北森鴻のレビュー一覧
-
北森鴻さんの作品には魅力的な主人公が多い。民俗学者の蓮丈那智、旗師.宇佐美陶子、私は香菜里屋のマスターが好き!この鴨ネギコンビのはちゃめちゃさ、弾けっぷりはなかなかのものでした!Posted by ブクログ
-
女性旗師、冬狐堂を主人公に骨董業界に起こる怪事件を巡る短編集。
蓮丈那智シリーズと双璧をなす作風で、どちらもヒロインの深い造詣と孤高の人生が格好いい、
相当な下調べが必要だったと思われる深い内容は、あたかもノンフィクションのような読み応えがあります。Posted by ブクログ -
クールでホットで粋でダサい。
故郷を持たないテッキとバリバリ博多っ子のキュータ。
二人の共通点は女性の好みくらいか。
それでも、こんなに息の合ったコンビはいない。
長浜で屋台のおやじをやっているテッキは、30歳にまだなっていないというのに、枯れた風情。
結婚相談所で働くキュータは、もうそろそろ30...続きを読むPosted by ブクログ -
保津川左岸を渡月橋から登った先に実在する大悲閣。訃報を知った時に、北森氏の供養代わりに参拝したことを思い出します。
本書でも紹介されている通り、まさかこんなところから京都市内が一望できるとは驚きです。観光客も殆どおらず、ゆったりと時間を過ごせる大好きな場所になりました。Posted by ブクログ -
前作がほろ苦い短篇集だったのに対して、本作はエンターテイメント長編。細かい仕掛けがあるから、シリーズ化すればススキノ探偵に対抗するものになったんじやないかなぁ。それが残念。Posted by ブクログ
-
今年の夏、大悲閣を訪れて初めて本書のことを知った。以来、読みたいと思っていた一冊。
京都ならではの習慣や事象が織り込まれたミステリー。わかるなぁと思えるところもあるし、やや誇張しすぎではと思うところもあるが、十分楽しめた。
何より十兵衛の料理が美味しそう。モデルとなった店はあるのだろうか。Posted by ブクログ