【感想・ネタバレ】親不孝通りディテクティブのレビュー

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Posted by ブクログ 2017年12月18日

青春テイストのミステリーっていうのかな。とにかく、面白いエンターテイメント小説。友情タッグな二人が登場。男子が好きそうなテイストの話。個人的にはとても面白かったのでそのまま連作の今作から続編の長編読みたい気分。

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Posted by ブクログ 2012年04月12日

博多の街のもつ独特のテンションは、日本全国探しても他に見つからないと思う。あの混沌とした活気が今となっては懐かしい。
博多に住むとどうしても意識せずには暮らせない「裏」。
その裏と表のギリギリのラインを飄々と、時に思慮深く突っ走る鴨ネギコンビ。大人の友情ですね。
三浦しをんさんの「まほろ駅前〜」シリ...続きを読むーズを楽しめる方なら、この本も楽しく読めると思います。
一つ一つの話がうまくリンクしていく、飽きない連ドラみたいな感じの一冊です。一瞬だけでも、怖いものがなくなる感じ。
北森さんが亡くなったときはショックでした。まだまだいっぱい書いて欲しかったなあ。

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Posted by ブクログ 2021年11月20日

北森作品がちょこちょこ続いてくる。。。

民俗学や骨董、カナリヤからも離れましたけど、料理・お酒の面ではそのままか。

カナリヤっぽく各編最後の締め方が似てますかね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年12月28日

博多を舞台に中洲の屋台でバーを営む鴨志田鉄樹(テッキ)と結婚相談所で調査員として働いている根岸球太(キュータ)のコンビが事件に関わっていくという短編集です。テッキとキュータの警戒な掛け合いが面白く、一見バラバラに見えた小さな事件がテッキとキュータの調査に基づく推理によって一つの真相にまとまる様子はお...続きを読むもしろいです。そしてラストの「センチメンタル・ドライバー」でテッキがとった行動と結末に驚きました。

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Posted by ブクログ 2018年07月21日

博多にクラス高校の同級生二人が探偵のように働き問題を解決していく。屋台のおやじだったり、結婚相談所の調査員だったりの二人だがハードボイルド。

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Posted by ブクログ 2014年07月10日

クールでホットで粋でダサい。
故郷を持たないテッキとバリバリ博多っ子のキュータ。
二人の共通点は女性の好みくらいか。

それでも、こんなに息の合ったコンビはいない。
長浜で屋台のおやじをやっているテッキは、30歳にまだなっていないというのに、枯れた風情。
結婚相談所で働くキュータは、もうそろそろ30...続きを読む代に手が届くかという歳なのに、とにかく刹那的。計画性というものが全くない。

たいていキュータが事件をテッキのところに連れてくる。
で、一つの事件をキュータ視点から、テッキ視点から、交互に語る。

やってることはハチャメチャなのに、なぜか淋しいんだよ。彼らが。
好き勝手やっている彼らを見ていて、なぜか淋しくなるんだよ。私が。

最後の話。
こういう終わり方って…。
続編にどうやってつなげるつもり?
なんでこんな哀しい生き方しかできないんだろう。
頭はいいのに不器用なんだよね。

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Posted by ブクログ 2013年05月11日

テッキとキュータ、愛しいふたりのホロリとせつない、ソフトだけどハードな物語。キュータの軟派ぶりが目に余りましたが、これはこれで北森さんらしい、好きな作品ですねー。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年02月06日

博多・長浜の迷コンビ、屋台を営むテツキと結婚相談所調査員のキュータが事件を解決。

冬狐堂シリーズの「瑠璃の契り」にキュータが脇役登場していたので、今作も読んでみた。コミカルで人情味溢れてて、せつなさもあって、北森鴻作品にしては異色な雰囲気のハードボイルドミステリ。硬派と軟派のコンビバランスが絶妙。...続きを読む小気味良いテンポを楽しみながら、一気に読めた。でも、最後の章は予想以上にセンチメンタル。著者が急逝されているだけに、今となってはこういう終わり方もありか。また、最初「瑠璃の契り」で読んだ設定のキュータから違和感を覚えていただけに、結末に納得。

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Posted by ブクログ 2011年06月04日

博多弁に慣れるまで、少し読みにくかったけど、全体としては面白かった。
「〜やろうもん」という語尾が、頭に残って…。

ハードボイルドテイスト。
そんなムチャクチャな!と思いつつ…そうかもしれない、そういう世界もあるかもね、とも思ってしまう。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

博多の長浜で、おでんとラーメン、そしてカクテルを出す屋台を営む
テッキこと鴨志田鉄樹。  テッキとは腐れ縁な同級生、
華岡結婚相談所の調査員、キュータこと根岸球太。
高校時代は「鴨ネギコンビ」と呼ばれた、どちらも29歳。
という二人が主人公だ。
どう云う訳か…二人の下へ日常的に調査依頼が舞い込んでく...続きを読むる。
その結果、様々な事件に巻き込まれることに。
そして、それぞれのやり方で解決していく。
センチメンタル&ハードボイルドなミステリィ連作短編集。全6編。
手法がまた、面白い。
テッキとキュータが、それぞれの一人称で交互に語っていくのだ。
短編の作中でいきなり語り手が代わるのって、掛け合い的で、
なかなか面白い経験だった。

