山本周五郎のレビュー一覧

  • 大炊介始末

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    高田郁さんがおすすめされていた「なんの花か薫る」ご読みたくて手にした一冊。
    以前アンソロジーで読んだ「こんち午の日」も懐かしく。
    「山椿」が読後感よし。
    「なんの花か薫る」は高田郁さんの時代ものを読んだ時のような、胸がぎゅっとなる切なさを覚えた。ショックとその後の気丈さを体感。ずっと忘れないお話。
    他の作品も読んでみたい。

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    2024年06月26日
  • 花杖記

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    私の読解力の問題だと思うが、全体的に登場人物の立場や性格がわかりづらく、話が入ってきづらい。

    そんな中でも表題作の『花杖記』は推理小説っぽさがあって面白かった。
    あと『逃亡記』もオチが意外で面白い。

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    2024年06月15日
  • 樅ノ木は残った(中)

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    仙台藩62万石の寸断を画策する
    敵の中にあえて取り入り
    なんとか忍従の原田甲斐
    録を頂き配下の民が
    幸せに暮らせるように
    人から疑いの眼を向けても
    平静を装い何がおきるか
    じっと観ている忍従のストーリー

    山に入り大鹿シロクビとの戦い
    誰も側に置かず
    自然の中で呼吸する
    人間本来の生きる力
    もう現代人が持てないものを
    求め 再び闘争の中に生きていく

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    2024年05月19日
  • 周五郎少年文庫 木乃伊屋敷の秘密―怪奇小説集―(新潮文庫)

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    山本周五郎といえば時代小説!
    というイメージをガラッと塗り替えてくる短編集。
    少年向け?の冒険譚・奇怪譚・探偵小説が盛り沢山。
    中でも『シャーロック・ホームズ』は、ホームズが日本で事件を解決する、ホームズファン必見の物語。『まだらの紐』の物語などがまるっと組み込んであったり、すごい展開。
    他にも、土地の伝承に絡めた殺人事件など盛り沢山の一冊。

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    2024年04月24日
  • 樅ノ木は残った(下)

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    ネタバレ

    こんな最後が待っていたとは。頑張って読んで良かった。タイトルはかっこよすぎと思う。
    しかし吉永小百合の設定はないだろう,NHKなんでもありだな,と思う。

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    2024年04月22日
  • 樅ノ木は残った(中)

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    ネタバレ

    やはり人が多すぎてついていけない。話の筋は知っておきたいので頑張って読む。文章は読みやすいしやはり名作なのだろう。

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    2024年04月22日
  • 樅ノ木は残った(上)

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    ネタバレ

    出てくる人が多すぎる。オッペンハイマーを超える。詳しい人物説明は有り難いけど私には映像がないと無理っぽい。名作なのだろうけど。

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    2024年04月22日
  • さぶ

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    私淑する学者が若い頃に貪るように読んでいたとのことから、手にしたもの。

    オーディブル聞き流しを併用。時代もの。

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    2024年03月04日
  • 寒橋(さむさばし) 山本周五郎名品館III

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    「落ち梅記」
    武士の審議と友情。

    「寒橋」
    時三とお孝。
    父の世話をする奉公人おたみは、父が亡くなり、体調を崩し実家へ帰ると子供を産む。
    世間も妻も時三が間違いを起こしたと疑わず、本人の時三もそれを認めるが、実は…。

    「人情裏長屋」
    抜群の件の腕前を持ちながら裏長屋に住み四六時中飲んだくれる浪人松村信兵衛。
    その長屋に移り住む子連れの浪人が、ある日子供を預かってほしいという。しかたなく信兵衛が育てることにするが、また子供を返してほしいと戻ってくる。

    「なんの花か薫る」(再読)
    喧嘩して娼家に逃げ込んできた武士、江口房之助をかくまったお新、房之助に一緒になりたいと言われたことを本気にし、最

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    2024年01月19日
  • 五瓣の椿

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    連続殺人事件の真相は?

    有名な作家なのですが初めて読みました。大河ドラマの原作者ぐらいの認識でしたが 時代小説にはまっていろいろ読んでいくうちに一度は読まなくてはと思いこの作品を選びました。読んでいくうちどんどん引き込まれました。ただ主人公の情念の深さのようなものは伝わるのですが 登場人物の悪い面しか見えないのと主人公が最後に死んでしまうのはちょっと物足りなさを感じます。

    #ダーク #切ない

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    2024年01月12日
  • 小説 日本婦道記

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    「山本周五郎」の連作時代小説『小説日本婦道記』を読みました。
    ここのところ「山本周五郎」の作品が続いています。

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    千石どりの武家としての体面を保つために自分は極端につましい生活を送っていた「やす女」。
    彼女の死によって初めて明らかになるその生活を描いた『松の花』をはじめ『梅咲きぬ』『尾花川』など11編を収める連作短編集。
    厳しい武家の定めの中で、夫のため、子のために生き抜いた日本の妻や母の、清々しいまでの強靱さと、凜然たる美しさ、哀しさがあふれる感動的な作品である。
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    1942年(昭和17年)6月か

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    2024年01月04日
  • 寒橋(さむさばし) 山本周五郎名品館III

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    「山本周五郎」の短篇時代小説集『山本周五郎名品館Ⅲ 寒橋(さむさばし)』を読みました。
    『山本周五郎名品館Ⅰ おたふく』に続き、「山本周五郎」の作品です。

