北森鴻のレビュー一覧

  • 邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV

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    蓮丈那智シリーズの魅力を味わいながら、邪馬台国論争の復習もできる感じで読み進めました。
    北森鴻氏の未完の遺作を完成作に仕上げてくださった浅野里沙子氏に感謝。

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    2024年09月07日
  • 凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI

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    大学の授業で民俗学を学び、ミステリーのゼミに入っている私にとっては読まなければと思っていた1冊。新装版?で出ていたので早速購入。伝承に基づいているだけでなく、ミステリーとしても成り立っていて面白かった。シリーズ全て読破したいです。

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    2024年07月28日
  • 狐罠

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    〈再登録〉店舗を持たず骨董を扱う旗師の宇佐美陶子シリーズ第一作。古美術の世界の裏側を徹底的に描いた大作。
    陶子の途方もないリスクを抱えた「目利き殺し」といい、古美術に魅せられた人達の価値観は善悪を超越している。中でも贋作師の潮見老人の、自らを極限まで追い詰めていく製作過程は圧倒的な迫力がありました。

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    2024年05月29日
  • 桜宵 香菜里屋シリーズ2〈新装版〉

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    〈再登録〉香菜里屋シリーズ第二作。集まる常連客達の話から事件の真相を言い当ててしまうマスターの観察眼は今作も鋭い。そして料理も美味しそう!「桜宵」に出てくる公園に行ったこともあり、この作品が一番好き。今度は御衣黄の咲く季節に行ってみたいです。
    人は誰かを傷つけることもあるけど、癒すことも出来る。明かされた真相が残酷なものでも、同時にどこか救われた気分になれる作品です。

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    2024年05月29日
  • 触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII

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    Xで見て、2冊まとめて買ったうちの2冊目。民俗学とミステリーを同時にしかも短編で楽しめちゃう贅沢。民俗学とサスペンスが見事に融合してると思います。話が進めば進むほど、登場人物の魅力が増してると思う。ミクニ、という呼びかけの様式美もいい。狐目の担当者があらゆる面でツボにはまってしまい…… 北森先生は彼を最初からああするつもりだったのか、気になりました。

    ちなみに、まとまりないけど、勢い?のある感想をかくときは、書いてる側はそれなりに興奮状態にあり、つまり、面白いですよ、ということをいいたいです。

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    2024年05月06日
  • 香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉

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    シリーズ最終。もちろん良かった。ただもう、始まりは、無い。待てども、次は無い。それでも。待ちたいと思わずにおれない。シリーズを通して、やはり名作!

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    2023年05月14日
  • 虚栄の肖像

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    前作に続き。ちょうど著者が亡くなられた後に出た文庫なのか。

    歴史学科出身の素養はあるんだろうけど、「取材」で片すのもすごい笑

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    2022年05月22日
  • 深淵のガランス

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    この人の骨董や民俗系、さらには今回の絵画修復とか、文化財系の知識は歴史学科出身というのが大きいのか。。。

    それだけでここまでのものをかけるというのか。。。

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    2022年05月22日
  • 香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉

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    終わってしまった。
    続編はもうないのは残念。
    解説の後についていた「双獣記」も面白く、未完で終わっているのが残念。

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    2022年05月07日
  • 螢坂 香菜里屋シリーズ3〈新装版〉

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    香菜里屋シリーズの3作目
    ほんとはこれでやめるつもりだったけど、次作で店名の理由などが明かされるらしいので、近いうちに読むしかない。

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    2022年04月18日
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉

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    香菜里屋シリーズ1
    香菜里屋のマスター工藤が常連客の話から謎を解いていく。しかも連作短編集という形で、続いてはいるけど一話完結なので、遅読の自分にはちょうど良い長さになってる。工藤の推理も香菜里屋の客と一緒になって楽しめるし、その謎たる人物にかかわる物語がまた良いのだ。ミステリーである前に、ある人の物語としても楽しめる。
    シリーズは3まであるらしいので全部読むつもり。
    舞台は20年以上前だが、新玉川線と呼ばれる点以外は全く時代を感じさせない。

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    2022年02月06日
  • メイン・ディッシュ

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    なるほど笑そこに落ち着かせるのか笑。

    各編もうまく騙されたという感じかな。ラストはさすがにわかりましたが笑。

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    2021年12月19日
  • 共犯マジック

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    松本の書店でフォーチュンブックを買った7人の男女が事件に巻き込まれ、事件を起こし不幸になるが買った7人が不幸の中に全て繋がって7人が事件に関わって連鎖する。
    カチリと枠にはまった時、また不幸を引き起こすような場面で終わる。
    読み進めるとこの人とここで繋がるのか。どこで繋がるのか?どんどん止まらなくなる題名の共犯マジックそのもの。

