山本周五郎のレビュー一覧

  • ながい坂(上)

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    ストイックでまっすぐすぎる主人公が、数々の困難を乗り越えていく。すごいです。つるさんが下巻でどうなっていくのか、和解するのか、気になります。

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    2012年11月15日
  • 五瓣の椿

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    先日から、本棚に数冊足らない新潮文庫の山本周五郎をコンプリートを目指して買い足してます(徐々にですが)
    多分山本作品は全て既読で、その後誰かが本を持ち出して無くなったものと思っていましたが、この長編は未読だったかもしれません。
    特徴的なストーリーなのですがまったく記憶がありませんでした。
    山本さんの特長である人情的な気配は少なく、「法」と「人間的な掟」のギャップを主題に描かれた少々重い作品です。

    商才を認められ家付きの娘である母親と一緒になった父。店を繁盛させ大きくしたが、淫蕩な母は父を裏切り放蕩を尽くし、労咳で死の床につく父親を見向きもしない。父の死の直後、母の最大の裏切りを知った娘は、父

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    2016年07月23日
  • 五瓣の椿

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    昭和34年講談社から単行本刊行。他の山本作品とは一線を画するミステリー調のサスペンス作品。
    こんな教訓的でない山本作品には驚いたのですが、復讐を実行してゆく主人公のおしのの気持ちに入れ込んでしまうほど熱中して読めることは請け合いです。
    人生における罪や罰、そして人生の掟というテーマなので、殺す必要があったのかどうかを深く考えて読むと他のテーマよりは難しいし前向きな答えが出にくいので、娯楽作品として楽しむべきだとも思います。
    なぜならどう考えても正しかったという結論は出しにくいですから。
    でもラストにおいては作者は主人公の生い立ちや性格、年齢を考慮したのか、少し甘かったのかなと言う気もします。

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    2012年11月06日
  • 松風の門

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    昭和15年の『松風の門』から昭和39年の『醜聞』まで。武家もの、滑稽もの、下町もの、現代ものと色々な作品が集まった短編集です。
    明らかに少年少女を対象にした、初期の表現も直接的で、世相を反映し修身的な(修身的ラノベ?)作品が、次第に間接的で深みを持った表現に進化し、さらに善悪を超えた「性」を飲み込むような如何にも周五郎さん的な人間洞察に至る過程が良く判ります。
    特筆的なのは、時代小説の中でレスビアンを題材にした『薊』。時制を複雑に交差させて、何とも言えない雰囲気を醸し出します。
    最も私の好きな周五郎さんらしいのは『釣忍』。人情物の傑作の一つでしょう。

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    2016年07月23日
  • 大炊介始末

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    10編全部面白かった。
    表題作の「大炊介始末」「よじょう」「おたふく」なんかは特によかった。
    中でも「おたふく」が最高。
    30もすぎた夫婦と姉妹のお話
    登場人物も少なく短いお話なんだけど、
    キャラも良く、会話も良く、山本周五郎の良さの出たかわいいお話でした。

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    2012年10月27日
  • あんちゃん

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    菊千代抄
    思い違い物語
    七日七夜

    が良い感じ。

    人間関係の不思議さを凝視した作品という解説があったけど、
    人間関係というより、
    一人一人の人間の心理と行動の不思議さに注目してる感じがしました。
    人間関係の不思議さを突き詰めていくと個人の内面に到達するってことなのかな。

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    2012年10月27日
  • 雨の山吹

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    夏休みに尾瀬に行った時に、山小屋で読んでた本。

    恋の伝七郎
    山茶花帖
    いしが奢る

    が良い感じ。

    どうでもいいけど夕立がバッグに浸水して本がボロボロになりました。

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    2012年10月27日
  • 柳橋物語・むかしも今も

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    「柳橋物語」
    女の人生、何があるかわかりません。
    でも、愛や情は必要であろうと強く感じさせられる本。
    それがあっても、楽ではないけれど…。

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    2012年10月24日
  • 樅ノ木は残った(中)

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    いや、しかしロシア文学のように同じ人が違う名前で読まれたり、同姓/同名も多いから気を抜けない。そして陰謀が数年スパンで行われ、半年~数年は何もないまま過ぎていく。長大です、素晴らしいです。

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    2012年10月09日
  • 髪かざり

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    ネタバレ

    17篇からなる短編集。
    「笄堀」
    忍城対石田三成。真名女は城主である夫の留守を守っていた。兵のほとんどを夫が率いていってしまったため、残された僅かな兵、女や領民を指揮して堀を作る。密かに真名女自身も作業に加わり、そのことで領民達の結束が強まった。決意を語る真名女の強さが美しい。

    「忍緒」
    真田信之の妻、松子は夫の留守中に尋ねてきた舅の昌幸の入城を拒みとおす。霧の朝、親子で見送る姿が切ない。

    「襖」
    粗暴で気性が荒いと評判の西村次郎兵衛のもとに阿市は嫁ぐ。日頃の振る舞いを抑えさせるための婚姻だとして、次郎兵衛は阿市に心を許さない。だが戦が迫り、彼女の心を知り…。北風と太陽のような話。阿市の、

