山本周五郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
樅ノ木について考えてみた
もみの木である
モミモミの木ではない
むしろ硬くてもめない
そして仙台藩のお話なので、日本北部に自生する固有種「ウラジロモミ」と思われる
もみは揉めるに通ずるため、家庭内に揉め事を起こさないよう庭に植えるなと言われている
もちろん揉めまくりだ
わざわざ庭に植えたからだバカ
しかも二度も枯らしてるからな
そして樅ノ木と言えば、樹形が非常に美しい木で、きれーな円錐形になるんよね
いわゆるツリーよ
そして抗菌性と調湿性があるので、食品に触れるものや棺おけなんかにも使われている
そんな樅ノ木に山本周五郎はどんな想いを託したのだろうね
多くの人が持つ樅ノ木のイメージは、雪が積もり、風が吹く中、揺れることなく凛として立ち、静かに厳しい冬を耐える姿じゃないでしょうか
まさに主人公原田甲斐そのもの
しかしあれだ、史実に名を残す「原田甲斐」はぜんぜんそんな人じゃない
むしろ真反対
そこからこの物語を生み出すんだね
凄いな周五郎 -
Posted by ブクログ
あーもう!
明日も仕事なのにあーもう!
もう、オロオロしちゃいます
大丈夫なん?
甲斐大丈夫なん?
どんどん孤立していくけど大丈夫なん?
すんごい魅力的な人たちがげしげし離れていくけどほんと大丈夫なん?
甲斐ちゃん大丈夫なん?っていうね
だけど、わいは分かってるからなー
甲斐ちゃんが藩のためにひとり闘ってるの分かってるからなー。゚(゚´Д`゚)゚。(そりゃそやろ)
そして、わいちょっと気付いちゃいました
今村翔吾さんの『じんかん』ってもしかしてこの『樅ノ木は残った』リスペクトなんじゃね?
世紀の極悪人を独自解釈でもっすごい善人に仕立て上げるみたいなん一緒やもん
ベクトル一緒やもん
さすがひまちゃんやな( ̄ー ̄)ニヤリ -
Posted by ブクログ
さぶがタイトルなのに
栄二が主役かと思える書き出しだった
読み進むうちに
二人とも厳しい子ども時代を過ごし
丁稚奉公する身
さぶはのろまで仕事の覚えも悪く
皆から蔑まれている
栄二は顔立も良く仕事もできる
二人はいつか一緒に店を持ち
仕事をしようと約束するが
栄二は無実の罪をかけられ
それを晴らそうと世話になった店に
乗り込み暴れたことで
石川島の人足置場に送られること三年
ここでいろんな経験をし
人の様を見 考えことで変わっていく
この間にさぶは 懸命に尋ね歩き
栄二の居場所を突き止め
休みの日には生活用品の差し入れに
来る
時は過ぎ栄二は結婚し
さぶと店を持ちいろんなことがあるが
なんとか希望が持てる状況で終わる
若い頃は真っ直ぐで直上的だが
思索と経験は人を変える
巧みな展開 -
Posted by ブクログ
中学生の時に夏休みの課題図書として選んだ作品。
当時は宿題の提出などに追われて、じっくり読めなかったので数年経って再読しました。
男前でしっかりした栄二と愚図でのろまなさぶ。性格は正反対だけれどお互いがお互いを必要として、支え合って生きていく姿は素敵だと思いました。人足場に入った栄二は、面会に来るさぶを何度も拒むけれども、さぶはそれでも栄二に差し入れを持って会いにくる。そんなさぶの友達思いで純粋な姿も素敵です。さぶの優しさや人足場の仲間たちの栄二に対する優しさは「無償の愛」だと感じました。
また、人生において大切だなと感じる言葉とか、人と関わる上で大事なこととか、作品が描かれたのは昭和で舞台は江戸だけれど、令和に生きる現代人にもつながるものが多いなと思いました。特に所々にある、おのぶが栄二にかける言葉が私は好きです。おのぶのような強い女性に憧れます。男性に頼らずとも自分の力で生きてゆくのはとてもかっこいい。