山本周五郎のレビュー一覧

  • 栄花物語

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    よく悪い政治家の代名詞として挙げられる田沼意次の話。現世の評価とは完全に違って、幕府財政の改革者として描かれている。案外こちらのほうが真実味があるかもしれない。
    歴史というのは権力者によって語り継がれていて、ある意味恣意的なものだと思うし、世に言う名君が築き上げた現代がこうして行き詰まっている。実際には今と違う未来を描こうとした人のほうが実際には名君と言われるべき人かもしれない。
    また、いわゆる市民は政治には無関心で、何も変わらないと諦めているのはどこの世界でも不変だ。
    国という単位を個人が実感することはまずないし、政治家もどこまで国のことを考えているか疑問だ。
    そういった意味でも本作はリアル

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    2011年07月25日
  • 柳橋物語・むかしも今も

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    柳橋物語は読んで、むかしも今もが積読←
    学校の宿題で読んだのですが、描かれてる人間の生活がとてもリアルで、日本語も綺麗で面白かったです\(^o^)/

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    2011年07月19日
  • おごそかな渇き

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    相変わらずの庶民の生活を描く山本周五郎。短編集であるが、各お話は最初の数ページはほぼ頭に入ってこない。これは文体が少し古いのと、登場人物が分かりにくいのともろもろの理由があるが。しかし、中盤から終盤にかけてどんどん話が盛り上がってくると内容が俄然頭に入ってきて最後は感動してしまう、というのが自分の周五郎さんの読み方である。基本的に長屋人情物を描く周五郎さんの短編はさほど代わり映えがしないが、この書はバラエティに富んでいた。ちょっと、ホラーっぽいのもあったし。最後の未完成で絶筆した表題の「おごそかな渇き」は長年対峙してきた宗教を扱ったものであるとのこと。さながら現代の聖書を志した著作であったがか

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    2011年06月30日
  • 四日のあやめ

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    再読

    ・ゆだん大敵
    ・契りきぬ
    ・はたし状
    ・貧窮問答
    ・初夜
    ・四日のあやめ
    ・古今集之五
    ・燕
    ・榎物語

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    2011年10月04日
  • 季節のない街

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    極貧の街で生きる人々のそれぞれの喜怒哀楽。色んな意味で生々しく力強く生きている姿に凄みがあります。「親おもい」「とうちゃん」の二つが好きです。

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    2011年05月29日
  • ながい坂(上)

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    読むのに随分と時間がかかってしまった。
    幼いときから達観した主人公が今後どうなっていくか気になる。
    つるがいいキャラクターだと思った。鼻持ちならない部分も多いけれど今後変わっていく気がする。
    強い信念で下の身分から這い上がる主人公とサラブレッドで英才教育を受けたにも拘わらず落ちぶれていく兵部の対比が面白い。

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    2011年05月17日
  • 小説 日本婦道記

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    侍が武士道なら、その妻である女性は婦道を生きる。その生き方が物凄くかっこいい。何度読んでも感度します。

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    2011年04月02日
  • 小説 日本婦道記

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    この本はへたすれば「日本の女は、こうあるべき」などととらわれかねないが、私はそうではなく、うまく言えないが日本人の根源というか、ルーツみたいなものを垣間見させてくれた、「ああ、私は日本人なんだ」と気付かされたと思う。
    読後感はとても清々しいものでした。

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    2011年03月21日
  • 小説 日本婦道記

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    男性にとって極める道が「武道」なら、
    女性は「婦道」なんだなと思えた作品。

    わたしにはまだ遠い道に思える。

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    2011年03月06日
  • 天地静大(上)

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    東北の小藩の侍である杉浦透を通して、江戸幕府最後の動乱時代に生きる若者たちの迷いや不安など、彼らの等身大の姿を描く。
    政治思想を実現に向けて熱く燃えた人達から一歩離れた人々を描いており、物語に大きな盛り上がりはないにも関わらず、時流に翻弄されながらも必死に生きようとする姿は感動させられる。
    世の中を動かすものは一部の人間の信念などではない・・・
    作者の思いを丹念に練って作られた一作なのではないでしょうか。