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    2012年09月27日
  • 柳橋物語・むかしも今も

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    周五郎さんの文庫本はほぼ全て持っているつもりなのですが、調べてみるとやはり何冊か漏れてます。ついでに揃えようと買った本の中の一冊です。
    おそらく再読なのですが、周五郎さんにハマったのは結構若いころ。内容はすっかり忘れています。
    タイトル通り『柳橋物語』と『むかしも今も』の2つの中編からなる一冊です。どちらも二人の男性と一人の女性の恋を描いた町家物作品です。男性はどちらもキリッとした目端の効く男と、人は良いが少々愚図なその友人。山本さんですから、同然、後者と女性が中心になります。ただ、結末は大きく違います。
    それぞれ昭和21年と24年の発表作。周五郎さんで言えば、まだ円熟期前と言えるでしょう。充

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    2016年07月23日
  • 樅ノ木は残った(上)

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    序盤から、相互関係を含めて人物の把握に苦労しました。出てくる人が、とにかく多い。物語の主軸となる原田甲斐には、宿願を果たすために真意を多くは語らない姿勢と、信念を貫くダンディズムに魅力を感じます。普段、聞かれてもいないことまで饒舌に喋りすぎる、ある意味親切設計なキャラクターに触れる機会の多い私にはかなり新鮮に映りました。その姿は暗躍という言葉が似合うかもしれません。事の全容がつかみづらいのですが、まだ上巻。実際にあった事件を基にしているので結末はだいたいわかってはいるのですが、それでも先が気になります。

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    2012年09月17日
  • 樅ノ木は残った(中)

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    中巻は冒頭が熱く濃厚なマタギ小説になっていたり、甲斐と宇乃の心の交流が若干オカルト気味に感じられたので多少面食らったりもしましたが、伊達騒動を軸としたそれぞれの人物の野望、野心、宿願などがコントラスト鮮やかに描かれているので、夢中になって読み進めることができました。物語の中心から少し離れた位置にいる、言うならば脇役にも多くのページが割かれていて、その部分のドラマも良いです。本筋と脇が絶妙に絡み合い、長篇作品の醍醐味を存分に味合わせてくれます。

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    2012年09月17日
  • 人情裏長屋

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    長屋にて生活する人々の正直であるがままの呼吸を感じる事ができる短編作品集。共通のテーマは"他人への思いやり"か。裏長屋に込めた筆者の思いは、ギリギリの生活の中に灯すわずかな希望がつまった場。そして地道に稼ぐ人間が汗のする銭でつつましく生きる場かな。特にお勧めの作品は「おもかげ抄」と表題作の「人情裏長屋」。ふか~い愛情にふれ感涙に咽んだ~ 。秋の夜長に読む本としてうってつけ。

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    2012年09月16日
  • おさん

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    山本周五郎さんらしい、傑作だと思います。歴史小説というカテゴリになってますが、周五郎さんの作品は、是非、女性に読んでもらいたいものが多い気がしますね。

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    2012年08月30日
  • 柳橋物語・むかしも今も

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    山本周五郎さんの作品は、とても優しい。歴史に名を残す人物の話ではなく、普通に生活する人たちの恋や仕事や友情などを描いている。この人が描く、女性像?というのだろうか?それに憧れた事が、何度かある(笑)

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    2012年08月30日
  • ながい坂(上)

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    実直な男の人生。

    こういう書き方が受けると思って書いてた山本周五郎はすごいわ。。。
    今こんな風に書ける人はいないとおもう。

    あの壊れた橋をみた時から
    彼は八歳ではなかった。

    続きが気になる。

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    2012年08月27日
  • 松風の門

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    「すかっとする時代小説が読みたい」って思ってたら、すかっと...とはちょっと違うけど、気持ちのいいお話ばかりの短編集でした。

    山本周五郎は「樅ノ木は残った」しか読んだことありませんでしたが、この樅ノ木は残ったがあまりにも良すぎて、ヘンに避けてたかもしれません。

    これからは、何を読もうか決めかねるときに手に取る作家さんになりそうです。

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    2012年08月23日
  • ちいさこべ

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    「ちいさこべ」大火の後、孤児を養いながら再起に奮闘する姿を描く。爽やかな読後感が得られる。「ちくしょう谷」とことん人を赦すことが可能か、少し宗教的な作品。12.8.22

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    2012年08月22日
  • 青べか物語

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    その集落に住んでる人たちや関係のある人たちの事や出来事を
    作者の目線で綴った短編集なのですが、まぁ読み難かったこと!
    方言なんでしょうか?
    訛りそのままセリフに書いてあるので、慣れるまでホント読み難い。
    しかしながら慣れてしまえば、なかなか面白く興味深く読めました。
    教育も薄く無知な人々。
    昔ってどこもこんな感じだったんだろうなぁ・・・。
    決して誰もが幸せなわけではないのだけど、
    ただその日を一生懸命生きてる感じが印象深かったです。

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    2012年08月14日