北森鴻のレビュー一覧

  • 暁英 贋説・鹿鳴館
    北森鴻・無念の絶筆作品。

    って、そうか、途中で終わってしまうのね。おおよその話に決着はついているけど、やはり最後まで読みたかった。
  • 顔のない男
    北森さんの本はどれもテイストが違ってて、どれも面白い。


    多摩川沿いの公園で発見された、空木精作の遺体。。
    彼は親の遺産でひっそりと暮らす、近所に知り合いもいない、誰の印象にも残らない顔の無い男だった。。
    しかし、空木には隠された顔があったのだった。。。


    空木の過去を探っていく刑事と、...続きを読む
  • メイン・ディッシュ
    謎の素敵料理人ミケさんと劇団女優ネコさんの日常の謎解き本。
    完成されたコース料理のような見事な構成(*'ω'*)
    細やかな伏線と回収の手際良さ。
    文庫本だけの特別編にニヤリ。
    そして作中のお料理が美味しそう!

    少しモダンな感じのコミカルさにほっこりでした(*゚Д゚*)
  • 孔雀狂想曲
    私自身は骨董品とか古本とか集めようとかぜんぜん思わないけど、なぜかそういう世界に惹かれる。

    この本は下北沢の骨董品が舞台で、そこで起こるミステリー。

    骨董品の世界もわけがわからず奥が深い!

    コレクションのためには人を騙したり、出し抜いたり、はては人殺しも厭わない。
    とりつかれると怖い世界だ。
  • 親不孝通りラプソディー
    やっぱりテッキが好きなんだけど・・・こりゃ~、とんでもない高校生ったいねぇ~!!! ラスト、思わず泣きそうになりました! と、いうわけで、自分で思っていた以上に、テッキがお気に入りのようですな・・・ムフ♪
  • 親不孝通りディテクティブ
    テッキとキュータ、愛しいふたりのホロリとせつない、ソフトだけどハードな物語。キュータの軟派ぶりが目に余りましたが、これはこれで北森さんらしい、好きな作品ですねー。
  • 暁英 贋説・鹿鳴館
     鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルは、その日本贔屓が昂じて河鍋暁斉に弟子入りし、本のタイトルにある『暁英』という雅号をもらう。
     
     鹿鳴館は井上薫が近代日本の威信をかけて作らせた迎賓館だが、その和様折衷に加えてコロニアル様式さえ含んだ奇妙な建築様式に関して、外国からの評判は辛辣で、結果として日...続きを読む
  • ぶぶ漬け伝説の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    軽快でドタバタw でも、「支那そば館~」より、深くて、面白かった!
    有馬次郎の裏の顔が好き♪ このシリーズも、もっともっと読みたかったな。。。
  • メビウス・レター
    ちょっと昔っぽいし、トリッキーすぎて好みではないかも。でも、途中から俄然面白くなって、ついつい引っ張られて読んじゃいましたね~w
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂
    旗師・冬狐堂シリーズ第2弾。
    とは言っても文春文庫での第二弾で、どちらも短編集です。
    その前に講談社から長編2冊が出てるので通算4冊目になります。
    1話目から大狸が狐の皮を被ったような同業者が
    陶子を騙くらかそうと仕掛けてくるものの
    狐さんの返り討ちは見事ですо(ж>▽<)y ☆
    2話目からは、陶子...続きを読む
  • 狐罠
    視点が頻繁に変わるが、決して読みにくいこともなく、かえって謎に対して多角的に向かっていく感じがよかった。テーマや世界観が重厚だがそれにもまして構成がいいと思った。
  • 支那そば館の謎~裏(マイナー)京都ミステリー~
    4-
    北森作品は好物。だが、そう簡単には読む気になれない。理由は読んでると異常におなかがすくから。読書時間が主に夜だからちょっと困る。・・・と、そんなようなことを以前「香菜里屋シリーズ」の感想で書いた。もちろん料理があまり印象に残らない作品もあるのだが、そんなことは実際に読んでみなければわからない。...続きを読む
  • 親不孝通りラプソディー
    本当に、北森さんはいろんなテーマ&タイプで、軽々と、かつエンターテイメントとしてきっちり楽しませてくれるものを書くなあ……。いや、「書いていたんだなあ」と過去形にしなければいけないのが改めて惜しい。
  • 深淵のガランス
    ガランスはフランス語で茜色の意味を表しているそうです。

    久々に読みました。
    北森鴻さん。
    急逝されたそうで。残念です。

    私が手にとった北森鴻さんの作品たちは、
    登場人物が
    とんでもない人たちばかりです。

    考古学者・バーのマスターなど。
    職業は違えど、
    全体的には似ています。 ...続きを読む
  • 共犯マジック
    人の不幸のみを予言する謎の占い書「フォーチュンブック」。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。錯綜する物語は、やがて驚愕の最終話へ。連作ミステリーの到達点を示す傑作長篇。
    一冊の占いの本にまつわる短編集。
    でも、すべてが繋がっており、面白い。ただ...続きを読む
  • 狐闇
    4+
    狐と狸…と虎と狼と鴉と猫とあと何かいろんなものの化かし合いと助け合い。北森ファンにとってはある種の東映まんが祭り、オールライダー大集合。「双死神」との連携もお見事。
  • 狐罠
    最後の最後までワクワクしながら読めましたが、謎解きの部分が自分にはイマイチふに落ちないような感じを受け少しだけ消化不良気味になりました。

    事件とはおよそ関係のない人物による書類の始末が、この事件の
    きっかけになるとは思いもしませんでした。
  • 緋友禅 旗師・冬狐堂
    最後の最後は少し読みづらく感じました。
    新しい展開がなく、同じ場所を足踏みしているように感じました。
    ホントは、自分の読解力がないだけの話かもしれませんが・・・

    でも、いつもの北森作品のように緻密なストーリ展開を楽しめました。
    次も北森作品を読みたくなり「桜宵」を読み始めました。
  • 瑠璃の契り 旗師・冬狐堂
    他の小説を読みながら北森さんの小説を読むと、緻密なストーリ展開さを改めて感じる。
    旗師を生業とする主人公の陶子は一見強い女性は両刃の剣のように絵がかれているけど、私にはとても強い女性として感じられた。

    他の小説で登場する主人公達との絡み合う場面は、とても面白く感じる。
    次は「メビウスレター」を読む...続きを読む
  • なぜ絵版師に頼まなかったのか
     明治時代、東大の教授ベルツのもとで働くことになった少年が遭遇するミステリー。

     も、古き良き時代満載で、ほのぼのいたします。
     が、富国強兵で戦争に向かっていく日本の影みたいなものもしっかりある。その陰影がしぶかった。

     ともあれ、ベルツの人物像が素敵。
     こよなく日本を愛し、人を愛し、人生を...続きを読む