北森鴻のレビュー一覧
-
骨董業界とミステリーの相性がいいのだ。 ちょっとプロットが複雑になりすぎるきらいがあるので、 これくらいのライトボリュームはいいかもしれない。Posted by ブクログ
-
【作品紹介】画壇の若き寵児が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)。大阪府警に届いた殺人を告白する手紙。少女の死体を古墳の陵墓に埋めたというのだ。捜査は、専門家による発掘調査を終えてからと命じられた刑事は...(「踊る警官」)。大胆な着想と鮮やかな謎解...続きを読むPosted by ブクログ
-
骨董をあつかう旗師という未知の世界にハマった。
小品ごとのメインの骨董品に主人公陶子が食いつく理由がよくわかる描写で、特に緋友禅のタペストリーなんか見近にであえないかしら…とか真剣に考えた(苦笑)
次作“瑠璃の契り”も先ほど読み終わり、切り子椀への憧れがつきぬ今このひとときです。Posted by ブクログ -
旗師・冬狐堂シリーズ短編第二弾。
前作「緋友禅」より登場人物たちの過去につながる話も多くなっており、冬狐こと陶子の格好いい姿を見れる最後の作品です。
「倣雛心中」・「苦い狐」・「瑠璃の契り」・「黒髪のクピド」の四篇で構成されており、「瑠璃の契り」ではカメラマンの横尾硝子を初め、雅蘭堂の越名集治、...続きを読むPosted by ブクログ -
旗師・冬狐堂シリーズ第3弾にして初の短編集。
「陶鬼」では陶工、「「永久笑み」の少女」は盗掘屋の掘り師、「緋友禅」は染物職人、「奇縁円空」は銘木屋の職人芸にまつわる四篇で構成されているが、どの話も専門的であっても素人にも分りやすい..が奥は深い。
「緋友禅」での相棒カメラマン、横尾硝子とともにあ...続きを読むPosted by ブクログ -
博多弁に慣れるまで、少し読みにくかったけど、全体としては面白かった。
「〜やろうもん」という語尾が、頭に残って…。
ハードボイルドテイスト。
そんなムチャクチャな!と思いつつ…そうかもしれない、そういう世界もあるかもね、とも思ってしまう。Posted by ブクログ -
京都の名刹・大悲閣千光寺の寺男・有馬次郎は元泥棒。
図らずもトラブルに巻き込まれ、昔の腕を生かし、解決する事も暫し。
京都の古都の風情と、謎解きの妙味を味わえるあの、裏京都ミステリがパワーアップして帰ってきた!
京都に住むモンとして、通説(ぶぶ漬け出されたら帰れの印)を嘆いている中、明快に...続きを読むPosted by ブクログ -
天涯孤独となった十三歳の少年・葛城冬馬。明治元年生まれ。
東京大学医学部教授・ベルツ宅の給仕として働くことになった彼が
奇怪な事件に遭遇・解決していく短編集。
各話で少しずつ成長し、最終話では二十二歳の医学生になっている冬馬と、
反対に少しずつ老いの兆しが見え始めるベルツ先生になんとも言えない
寂寥...続きを読むPosted by ブクログ