山本周五郎のレビュー一覧

  • やぶからし

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    「入婿十万両」
    「蕗問答」
    「避けぬ三左」
    「「こいそ」と「竹四郎」」
    が良い。

    周五郎的な抑圧と葛藤が描かれているのは、
    「やぶからし」「菊屋敷」

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    2014年03月26日
  • 小説 日本婦道記

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    この人生観、今の女性には案外受けるのかも。

    私の周りにはいないけど女性として、こうあって欲しいという人間が描かれている。また、男も、しんが一本通っていて、こういう男がいたから、明治維新も成功したのだし、近代日本の発展もあったのだなと痛感した。

    人の気持ちを思いやる大切さを作者は強調したいのでは。

    いずれにしても読後感は満ち足りていて、また周五郎の世界に浸りたいと思った。

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    2014年03月15日
  • 柳橋物語

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    ネタバレ

    コミュニティの中での、ウワサと思い込みで、大きく人生を左右されてしまう。 情報ツールが発達していなかった、江戸の下町の話だが、情報ツールが発達している、今でも、ウワサと思い込みに悩まされているのは変わらない。 と思わさる。

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    2014年03月10日
  • 扇野

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    夫婦って素敵だなぁと思いました。表題作よりも「夫婦の朝」と「めおと蝶」が好きです。カッコイイ旦那さんと可愛らしく貞淑な妻という感じが良いです。
    最初は男が書くにしては男性キャラが格好良すぎると思ったのですが、男が書くからこそかもしれません。寡黙で普段は愛想の欠片もないけど決めるところでは決める、というような男女問わず誰から見ても良い男だなぁって思うキャラが多い。女性作家が書いたらこんなキャラクターは描けないかもしれません。
    逆に作中の女性は素直で従順過ぎるかなと思うこともしばしば。細かいところでは読む性別によって思うことが違うかもしれません。でも、夫婦って、結婚するって良いなぁと思わせてくれる

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    2014年03月01日
  • ちいさこべえ 2

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    ネタバレ

    意地っ張りで口下手な棟梁茂次が、大留再建のため今巻もがんばる。しかし引き渡し前の家が燃えてしまい・・・という2巻。

    「どんなに時代が変わっても、人に大切なものは人情と意地だぜ」を地でいく話。

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    2014年02月08日
  • おさん

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    山本周五郎の短篇集。
    いいっす。
    どのお話も、つい引き込まれて読んでしまいます。
    この魅力、どこにあるのでしょうか。
    語り口のうまさ、ストーリー展開の巧みさ、いろいろあるでしょうが、何より書いている人の「人間というもの」に対する確かな見識があるからでありましょう。
    いいっす。

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    2014年01月27日
  • ちいさこべえ 1

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    原作のテンポと望月さんのテンポがちょうどいいのだろうか?あの話をきっちり現代版にアレンジしていて斬新。

    原作でもおりつはかわいい奴ですが、こっちもいいですね!

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    2014年01月20日
  • 柳橋物語

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    柳橋物語を読むうちに、主人公の運命が薄々分かってきて苦しくなりました。早く結末が読みたくて仕方がなくなります。幸太の男気に胸がとても締めつけられ、その時の切羽詰まった状況が押し寄せてきました。地震や火事が起きても少しずつ生きていこうとする江戸の人々が印象に残りました。

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    2013年11月20日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 2 惑う

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    他の短編集で「おたふく」を読んで気にいっていたのだが、3部作のうちの一つだったんだ。
    おしずさんにそんな悲しい境遇だったなんて知らなかった、幸せになってよかった。
    私もおしずさんのように、不幸を明るく笑いとばせる人間になりたいなぁ。

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    2013年11月13日
  • 天地静大(下)

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    激動の時代にありながら、主人公の透は自分の学問を守りぬくことを改めて決意する。
    『たとえ時世がどう変わろうとも、この山河は動かない』
    『そうだ、人間が苦しんだり悩んだり、殺したり愛し合ったり、権力の争奪に狂奔したりしているとき、山河はいつも変わらず、このように静かに、重おもしくしっかりと存在しているんだ』

    地震で親を亡くした子供達へ愛情を注ぐ”なお”の存在は、普遍的な人間の温かさと、人として時代にブレずに持つべき大切な価値観を訴えかける。

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    2013年11月10日
  • 天地静大(上)