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    生涯、膨大な数の短編を遺した「山本周五郎」。
    短編選集決定版の第三巻(全四巻)

    武士の、同輩への友情と、許婚への断ち切れない愛情との葛藤を描く『落ち梅記』。
    浪人の、赤ん坊に対する人情が愛情に変わっていくプロセスを描く『人情裏長屋』。
    長屋住まいの一家の、究極の人情ともいうべきものを描く『かあちゃん』。
    亭主への、また父の娘に対する「情」の交錯がドラマに複雑さを与える『寒橋』。

    ほか、『

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    2024年01月04日
  • おたふく 山本周五郎名品館I

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    「山本周五郎」の短篇時代小説集『山本周五郎名品館Ⅰ おたふく』を読みました。
    久し振りに時代小説を読みたくなったんですよね。

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    生涯、膨大な数の短編を遺した「山本周五郎」。
    没後五十年を経た今なお、読み継がれる作品群の中から、選びに選ばれた名品。
    短編傑作選の決定版!(全四巻)

    第一巻に収録するのは、「周五郎」が日本女性の最も美しく貴い姿を集約させたともいえる『松の花』、その対極にある自らの性に翻弄される女『おさん』、酔っ払いだが腕のいい職人の父親を描く人情ものの傑作『ちゃん』、ほか『あだこ』、『晩秋』、『おたふく』、『菊千代抄』、『その木戸を

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    2024年01月04日
  • 周五郎少年文庫 臆病一番首―時代小説集―(新潮文庫)

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    少年向時代小説集。戦時下の穏やかならざる時期の発表作で孝、義侠、勇気といった戦意高揚をはずさないテーマが多い。のっぺりとした内容が多いが、さまざまな制約がある上での出版という意味で割引いて読む必要がある。2023.9.23

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    2023年09月23日
  • 周五郎少年文庫 少年間諜X13号―冒険小説集―(新潮文庫)

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    (山本周五郎ファンではなく、少年小説好きの感想です)
    表題作「少年間諜X13号」に感じる寒々しさ、一種の凶気は果たして意図的な皮肉なのだろうか。
    それとも「"時代の熱狂"」に流されたものなのだろうか。

    「少年間諜~」では少年兵たちが自らの命を捨てて戦う。
    主人公率いるのは死を厭わない少年兵だけの部隊だ。
    「一人残らず死ぬんだ」は主人公が仲間を鼓舞する言葉である。
    また後年「特攻」と呼ばれる、捨て身決死の戦術も描かれる。
    狂気と熱気。愛国ありきの理不尽と無茶。始終それが続く。

    「でも戦前ならそんな感じなのでは…?」と思われるかもしれないが、本作とほぼ同年(昭和9年)に書か

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    2023年09月10日
  • さぶ

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    頭がよく経師屋としてもうでのたつ栄二と不器用て愚直なさぶの青春の描いた作品。
    無実の罪をかぶった栄二のひねくれ加減が半端なく、意固地なまでに復讐心に囚われてしまうが寄場での人の親切に触れ次第に大人になっていく様は現代の若者の頑固さと幼さ、人との関わりを通して成長していく道筋と何ら変わりはないなと思いながら読んだ。
    栄二を好いているおのぶが「亭主が仕事にあぶれたとき、女房が稼いでどうして悪いの、男だった女だっておなじ人間じゃないの、この世で男だけがえらいわけじゃないのよ」と仕事がなく女房のおすえに内職をさせていることをぼやいた時にいった言葉も女性である私には印象的な言葉だった。

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    2023年08月11日
  • 雨の山吹

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    「山茶花帖」がよかったです。
    八重に、人は1人で生きているのではない、って気づかせてくれるところで、ぼくも、ハッとしました。
    自分の不幸を印籠のように振りかざして、周りと自分は違うのだと思う傲慢さが、自分にもあるような気がしました。
    八重のように、見る景色はなかなか変わらないけど、でも、色々なことに感謝して生きることの大切さを改めて教えてもらえました。

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    2023年07月09日
  • 山本周五郎 作品集 十

    JQ

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    期待を裏切りません

    基本的に期待を裏切らないので、安心して読めます。

    #癒やされる

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    2023年06月30日
  • かあちゃん

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    ネタバレ

     山本周五郎さん(1903~1967、享年63)、1926年文壇デビュー。1943年「日本婦道記」が直木賞になるも、受賞を辞退。かっこいいですね!「かあちゃん」、2008.6発行、5話が収録されています。「ひとごろし」、次いで「かあちゃん」がお気に入りです。

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    2023年06月24日
  • あんちゃん

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    山本周五郎の短篇小説集『あんちゃん』を読みました。
    『編傑作選4 しづやしづ』、『花杖記』に続き、山本周五郎の作品です。

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    妹に対して道ならぬ行為をはたらき、それを悔いてグレていった兄の心の軌跡と、思いがけぬ結末を描く『あんちゃん』。
    世継ぎのいない武家の習いとして、女であるにもかかわらず男だと偽って育てられた者の悲劇を追った『菊千代抄』。
    ほかに『思い違い物語』『七日七夜』『ひとでなし』など、人間をつき動かす最も奥深い心理と生理に分け入り、人間関係の不思議さを凝視した秀作八編を収録。
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    昭和10年

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    2023年05月31日