あらすじ
火事で実家の工務店「大留」が焼け、両親をなくした若棟梁・茂次は、「どんなに時代が変わっても人に大切なものは、人情と意地だぜ」という父・留造の言葉を胸に大留再建を誓う。
そこに、身寄りのないお手伝いのりつ、行き場を失った福祉施設の子供達が転がり込んできて……ひげもじゃ若棟梁の崖っぷち人生劇場幕開き――
山本周五郎の名作時代小説「ちいさこべ」を望月ワールド全開で新解釈する挑戦意欲作!
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Posted by ブクログ
火事により実家の工務店が焼け
両親を亡くした若棟梁の茂次は、
父の言葉
「どんなに時代が変わっても人に大切なものは、人情と意地だぜ」を胸に再建を誓い、
会社を継ぐことに。
そんな時
お手伝いのりつや
行き場のない子供たちまでが
転がり込んできて…。
山本周五郎の原作を
ロックする漫画家・望月ミネタロウが斬新にリメイクした
鬼才2年半ぶりの待望の最新作。
いやぁ〜
相変わらずやってくれるわ(笑)
大好きな漫画家望月ミネタロウが描く今度の主人公は
まるでホームレスか
70年代ヒッピーのような
長髪に髭もじゃの
怪しい26歳の若棟梁。
本が好きで世界中を旅してきた自由人なんやけど
頑固で意地っ張りで
あくまでも自分の力だけで
工務店を立て直そうと奮闘する様が
ホンマカッコいいんです。
そしてそんな崖っぷちの工務店に
家政婦として住み込むことになるのは
病弱な母を養うため
キャバクラで働いていた20歳の女性りつ。
これまた頑固な性格で(笑)
怒ると目尻が上がって
口がへの字になる
まるで朝ドラのヒロインのような
りつのキャラが
ホンマ魅力的なのです。
やむを得ず引き受けることになった
施設の子供たちや、
(「アダムスファミリー」時代のクリスティーナ・リッチによく似たゴスロリ少女が、いい味出してて爆笑やし)
りつの恋のライバルとなるであろう
お色気ムンムンな福田ゆうこなど
脇役たちもキャラが立ちまくってて
終始ニヤケっぱなし(笑)
それにしても
ブランクを感じさせない
望月氏の
ポテンシャルの高さよ。
ピンナップにして
飾っておきたいほど
オシャレでセンスのいい
ワンカットワンカットのコマ割り。
少女性を残した
相変わらずキュートでガーリーな
ヒロイン像。
懐かしい自身のヒット作
「お茶の間」を思わす
古き良き和の世界観。
今作は今の日本人がとうに失くした
下町の義理人情と
職人という男気あふれる
大工の世界を描くということだけど、
1巻を読んで不安も吹き飛びましたよ(笑)
お得意のスタイリッシュなポップ感覚は
より研ぎ澄まされ、
お洒落さと
古き良き昭和の香りが見事に融合していて
コレは早くも
傑作の予感がプンプンします!
Posted by ブクログ
面白かった!
頑固な二人の波乱の日々に期待が高まる。
そしてとても魅力的な画!
構図やコマ割りがさすがデザイナー。
そして最高にフェティッシュな女の子へのこだわり。
話もめちゃくちゃおもしろいのに、画だけでも読めてしまうクオリティ!
必読です。
Posted by ブクログ
とても魅力的な絵柄の本を見つけたので衝動買いしてしまいました。特徴的な太い線としっかり描き込まれた細部に見惚れてしまいます。
主人公の茂治さん、ずっと内気な性格かと思いきや、喋りっぷりがワイルドで若干ジョンレノンを意識してて面白いです。
Posted by ブクログ
原作のテンポと望月さんのテンポがちょうどいいのだろうか?あの話をきっちり現代版にアレンジしていて斬新。
原作でもおりつはかわいい奴ですが、こっちもいいですね!
Posted by ブクログ
連載を読んでいる。ミネタロウ以降,作画がとても丁寧になり一つ一つのコマが作品足りうるように意識しているかのようだ。それはとても静的な雰囲気を持っている。読んだら終わり,という漫画を脱却していこうとしているのかもしれない。画を所有したいという,浮世絵以来の漫画の原型にあった価値を再度立ち上がらせようとしているのだろうか。
しかし峯太郎期にあったグルーヴを捨て去ってしまうのは少しもったいない。
Posted by ブクログ
デザイン的、記号的な絵だが間が絶妙によく、少ない線量なのに密度を感じさせる。
動きが少ない画面なのに、やけに生々しく感じる。
絵のことばかり書いたが内容も満足している。原作未読。
Posted by ブクログ
実は「ミネタロウ」氏になってから初めて読んだ作品。
やっぱり好き。独特の間と変なギャグ。
と、なんかモヤモヤするなんともいえない雰囲気。
長髪髭もじゃで顔の見えない茂次と、横顔や後姿で顔の見えない時のりつのサラサラと音がしそうなボブが良い。
Posted by ブクログ
円軌道の外さんよりきっかけいただきました。
ありがとうございます♪
原作の内容はなんとなく知ってるんだけど、
それを現代版に置きかえて、原作の世界観も保ちつつ、
進んでる感じ。
次巻へ続く。
個人的に絵のタッチが好きな作品。
Posted by ブクログ
あんましよく分からない内容なんですけれども、一通り望月氏の作品を読んできた自分としましては続刊も読んで行こうと思っております…。
大工の話なんかな? 女の子は相変わらず可愛いですけれどもあまり表情がありません…これは前作の「東京怪童」でも感じたことですけれども、著者は絵のタッチを変えたんでせうか!? まあ、別にどうでもいいことですけれども…
ヽ(・ω・)/ズコー
原作である小説も読んでいないのでこれだけでは評価できません! が、前作「東京怪童」も最後まで読んでみればちょっと感動するような話でしたので、今作にもやはり期待してしまいますね…おしまい。
ヽ(・ω・)/ズコー