山本周五郎のレビュー一覧

  • さぶ

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    表題は『さぶ』だが、話は江戸の経師職人の英二の視点で描かれた人情話。

    真面目に働いてきた英二が、身に覚えのない罪を着せられて、そこから人生のどん底まで転落する仕儀となるが、
    さぶをはじめ、周りの人達に助けられ、英二も次第に立ち直って、また堅気の職人として再出発をするお話。

    人間の本質に迫る作品です。
    ラストの告白のシーンで誰を疑うか、
    そこで人間性を試されているような気がします。

    良著!

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    2010年05月24日
  • 季節のない街

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    今のところ最良と呼べる位置に付いた小説のうちのひとつ

    西原さんが薦めてたからすぐかりて読んでみたんだけど、本当に懐かしいといか自分の小さい頃を思い出した。

    ここまでじゃないけどこんな環境だったんだよなぁ。

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    2010年02月09日
  • 栄花物語

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    初めての山本周五郎、堪能できた。
    田沼意次の政治を善しとして、逆に白河侯、松平定信を復古を目指す悪として描き出している点に特徴がある本作。

    しかし、青山信二郎と河合(のち藤代)保之助を主人公(だと僕は解したい)として物語は進んでいく。この二人は「その子」という女性に人生を翻弄され、はじめは信二郎と「その子」が愛人関係にあったのだが、保之助が「その子」の婿に来たことにより、関係が引き裂かれてしまう。

    保之助が藤代、つまり「その子」の家に婿に来たのは、田沼を糾弾するためであった。しかし、調べれば調べるほど、田沼の政治は良い政策ばかり。保之助は裏切りを決意する。

    「その子」は自由奔放な性格で、

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    2010年01月22日
  • 柳橋物語・むかしも今も

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    『柳橋物語』はハッピーエンドを期待して、つらい思いをしましたが、忘れられない作品です。
    『むかしも今も』は辛い時期を我慢した主人公にも読者にも、素敵なことが待ってます。

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    2009年11月04日
  • ながい坂(下)

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    かなり地味な小説ですが、この真面目な主人公の頑張りに心打たれるものがありました。がんばれば、いつか〜・・・。苦しい重荷を背負って、自分を立て直しながら前進していく姿。私もがんばらないと!

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    2009年10月04日
  • 季節のない街

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    語りはあたかも「街」全体を見渡す
    傍観者の視点のように
    淡々と複数の話をまたいで進められる。

    その客観的な視点からでさえも
    「街」の人の生活があまりにも
    壮絶だと感じてしまう。

    死や飢え、貧窮、不倫や近所に広まる噂話…

    そういった世の中の生々しい部分を
    浮き彫りにしているようなこの作品。

    そこに登場する全ての人物は、
    なんやかんやで作者に
    嫌われてはいない(いなかった)気がする。

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    2009年10月26日
  • 栄花物語

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    ソンやらトクで物事を判断している限り、どんな情報も自分の血肉にはならない。
    情報は、黄ばんだ白い、ブヨブヨとした脂肪に簡単にその姿を変えて、本当の自由を味わうだけの体力をあなたから奪う。
    背骨は痩せ細るばかりだ。

    「社会」は準備されているものではなく、自分の脳と体を駆使して、出来るだけ美しく作り上げていくものだと思う。

    美しさは、善悪という概念を軽く飛び越える。

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    2009年10月04日
  • 五瓣の椿

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    まだ学生の頃、涙しながら読んだ。
    私が『周五郎病』に罹ったのは、この作品のせいだ。
    個人的に大変思い入れの強い作品

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    2009年10月04日
  • 季節のない街

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    短編集。
    黒澤明監督の映画『どですかでん』の原作となった作品。
    戦後直後のヤミ市で生きる、知的障害の青年六ちゃんは
    いつも電車に乗っています。六ちゃんにしか見えない電車は
    毎日「どですかでん、どですかでん」と音を立てて疾走します。