北森作品とは、『花の下に春死なむ』で出会い、本書はまだ二作目。
今回も、『花の下・・・』程ではないが、調理師免許を持つ北森氏らしく、
おでんとカクテルがいくつか登場する。  アルコール片手が必須の作品だww

萌えポイントだったのがww テッキの許に難題が持ち込まれる前触れ・・・
≪いやな予感がした。こうした夜に限って、疫病神はこの店に降臨する。≫
そして、キュータが現れる。そう、疫病神とはもう一人の主人公のキュータ。
この二人、お互いを理解しているからだろうが、ホントにいいコンビなのだ。
行動力と話術に長けたキュータと、頭脳と冷静さで事の真相を見極めるテッキ。
お互い話し合って調査に当たるわけではないのに、自然と分担されているのが
心地イイ。 相手を理解する心意気も実に、頼もしい。

またサブキャラも個性的!凄いのばかりが登場する。
一押しは、何といっても “歌姫” だ。
ライブハウス<ヘブン>の経営者&シンガーなのだ。
彼女の物語だけで、一冊書けそうなインパクトなんだもの。
あっ!ハードボイルドに欠かせない悪徳警官も、もちろん登場しますよ(笑)。

キュータの博多弁に、ついつい笑ってしまったが、
「〜ったい」 「〜やろうもん」 「〜じゃと」 という聞きなれない言葉の数々に
なんかこう、温かみがあってテンポがあっていい感じ。(*^^)v
博多には、全く馴染みはないが、読後は近くに感じたもんなぁ。
 
 
「セブンス・ヘヴン」  登場人物紹介編といった感じ。
キュータが勤める結婚相談所で出会い、結婚したカップルが心中した。
発見者は、キュータ。でもって容疑者。

「地下街のロビンソン」 サブキャラ「歌姫」登場。
歌姫から人探しを依頼されるが、複雑な人間関係から事件が入り組み…
結末は、重くて辛い。

「夏のおでかけ」  テッキの謎に迫るサスペンス劇、かな?
テッキは毎年、夏の間の二週間だけ店(屋台)を閉める。
その理由が明かされ、さらには別な事件へと発展。
軟派なキュータに、イラッとしたww

「ハードラック・ナイト」  二人の本名とコンビ名が判明!
過去も明らかになる重要な作品。テッキの元カノ小坂奈津美が登場。
女子校生の暴行屍体を軸に事件の真相解明は楽しめる。が、
女子高生の考えていることには、納得できない。

「親不孝通りディテクティブ」  テッキの店では、カクテル「雪国」は永久欠番。
その理由となった、ホームレスのヒデさんが巻き込まれた、二年前の事件を語る。
事件の裏には、ヒデさんの人柄が、人間味が溢れていた。情感たっぷりな表題作。

「センチメンタル・ドライバー」  二人の高校生活の一部が明らかに。過去の因縁物語。
性根の腐りきった悪党には、どう対処したらイイのだろうか。
本書はこれで完結なんだと、締め括られた作品。  
結末には、いろいろと考えさせられた。 

しかし、北森氏って、すごい多作な方なんですね。
「蓮丈那智シリーズ」や「冬狐堂シリーズ」というのもあるらしい。
これからも地道に追い続けたいと、思う。
先ずは、「香菜里屋シリーズ」二作目からだけどね。
既に刊行されている 『親不孝通りラプソディー』 は、
本書の「ハードラック・ナイト」にちょこっと出てきた・・・
二人の高校時代のエピソードが描かれているみたいですね。
文庫落ちしたら、そちらも読んでみようっと。  ワクワク

北森氏、ついて行きまぁ〜す。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

生々しく悲しく、人生を書ける北森さんに脱帽。

本編の後の解説嫌いな私が珍しく解説を読みました。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

カモネギコンビ第一弾。
連作短編集。
これ、次作で終わりでしょうか。
裏京都シリーズっぽさがありながらももう少し硬めな感じ。
でいったら最後の最後でずがんと落とされました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年03月08日

博多・中州の屋台を営むテッキと結婚相談所の調査員キュータが、2人に持ちこまれる事件を解決していく連作短編集。

高校時代からの腐れ縁であるテッキとキュータが謎を解決していくのですが、2人の性格が好対照でとてもいい味を出しています。
冷静沈着で頭脳派のテッキと感情で突っ走るタイプの憎めないキュータは一...続きを読む見デコボココンビですが、それぞれが足りない部分を補完しているような、お互い欠かせない関係性が魅力的です。

後味のよろしくない苦みの強い事件も多いですが、2人のテンポの良い会話で軽い読み心地となっています。

たいてい事件の背景にはヤクザが絡んでいて、しかもキュータが突っ走って事件を複雑化させてしまうという展開が多く、話が定型で単調な感じもしました。
謎解きにも奥深さはあまり無いので、人間の裏側を事件にからませたような屋台ならではの切ない話をもっと読みたかったです。

