山本周五郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夫婦って素敵だなぁと思いました。表題作よりも「夫婦の朝」と「めおと蝶」が好きです。カッコイイ旦那さんと可愛らしく貞淑な妻という感じが良いです。
最初は男が書くにしては男性キャラが格好良すぎると思ったのですが、男が書くからこそかもしれません。寡黙で普段は愛想の欠片もないけど決めるところでは決める、というような男女問わず誰から見ても良い男だなぁって思うキャラが多い。女性作家が書いたらこんなキャラクターは描けないかもしれません。
逆に作中の女性は素直で従順過ぎるかなと思うこともしばしば。細かいところでは読む性別によって思うことが違うかもしれません。でも、夫婦って、結婚するって良いなぁと思わせてくれる -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻の初めは刺客から身を隠すために
新畠や長屋での生活を余儀なくされるものの、
後半はとにかく物事が良好に進む進む。
ただ、表立った危機を感じさせないのは
主人公である主水正の慎重かつ
機会を計る上手さ故であるともいえるだろう。
それ故、後半は切り合いのような物理的な戦いはなく、
政治的な駆け引きが続くばかりとなり、
スカッとする爽快感はなかった。
様々な苦労や経験をして成長していく主人公が、
親兄弟や子供に対する
シビアかつドライな考え方や
昔の恩師の死に目に素直に会いに行こうとしない
潔癖さを最後まで変えないのが
不完全さを出していて却って良い。
どうせ自分に報いが返ってくるだろうか -
Posted by ブクログ
ネタバレ徒士組頭の父を持つ小三郎(後の三浦主水正)は、
自分たち親子の普段使う橋が取毀された様子、
そしてそれに対する父の対応を目の当たりにし、
その時から年相応の子供ではいられなくなった。
所謂成り上がりものの話だけれども、
主人公の成り上がりのための動機が
なんとも直感的で衝撃的。
大人になってからは
妻との確執や藩内の権力者達の陰謀、
過去の事件の謎が複雑に絡み合い、
更には得体の知れぬ刺客との戦いもあって
様々なエンターテイメント性を持っている。
仲間も増えていくのだが、
一方で裏切り者の存在も発覚する。
そんな中で主人公の三浦主水正は
果たして人格者であり続けることができるのか。
対