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    2021年09月12日
  • 香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉

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    ああ、読み終えてしまった。
    新装版、次はないのかなぁ。あってほしいなぁ。
    今回、工藤の過去、香菜里屋の由来が明かされる。
    あまりにも切ない。
    香菜里屋の常連客たちにも、様々な転機が訪れて、その結果、去って行く人も出て、終わりに向かう予感に満ちていく。その旅立ちはおめでたいこともあるし、先へ進むということなのだけど、やっぱり別れの寂しさはつきまとうから。
    とはいえ、他シリーズからのあの人この人の登場はファンには嬉しくて楽しい。
    みんなが愛して待ち続ける限り、(新刊は出なくても)、香菜里屋は、いつでもそこにある。
    さぁ、次は蓮杖那智先生を待ってますよ、新潮社さん!

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    2021年07月01日
  • 螢坂 香菜里屋シリーズ3〈新装版〉

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    表題作、美しいけれど悲しい。
    蛍の光って、何かはかなくて切ないイメージがある。
    猫に恩返しは不思議で楽しくて好き。
    もう、おじさまたちってばー。
    とはいえ、話題の舞台がなんのことかわからなくてちょっともどかしいw
    相貌は、ちょっと頭が混乱したけど、こういう流れはかなり好き。あのラスト、もうーーーーっ。
    そして、どの作品も工藤と、彼の作る料理があってこそ、その魅力が何倍にもふくらむ。
    あぁ、憧れの香菜里屋。

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    2021年07月01日
  • 桜宵 香菜里屋シリーズ2〈新装版〉

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    はっきりと真相として明らかにはされていないものの、なんだか不穏な話が多い印象。
    特に「約束」は怖い。
    そんなの、誰も救われないよ、、、
    「旅人の真実」も、きれいなカクテルの裏に見えてくるものは怖い。でも、金色のカクテルは見てみたいなぁ。
    「桜宵」は、男の身勝手さと思えてならなかった。
    彼女の不遇は切ないけど、それだけになおさら。
    「犬のお告げ」も、ヒトの都合で犬をあんなふうに利用して苦しめたなんて許せない。
    事件には眉をひそめたくなっても、香菜里屋のお客も、出てくる料理も、もちろん店主工藤も素敵なので、次を読まずにはいられない。

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    2021年06月26日
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉

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    懐かしの香菜里屋。
    シリーズ1冊目の中で、特にお見事なラストな「家族写真」が1番好き。あのラストには、うわってなる。そうくるの、すごい。
    ちょっとコミカルな「七皿は多すぎる」も楽しいし、老俳人絡みの2作品の雰囲気も、香菜里屋で語られると重くなりすぎなくて救われる。
    さて、引き続き続巻に行く。

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    2021年06月26日
  • 孔雀狂想曲

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    骨董品の店主が骨董品を巡り事件が起こりそれを解決していく短編集。
    この人の作品は時間が穏やかに流れていく、そんな日常を送っている感じがして全ての作品を読破したい。

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    2021年05月23日
  • 狐闇

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    旗師(店舗を持たない骨董商)である主人公・宇佐見陶子が、競り市で魔鏡を手に入れたことから鏡を取り戻そうとする者からの接触を受けた後、贋作づくりという身に覚えのない汚名を着せられて、骨董業者の鑑札をはく奪されてしまう。自身に罠を仕掛けた相手を探し出そうとする中で陶子が魔鏡の謎に迫っていく内容です。同作者の方の作品の登場人物である蓮丈那智、越名集治も謎にかかわることになり、陶子が親友でカメラマンの硝子(しょうこ)も含めた彼らとともに敵に立ち向かうところが最後まで飽きませんでした。事件の内容や魔鏡を巡る謎は「狐闇」単体でも完結しているのですが、蓮丈那智シリーズの「双死神」(新潮文庫「凶笑面」収録)や

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    2021年04月12日
  • 花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉

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    ネタバレ

    オススメのビアバーを見つけた。
    三軒茶屋の外れにひっそりと佇む「香菜里屋」という小さな店である。
    常時4種類のアルコール度数の違うビールがおいてあり、その日の気分でビールの味わいが楽しめるのでビール好きにはたまらない。
    その上マスター手作りの、ビールにぴったりの旬の美味しい料理が、実にタイミングよく出されるのだから、料理目当てに訪れる客も多いはずだ。
    このマスター、料理上手なだけでなく聞き上手でもあり、お客の抱える心の重石にさりげ無く気を配り、いつの間にかお客の懐にするりと入りこみ重石を軽くしてくれる不思議な魅力も秘めている。
    夜の一時を楽しみ癒やされるため、そして店全体に醸し出される居心地の

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    2021年03月04日