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    2011年01月15日
  • ながい坂(上)

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    ネタバレ

    もんどのしょうの努力の連続とその知性と能力を見出した国主の藩の改革物語。史実ではないが、多くの脇役がそれぞれ良い味が出ていて飽きない。利己を捨て自己犠牲を厭わない勇気と純粋な使命感が無ければ大きな改革を成し遂げる事はできないだろう。ものどのしょうの苦悩がまた非常に良く描かれている。思春期と若手が読むべき人生の1冊。

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    2011年10月04日
  • 寝ぼけ署長

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    人情味溢れるキレものの、ぼけた署長。私は、やはりこんな人と人との物語がすきだ。周五郎ならでわの、柔らかく情緒ある本だ。

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    2010年12月05日
  • おたふく物語

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    江戸の町の人情物。美しい姉妹愛が作品のすみずみまで感じられます。今でいう問題児の兄をもつ姉妹。年老いた父母の面倒をみながら、兄のために二人はお嫁にもいけずひっそりと暮らしていました。お互いに好きな人がいるのですが、家庭の事情もあり結婚はできないとあきらめていました。しかし…。
    お互いを思う姉妹愛に、やはり最後はハッピーエンドです。

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    2017年11月09日
  • 生きている源八

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    短い文章の中に、人間の生き様を描いた作品。
    その中でも、お気に入りなのが三つ。

    ・足軽槍一筋:足軽がその力量を認められない事に対してもがく話
    ・藤次郎の恋:大人しい藤次郎、美人の小波、美男だが酒癖の悪い数馬の三角関係
    ・生きている源八:部下を失いながらも目的を達成する源八郎を描く話(酒井忠次の旗下)

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    2010年08月14日
  • 雨あがる

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    まるで推理小説の趣を持ったような時代小説。
    はぐれ者の優しいさびしさとか、主の子息を想う娘のきよらかさとか、武士なのにいつも人を気遣っているお人好しとか、とにかくほっとするような、穏やかな気持ちになれる短編集です。
    途中謎なんかも出てきて、それが気になってぐいぐい引き込まれるので、先が気になって仕方ありませんでした。

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    2010年07月23日
  • やぶからし

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    「抜打ち獅子兵衛」「蕗問答」「避けぬ三左」「孫七とずんど」「菊屋敷」「山だち問答」「やぶからし」が好き

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    2010年07月18日
  • 虚空遍歴(下)

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    どうしてこうなった…
    人間誰しも独りぼっちかもしれないが、それに気付かず一生を終えることだって出来ただろうに…そんな環境におったじゃないですかー
    どうにか軌道修正できるように願っているのに、まったく思い通りに行かない、持ち直したかと思えばガクンと落っこちる、その繰り返しがリアルで、冲也に身近な人を重ねてしまった。

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    2010年05月27日
  • 虚空遍歴(上)

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    お客様におすすめされて読んでます。面白いです。
    たんなる大衆受けではない上質な浄瑠璃を追究するものの、潔癖な性格が災いしてどんどん居場所をなくしていく冲也に、おけいさんでなくてもひやひやもんだぜ。
    これから下巻読みます。ここまで堕ちたからにはカタルシスを期待せずにはおれない

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    2010年05月19日
  • 雨の山吹

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    人間の温かさ、心がジ~ンとうする作品であった。
    短編モノであり読みやすく、入りやすい本である。
    今の時代には、必要な山本周五郎氏ですね

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    2010年05月07日
  • 菊月夜

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    山本周五郎は今まで完全に食わず嫌いだったけど、読んでみたら面白かった。すごくテンポが良くて、こちらの気持ちが自ずと主人公を応援する方向に向いてしまう文章は本当にすごい。そういう意味では特撮アニメを見ているかのような気持ちになる。小中学生の男の子は夢中になって読みそうです!
    時代モノ中心だから仕方ないのだけど、読みにくい名前の登場人物が多くてちょっとだけ残念。

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    2010年04月28日