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    幕末の東北の小藩、中邑藩を舞台にした歴史小説。
    佐幕派か王政復古派か、激動の世の中での若者たちの生き方を描く。
    主人公の杉浦透は、ノンポリを貫き学問に打ち込もうとするが、世の中の流れを無視するわけにはいかない。
    時代背景、舞台設定が興味深い。

    以下引用~
    「投げられた石の波紋が、しだいに水面をひろがってゆくように、時代の動きが隅ずみへ、しだいに広く、どこでも浸透してゆくんだ。
    この動きから逃れることはできない、この波動を乗り切るか、押し流されるか、沈んでしまうか、何れにしても避けることはできないだろう」

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    2013年11月02日
  • ちいさこべえ 1

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    実は「ミネタロウ」氏になってから初めて読んだ作品。
    やっぱり好き。独特の間と変なギャグ。
    と、なんかモヤモヤするなんともいえない雰囲気。
    長髪髭もじゃで顔の見えない茂次と、横顔や後姿で顔の見えない時のりつのサラサラと音がしそうなボブが良い。

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    2013年10月26日
  • ちいさこべえ 1

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    連載を読んでいる。ミネタロウ以降,作画がとても丁寧になり一つ一つのコマが作品足りうるように意識しているかのようだ。それはとても静的な雰囲気を持っている。読んだら終わり,という漫画を脱却していこうとしているのかもしれない。画を所有したいという,浮世絵以来の漫画の原型にあった価値を再度立ち上がらせようとしているのだろうか。

    しかし峯太郎期にあったグルーヴを捨て去ってしまうのは少しもったいない。

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    2013年10月08日
  • 夜明けの辻

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    短編集。冒頭の『嫁取り二代記』が好き。この人のヒューマンコメディは素朴で最高。クスクスと笑ってしまう。 

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    2013年09月14日
  • ながい坂(下)

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    ネタバレ

    下巻の初めは刺客から身を隠すために
    新畠や長屋での生活を余儀なくされるものの、
    後半はとにかく物事が良好に進む進む。

    ただ、表立った危機を感じさせないのは
    主人公である主水正の慎重かつ
    機会を計る上手さ故であるともいえるだろう。

    それ故、後半は切り合いのような物理的な戦いはなく、
    政治的な駆け引きが続くばかりとなり、
    スカッとする爽快感はなかった。

    様々な苦労や経験をして成長していく主人公が、
    親兄弟や子供に対する
    シビアかつドライな考え方や
    昔の恩師の死に目に素直に会いに行こうとしない
    潔癖さを最後まで変えないのが
    不完全さを出していて却って良い。
    どうせ自分に報いが返ってくるだろうか

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    2013年08月25日
  • 栄花物語

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    歴史上は悪評のある田沼意次が、評価の高い人物として描かれていて、しかも無理がなくしっくりくる物語となっている。自分の好きなことをしないと良い人生とは言えないとする一方、人との関わりの中で、また日常の環境の中で生きている、ということをモチーフとしている。13.8.13

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    2014年03月11日
  • 日本残酷物語 1

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    気が滅入って読むのが辛い本でしたが、決して遠くない日本の現実物語でした。忘れてはいけないと思います。

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    2013年08月06日
  • 雨の山吹

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    「彩虹」「恋の伝七郎」「山茶花帖」「雨の山吹」「いしが奢る」が良かった。
    江戸を背景とした物語の雰囲気が好き。味があって温かみもある綺麗な恋愛話。

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    2013年07月31日
  • 風流太平記

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    花田三兄弟のそれぞれの個性がおもしろい。特に三男の万三郎の明るさと人を信頼する面が清々しい。13.7.27

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    2013年07月27日
  • ながい坂(上)

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    ネタバレ

    徒士組頭の父を持つ小三郎(後の三浦主水正)は、
    自分たち親子の普段使う橋が取毀された様子、
    そしてそれに対する父の対応を目の当たりにし、
    その時から年相応の子供ではいられなくなった。

    所謂成り上がりものの話だけれども、
    主人公の成り上がりのための動機が
    なんとも直感的で衝撃的。

    大人になってからは
    妻との確執や藩内の権力者達の陰謀、
    過去の事件の謎が複雑に絡み合い、
    更には得体の知れぬ刺客との戦いもあって
    様々なエンターテイメント性を持っている。

    仲間も増えていくのだが、
    一方で裏切り者の存在も発覚する。
    そんな中で主人公の三浦主水正は
    果たして人格者であり続けることができるのか。

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    2013年07月21日