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今夜もグラス片手に、謎解きに耳を傾けて。 ビアバー《香菜里屋》のマスター工藤に託された、 妻から夫への「最後のプレゼント」とは――。 連作短編ミステリーの金字塔! 解説 中江有里 妻の死から一年。警察官の神崎守衛は、遺品の中から手紙を見つける。 三軒茶屋のビアバー《香菜里屋》に、妻は「最後のプレゼント」を用意したという。 マスター工藤が振る舞う炊き込みご飯は、妻のそれと同じ味。 感傷に浸るも、料理の名を聞き愕然とする――(表題作)。 連作短編の名手が紡ぐ、大人のミステリー!
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Posted by ブクログ
一巻はそれほど響かなかったが、この二巻の出来栄えには目を見張った。連作短編集で五篇が所収されているが、最後の「約束」、この出来が信じられない。怖いのだ。 青春のほろ苦さ、人生の苦労、幸せと不幸、それらが螺旋のように絡み合い、向かう果て。禍福は糾える縄の如し、ではあるが、これはあまりにも強烈だった。大...続きを読む仰に騒ぐのではなく、音もなくすっと差し出されるような一品、これを最後に持ってくるとは。 他の作品も確実に当たるものが多い。謎解きは面白い。だがその果てに見えた人間はもっと面白くて怖いのだ。
〈再登録〉香菜里屋シリーズ第二作。集まる常連客達の話から事件の真相を言い当ててしまうマスターの観察眼は今作も鋭い。そして料理も美味しそう!「桜宵」に出てくる公園に行ったこともあり、この作品が一番好き。今度は御衣黄の咲く季節に行ってみたいです。 人は誰かを傷つけることもあるけど、癒すことも出来る。明か...続きを読むされた真相が残酷なものでも、同時にどこか救われた気分になれる作品です。
はっきりと真相として明らかにはされていないものの、なんだか不穏な話が多い印象。 特に「約束」は怖い。 そんなの、誰も救われないよ、、、 「旅人の真実」も、きれいなカクテルの裏に見えてくるものは怖い。でも、金色のカクテルは見てみたいなぁ。 「桜宵」は、男の身勝手さと思えてならなかった。 彼女の不遇は切...続きを読むないけど、それだけになおさら。 「犬のお告げ」も、ヒトの都合で犬をあんなふうに利用して苦しめたなんて許せない。 事件には眉をひそめたくなっても、香菜里屋のお客も、出てくる料理も、もちろん店主工藤も素敵なので、次を読まずにはいられない。
香菜里屋シリーズ第2弾。 新装版になっての再読です。 初めて読んだ十数年前、 ビアバーに行きたくて仕方なかったです。笑 キッチン常夜灯ではないけれど、 ビアバー香菜里屋に行きたい!と 当時の私は思っていました。 マスターの工藤と、 お酒と謎を楽しむお客様。 だけど、決してお洒落な謎ではなくて、 ...続きを読むその謎はどこか苦くて切ないものだったり。 本作のお気に入りは、「約束」です。 工藤が自分の店を出て、別のお店に出かけるという。 「桜宵」は初めて読んだときは綺麗な話だと思いましたが、38歳になった今、これは許せない!という思いに。苦笑 大好きな北森さんの本が新装版として世に出るのはとても嬉しいです。
香菜里屋の常連客になりたくて一緒になって解いて行く、なんてねただの知りたがり屋、噂話好きな客になるんだろうな。 今回はクスッと笑える事件や自分を守る為、行動を起こそうとする場面。 マスターの紐解きがいいんだよね。
振る舞われる料理や店内の雰囲気は、温かくてとても良い。 だけどストーリー自体はほろ苦く、背筋が寒くなる瞬間さえある。 特に『約束』は恐かった。 扱うのは日常の謎がほとんどで、凄惨な事件現場に遭遇することもない。 それでもやっぱり人の心の暗部に触れる行為には、それと同等の恐さがある。
十五周年/桜宵/犬のお告げ/旅人の真実/約束 香菜里屋にやって来る謎たちには様々な味がする。それを明かしてくれるのはマスターの工藤。今回もそれぞれに美味しい時間でした。
前作に続いて、美味しい食べ物やお酒を想像しながらミステリーを楽しめた。 ミステリーの結末に曖昧さがある感じが、お酒の酔いが回ってふわふわしている感じと似ていて、気持ちよく読み終えることができた。
十五周年/桜宵/犬のお告げ/旅人の真実/約束、の5篇が収録された、香菜里屋シリーズ2作目。 ビヤバーが舞台だからというわけではないでしょうが、ほろ苦いどころかエクストラビターな後味の短編が多いですね。 その中では、チェスタトンのブラウン神父ものの1篇と同じタイトルを持つ「犬のお告げ」、そして冒頭の...続きを読む「十五周年」が比較的(あくまでも比較的)、飲みやすかったかなぁ。 愛憎とか情念が色濃いもの(色恋もの!?)は、なんとなく苦手です。
シリーズ2作目。登場する料理が美味しそう…前作よりも更に食欲がそそられました! 表題作は2作目。表紙がなぜこの色なのかも読んで納得。前作に登場した常連さんも出てて面白かった。最後の話、ラストは怖かったけど…
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