あらすじ
私も周五郎作品を読み返す度、失ったものを取り戻すような気持ちになる。それはかつての日本の風景であり、人の情であり、親から伝えられた仕来りであり、恥を感じる心でもある(宇江佐真理・巻末エッセイより)。女手でひとつで五人の子供を育てているお勝と、その家に入った泥棒との心の通い合いを描いた表題作をはじめ、山本周五郎が、人間の“善なる心”をテーマに遺した作品から、全五編を厳選。文庫オリジナル。(編/解説・竹添敦子)
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Posted by ブクログ
悪人とされた者にどこまでも家族ぐるみで献身的にサポートしようとするその姿に感動を覚える。現実的には、なかなかむずかしい行動である。しかし、小説の世界で終わらせていてはいけないように感じた。
人間の「善なる心」をテーマにした5編をからなる短編集。
Posted by ブクログ
実生活で辛いことがあっても、こういう作品とそこに生きる人のことを思うと楽になるということはあって、それは救いとなるなとありがたく思う。
読めてよかった。
Posted by ブクログ
5つの人情溢れる短篇集。
その中で、「かあちゃん」が最も感動した。チャキチャキの江戸っ子気質のお勝を含めた家族が、他人のためにここまで手を差し伸べるか思ってしまうストーリー展開で、食うに困って押し入った泥棒もいつの間にか家族の一員になって他人のために蓄財の協力をする様になり、少しやり過ぎ感はあるが、何故か読後はスッキリ。