山本周五郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
山本周五郎の胸つまる時代小説。
女子高生時代からの久々の再読。(いつの話よ)
江戸下町の表具屋で、少年時代からの職人仲間の、栄ニとさぶ。栄ニは、利口で器用、さぶは、愚鈍だが誠実。お互いを支え合い生きていた。
栄二は盗みの濡れ衣をかけられて、仕事を失い自暴自棄となり、人足寄場での生活となってしまう。
栄二の頑なな態度と心を、取り巻く人々の人情が和らげていく。
「一人では生きていけない」悟った彼は、過去の遺恨をたち、さぶと新妻との生活を始めるー
で、本当のラストは、読んで泣いてほしい。
ストーリーの主人公は「さぶ」ではない。だが、自身の能力・生い立ち全てを受け入れて誠実に愚直に生きるさぶ -
匿名
ネタバレ 購入済み初めて山本周五郎作品を読みました。
あだこ 晩秋 おたふく 3作品
どれも読んでいて嫉妬だったり苦悩だったり
でも喜びがあったりで面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレそういえば……「山本周五郎賞」は良く聞くけど、山本周五郎さんの作品をちゃんと読んだことはなかったなー、と手に取る。
「赤ひげ~」の作者くらいにしか印象がありませんでした。
これもブグログでどなたかがお勧めされていた本。
紹介してくれた方々に感謝。
江戸時代。
一人前の職人になるために共に奉公をする英二とさぶ。
英二は男前で賢くて腕も度胸もあるが、対照的にさぶは見栄えも悪く愚鈍で小心で腕もパッとしない。
ある日、英二は得意先で盗人の濡れ衣を着せられ、怒りのあまりに暴れてしまい、人足寄場送りとなってしまう。そして……。
小難しく、説教臭い話なのかなと思いましたがそんなことはなく、とても読みやす -
購入済み
武士と職人の江戸情歌
沢木耕太郎の選んだ周五郎作品集(I)「おたふく」が良かったのでこの(II)を購入しました。直木賞を辞退した周五郎のような、意地っ張りの武士、職人の男伊達が巧みに描かれております。「情」たっぷりで、演歌のような情感を感じました。でてくる男性よりも女性の方が魅力的だとの見方もあるようですが、読み方次第ですね。「おたふく」も是非お読みください。(完)
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Posted by ブクログ
ネタバレ
道ばたに倒れ伏すものは数かぎりなく、はじめのうちこそ死体を埋めていたが、まもなくだれ一人としてかえりみるものはなくなった。いたるところに犬やカラスがむらがって、死体を食いちらす光景がながめられた。
この飢饉のときといえども人間が家畜に近かったのではなく、家畜が人間に近かったのである。
飢えの記録 より
明治十二年九月十三日埼玉県北足立郡中尾村の農民はコレラ流行防衛のために、県が避病院に患者を隔離しようとしたのに対し、村民は患者の生肝をとるのだと誤解しこれを妨害した。
新潟県西蒲原郡では消毒薬をまくのを毒薬を撒布すると誤解して暴動を起こしている。
そこには、無知の暗黒と、じぶんた