    貧しいが、どんな人でも自由に生きた時代。

    やるせなさと暖かさが両立する作品です。

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    2009年10月04日
  • 風雲海南記

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    骨太なアドベンチャー作品だと思います。登場人物の関連性に「偶然にもホドがある」と思ってしまう部分もありますが、大目にみてしまうくらい内容に厚みがあります。

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    2009年10月04日
  • 柳橋物語・むかしも今も

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    山本周五郎さんは、文章が上手ですね。ただ文字が並んでいるだけなのに、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分に浸れます。火事の描写なんか本当に経験したんじゃないかと思ってしまう程リアルです。
    物語は、おせんという女性がただただ酷い目に遭う話なんですが、前向きに生きていく。これを読むと優しい気持ちになれますね。
    それにしても、幸太は本当にいい男だ。自分もこんな人間になりたい。
    私は、『さぶ』より好きですね。

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    2009年10月04日
  • おごそかな渇き

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    6年ぐらい前に友人から薦められた。今年の始め、本屋でふとそのことを思い出して探してみたらあったので買ってきた。
    表題作の「おごそかな渇き」を一番最初に読んだ。書きかけで絶筆となった作品。テーマが深くそれだけに残念だった。
    西洋文学に深くはまり込んでいた自分にとって、日本が舞台の小説は、特に古びた日本の背景は、何となく受け付けなくて、「おごそかな〜」以外はずっと手をつけずに机の上に置きっぱなしにしていた。ある折に、ふと読み始めた所ぐいぐいとひきつけられて、忙しい仕事のあいまに少しずつ読み進めながら気付いたら読み終わってしまった。ものすごく良かった!

    近代化が進むそれ以前の日本。人の心、言葉が今

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    2009年10月04日
  • ならぬ堪忍

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    名誉を傷つけられ「我慢できねえ!ぶっ殺す!」といきり立つ、将来のある若者。
    キレやすい人に是非。
    その他盛りだくさんの短編集。

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    2009年10月04日
  • 寝ぼけ署長

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    山本さん唯一の探偵小説。解説に、氏にしか書けない探偵小説だと書かれてますが、そのとおりだと思いました。温かな短編集で大好きです。

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    2009年10月04日
  • ながい坂(上)

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    最高。主人公には正直ついていけない部分が多すぎるのだけれど、それはそれで、男としてそういうこともあるよね。山本周五郎、イイとは聞いていましたが、これほどイイとは!瀬尾まいこは女の本でしたが、この本は男なら読まねばならないでしょう。

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    2009年10月04日
  • 寝ぼけ署長

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    やはり山本周五郎だ。現代,とはいえ,戦後間もない感じなのでお金の単位や価値が大分違うし,ミステリーといってもそれより寝ぼけ署長「五道三省」の口から語られる弱い立場のものへの限りない理解と愛情。やはり山周。署長の去り際も山周らしい。

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    2009年10月04日
  • おごそかな渇き

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    周五郎絶筆の「おごそかな渇き」を初めとして雨上がるやかあちゃんはもちろん,これまた名作がずらり。特におごそかな〜は本当に周五郎の人生観が凝縮されるに違いない,という作品に仕上がっただろうと思われる。残念。

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    2009年10月04日
  • 柳橋物語・むかしも今も

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    山本周五郎の時代小説がなぜ魅力的なのか。それはその時代を生きる人々の美徳を、本当に美しいものとして書き上げているからだ。分不相応なものを求めない、けれど決して諦めているわけではない。与えられた世界の中で、いかに幸福を求め、五感をフルに使い、人間らしく生きるか。心が豊かであるとはどういうことか、読み返すたびに思い知らされる。

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    2009年10月04日
  • ながい坂(上)

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    主人公の名前がいまいちはっきりわからない…

    だけど、主人公の頭脳のよさにとりこになって、ふるーい本を大事に大事に読みました。

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    2009年10月04日
  • 柳橋物語・むかしも今も

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    「柳橋物語」が好きです。本当に感動します。ボロボロ泣きました。こんなに泣いたのは初めてです。こんなにも悲しい、女性が他にいるでしょうか。

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    2009年10月04日