山本周五郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
春田龍介君は中学2年生ながら、学校中での秀才、頭の良さと言ったら、先生でも時々、彼の質問には答えにつまるくらいだった。
そんな龍介君が弟子となった拳骨(メリケン)壮太と共に悪漢に立ち向かう。
物理博士の父が開発した無燃料エンジンの機密を盗む黒襟飾組、白堊館で起きた射殺事件、潜水艦の失踪、黄色ダイヤの頸飾の盗難、黄色毒矢を放つスパイとの対決、満州での匕首党との猛攻
解説によるとこの本は山本周五郎氏が売れる前に「稼ぎ原稿」として書いたものとのこと。
中学生が拳銃を所持して車で走り回る、なんて荒唐無稽なことが描かれてるけど、少年探偵団に焦がれた私としてはハラハラドキドキで楽しかった。
さすが!
-
Posted by ブクログ
周五郎って一冊読むと、もう一冊続けて読みたくなりますよね。というわけで、これ。
「喧嘩主従」武家物ですね。そこはかとないユーモア。こういう上司だと仕えがいもあるというものだが……。また、この主であるからこそ従が生きるというもの……ふう。なかなかこうはいきますまい。
「山茶花帖」武家の夫婦を描いた作品も周五郎には多いと記憶している。これがけっこう好きなのであるよ。男はかくの如く剛直でないとね。
「雨の山吹」表題作。この味わいってのはもう少し年をとらねばほんとうのところはわからないのだろうか?悲哀の種類がぼくにはきっと頭でしか判ってないのだね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ山本周五郎は初読。
伊達騒動自体もよく知らず、「たぶん原田は死ぬんだろうな」と思いながら読み始めた。各巻にひと月ずつ費やしたのは、そもそも時代物に疎く、知らない単語が多すぎたせい。上巻は最近の版で関係図や注釈があり助かったが、中下巻は昔の版で何も頼りにできず、難しい単語はスマホで調べながら読んだ。(私と同じような人には、本ごとにメモが記録できる『読書メモ」というアプリがおすすめ)
そんなわけで完読まで3ヶ月かかったのは、主人公の原田甲斐が延々粘って動かず、周囲も細かい事件はあるものの大きな事態は動かず、下巻のラスト50ページくらいでいきなり急展開するため。延々と続く心理描写に辟易とする日が