂想曲」の越名集治がキーパーソンとして登場します。お馴染みビアバー「香菜里屋」も。
    (蓮丈那智シリーズももう一度読み返してみようかなぁ。

    短編集は何故か2作とも文藝春秋なんですよね。

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    2016年02月18日
  • 狐罠

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    ネタバレ

    ラストまでドキドキさせる骨董界ミステリー。
    同じ骨董系のお話だけど、「孔雀狂想曲」とはうってかわってシリアスでシビアな話です。
    丁々発止のやりとりは「孔雀~」でも出てくるけれど。
    それから「花の下にて春死なむ」のビアバー「香菜里屋」が登場したり、別シリーズの主人公蓮丈那智も話の端に出てきたりでニヤリとさせられることしばしば。
    シリーズでこの先も続くので、読むのが楽しみ(※2010年以前の感想。

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    2016年02月18日
  • 狐闇

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    いろいろ順番が分からないww
    次何を読めばいいのだろう。また邪馬台にもどればいいかなw

    作品間のリンクが好きな私にしてみれば、こういうのはただただうれしい、おもしろい。

    内容自体も自分にとって興味のあることばかりで、考え方の一つとして面白味がある。

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    2015年03月21日
  • 狐罠

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    再読。
    骨董に詳しくないのでどこまでリアリティーがあるのかは判断できませんが、そんなことは関係なく楽しめる緊張感に溢れた描写はさすがです。
    陶子さんの無理して突っ張っているところは無敵の蓮杖那智とは違う魅力がありますが、共通する凛とした雰囲気に最近のキャラ重視のトレンドとは違う北森氏のこだわりを感じます。

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    2015年03月07日
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂

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    このシリーズの最初が分からずww

    民俗学もそうだけど、こういうのも面白いなー。まぁ似た分野であるんだろうけど。
    他作品とのリンクはうれしい。

    それにしても、見知った地名が出てきくるのは、母校の先輩だからだろうかw。

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    2015年02月28日
  • 親不孝通りラプソディー

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    今日のハードな夢の原因の一端は、この小説にあると思う。
    すっげ~面白かった。

    前作の終りが、どう続編につながるのかと思っていたら、彼らの高校時代へと話が飛ぶのである。

    本当の現在は、前作から何年もたっていて、キュータの屋台のおやじっぷりも板につき、高校生を見る目もすっかり大人に…と思ったら、人間の本質なんてものは、ちょっとやそっとでは変わらないのである。
    キュータとテッキは高校生の頃からぶっ飛んでたんだ。

    軽い気持ちで始めた銀行強盗が、どんどん大きな謎を抱えてキュータを窮地に陥れていく。
    巻き込まれたテッキもそれは同様。

    最初は暴力団から追われ、次に警察も加わり、最後は北朝鮮に拉致され

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    2014年07月10日
  • 親不孝通りラプソディー

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    匂いのたつ小説です。
    お腹が空くので、夜に読むことはお勧めしません。

    料理の描き方が本当に上手。
    他の作品も然りですね。

    時々、読み直したいなあ、と思う作品なので
    ★5つ

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    2014年03月08日
  • 狐罠

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    蓮丈那智シリーズで登場する旗師の宇佐美陶子さんが主人公の話です。まだ駆け出しのころから、凄味のでる存在に変身する物語ですね。古美術商が贋作をどう扱うかという視点ではとても面白く読めました。

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    2013年12月26日
  • メイン・ディッシュ

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    短編連作の味わいが深い作品。一篇ずつ読む時の日常系ミステリーのおもしろさと、伏線回収のダイナミックさがとても好きです。
    謎が溶けても、何度でも読み返したくなるストーリーやキャラクターの魅力があります。

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    2013年08月26日
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~

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    長期旅行に必ず持参する一冊。元広域窃盗犯の寺男、女新聞記者、バカミステリー作家の男が織りなす、笑えて、美味しい料理が散らばり、綿密に描かれたミステリーが綾なす。何度読んでも飽きない。

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    2013年06月29日