続編がありそうなラストでしたが、作者は亡くなられているので書かれていないんですよね。残念。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年12月25日

屋台のおっちゃんテッタと結婚相談所の捜査員キュータ。
親友同士が周囲で起こる事件に巻き込まれたり解決したりしていく話。

テッタとキュータが交互に語り手になる構成は、正直読みにくかった…。
あとどちらにどんな風に肩入れしていいか分からなかったのはキャラクタがしっかりかけていないからだと思う。
ラスト...続きを読むの話に繋がる人間関係もはっきりせず。
いろいろ足りなくて残念な仕上がりだったなー。

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Posted by ブクログ 2013年08月31日

最近買ったラプソディのために再読。
裏京都的なかほりのハードボイルド…コメディ&ミステリ混じりって感じ。
ラストがせつなすぎる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年02月04日

テッキとキュータ二人それぞれの独白で交互に進むお話
冷静だけど心の底に熱いものを持つテッキと
軽くて浅はかで正直で憎めないキュータの
物事の捉え方の違いに、少し笑って
二人の誠実さと頑張りに元気をもらい
事件の切なさややるせなさが少し哀しい

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Posted by ブクログ 2011年11月05日

ソフトなハードボイルド。

これでは軟らかい硬いんだかわからないか。でも、その通りの作品で、コミカルでちょっとセンチメンタルなハードボイルド風物語。
作中の会話に出てきた昔のテレビドラマ「チャーリーズ・エンジェル」とか「スタスキー&ハッチ」というよりも、解説の方が言う松田優作主演の「探偵物語」とか、...続きを読む沖雅也主演の「俺たちは天使だ」の方がイメージに近い。

舞台は博多。主人公は博多っ子のテッキとキュータのふたり。テッキは中洲で屋台を営む。クールな頭脳派。キュータは結婚相談所の調査員。感情突っ走り型。凸凹コンビが物騒な事件に関わっていく。笑わせるところもあるかと思えば、ホロッとさせるところもあったりと、先にあげた往年のドラマのようで面白い。
でも、もうちょっと厚みのある話がよかったなぁ。1話目は謎解きを読んでも事件の真相がよくわからなかった。
それでも続きがあったら読んでみたいと思う出来ではある。

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Posted by ブクログ 2010年09月07日

福岡・長浜を舞台にした
腐れ縁コンビのプチ・ハードボイルド。
硬派な「テッキ」と軟派な「キュータ」。
項ごとに2人の主観が入れ替わっていくので
考えてることの違いがわかって面白い。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

俺であるテッキ。
オレであるキュータ。 この2人のホロリとする青春小説。

男子であるあなら誰もが共感し憧れる友との関係性。
自分にとってのテッキ、自分にとってのキュータである
「アイツ」の顔を思い浮かべながらニヤニヤしてストーリーに
入り込んでいく。
胸の表面が暖かく、そして過ぎた時間を懐かしく思...続きを読むいながら。
懐かしく思うという事は、今現在を寂しく思うという事。
そんな歳だもんなー。やっぱり哀しいことだ。

ラスト1Pの最初の1行...ヤバい...泣きそうだった。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ちょっとだけ変わった探偵小説。

親不孝通りの屋台を使った、『揺り椅子探偵』といったところだろうか

コレだけ読んで、北村鴻という作家が面白いかどうかは、ちょっと判断しがたいな・・・

つまりは、そこまで面白くは無いw

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

屋台の親父テッキと結婚相談所調査員キュータがいろんな問題を解決していきます。
テッキの頭の中で解決する部分が多いので、おいていかれる部分も。

北森さんの小説には食べたい!飲みたい!ものがいろいろ出てきます。
今回はカクテル。是非飲んでみたい!
「雪国」が飲みたいです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

福岡の屋台を舞台にしたミステリ
どちらかといえばハードボイルド?
クールになれない福岡のIWGPといった感じも無くはない(笑)
ラストが意外と言えば意外だが、ミステリとしてはどうか…

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

こちらは固茹でぽっくて、いいんじゃないですか。気に入りました。あまり博多らしい食べ物が登場しないのと、続編を期待させない終り方が残念ですが。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

博多が舞台。
カモネギコンビが謎を解いていく。
設定は面白かったけど、もっとテッキのキャラがかっこよければな。
謎の部分が多いまま、終わった気がする。
続編あるのかな?

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

中州の屋台でバーを営むテッキと結婚相談所の調査員キュータの幼馴染が博多を舞台に大暴れするという連作短編で、全体としてもそれなりの完結編になってましたね。
著者の作品を読むのは、本書が初めてになります。章立てが変わるごとにテッキとキュータの語り手が交互に漫才コンビのように入れ替わるという展開は、初めて...続きを読むの読み手には少々ついていけないところがありました。
そもそも、どうして本書を購入することになったのか、ほとんど記憶にないという。。。実は、読んでいるときは、てっきり大沢在昌さんの作品だと思って読んでました。大沢さんの作品にしては、ボケが多すぎるなぁ。。。なんて。
2007/1/8

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