山本周五郎のレビュー一覧

  • 樅ノ木は残った(下)

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    樅ノ木について考えてみた

    もみの木である
    モミモミの木ではない
    むしろ硬くてもめない

    そして仙台藩のお話なので、日本北部に自生する固有種「ウラジロモミ」と思われる

    もみは揉めるに通ずるため、家庭内に揉め事を起こさないよう庭に植えるなと言われている

    もちろん揉めまくりだ
    わざわざ庭に植えたからだバカ
    しかも二度も枯らしてるからな

    そして樅ノ木と言えば、樹形が非常に美しい木で、きれーな円錐形になるんよね
    いわゆるツリーよ

    そして抗菌性と調湿性があるので、食品に触れるものや棺おけなんかにも使われている

    そんな樅ノ木に山本周五郎はどんな想いを託したのだろうね

    多くの人が持つ樅ノ木のイメージは、雪が積もり、風が吹く中、揺れることなく凛として立ち、静かに厳しい冬を耐える姿じゃないでしょうか

    まさに主人公原田甲斐そのもの

    しかしあれだ、史実に名を残す「原田甲斐」はぜんぜんそんな人じゃない
    むしろ真反対
    そこからこの物語を生み出すんだね
    凄いな周五郎

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    2025年04月09日
  • 樅ノ木は残った(中)

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    あーもう!
    明日も仕事なのにあーもう!

    もう、オロオロしちゃいます
    大丈夫なん?
    甲斐大丈夫なん?
    どんどん孤立していくけど大丈夫なん?
    すんごい魅力的な人たちがげしげし離れていくけどほんと大丈夫なん?
    甲斐ちゃん大丈夫なん?っていうね

    だけど、わいは分かってるからなー
    甲斐ちゃんが藩のためにひとり闘ってるの分かってるからなー。゚(゚´Д`゚)゚。(そりゃそやろ)

    そして、わいちょっと気付いちゃいました
    今村翔吾さんの『じんかん』ってもしかしてこの『樅ノ木は残った』リスペクトなんじゃね?
    世紀の極悪人を独自解釈でもっすごい善人に仕立て上げるみたいなん一緒やもん
    ベクトル一緒やもん

    さすがひまちゃんやな( ̄ー ̄)ニヤリ

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    2025年04月08日
  • 樅ノ木は残った(上)

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    ヤバい!
    なんか凄い読みやすいんですけど
    もうスルスル入ってくる
    周五郎がスルスル入ってくる

    ってことはもしかして、わい山本周五郎の血を引いてるのかもしれん

    山本周五郎
    ひまわりめろん

    やまもとしゅうごろう
    ひまわりめろん

    やまもとしゅうごろう
    ひまわりめろん


    …あるな(ないわ!)


    はい、上巻はまさに主人公の甲斐を好きにさせるための巻ですな
    見え見えです
    中尾ミエです

    しっかーし!
    その手は桑名の焼きおにぎり(味噌)です
    そんな、まんま周五郎の手のひらで踊るわいではありませんよ

    好きじゃなくて大好きです(踊らされとるやないかーい)

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    2025年04月07日
  • さぶ

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    人を許すこと、無償で誰かのために何かすることについて考えさせられる。ここ数年、ニュースを聞いては勧善懲悪でない社会にがっかりすることが多かったが、この本を読んで「この世はそんなもんかも」と、いい意味で諦めて少し気楽になれた。
    栄ニもかっこいいが、それを支えるさぶ、与平の「譲れる生き方」もすごい。日の当たっている人には必ずその陰の力となっている人の存在があるということ…人の先頭に立つ人は、それを分かっている人だったらいいな。

    でもなあ…最後、栄ニ、それも許せちゃうの⁈
    と思う私は、残りの人生、その境地に辿り着くまで間に合うだろうか。

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    2025年01月04日
  • ちいさこべ

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    頑固者だがまっすぐで一本筋を通す若い棟梁と
    凛として気の強い女子
    大火で焼け出された孤児と共同生活を始める

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    2024年12月12日
  • さぶ

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    さぶがタイトルなのに
    栄二が主役かと思える書き出しだった
    読み進むうちに
    二人とも厳しい子ども時代を過ごし
    丁稚奉公する身
    さぶはのろまで仕事の覚えも悪く
    皆から蔑まれている
    栄二は顔立も良く仕事もできる
    二人はいつか一緒に店を持ち
    仕事をしようと約束するが

    栄二は無実の罪をかけられ
    それを晴らそうと世話になった店に
    乗り込み暴れたことで
    石川島の人足置場に送られること三年
    ここでいろんな経験をし
    人の様を見 考えことで変わっていく

    この間にさぶは 懸命に尋ね歩き
    栄二の居場所を突き止め
    休みの日には生活用品の差し入れに
    来る

    時は過ぎ栄二は結婚し
    さぶと店を持ちいろんなことがあるが
    なんとか希望が持てる状況で終わる

    若い頃は真っ直ぐで直上的だが
    思索と経験は人を変える
    巧みな展開

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    2024年09月08日
  • さぶ

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    同僚から、時代小説を初めて読むならということで、「さぶ」を紹介され読むことにした。時代小説は読んだことがなく、独特な表現等の意味を調べながらではあったので読み終えるまでに少し時間がかかったが、本当に読んで良かったと思うし、読んだことで心が豊かになるというか、他人に優しくなれるというか、独りじゃなくて必ず誰かがあなたを見ていてくれているということを伝えていたのかなと思う。栄二とさぶを中心とした物語のなかで、人生の浮き沈みを克明に表現しており、その物語を自分の人生に照らすと自分の心に何かささる感じがした。名作って素晴らしい。

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    2024年08月27日
  • おたふく 山本周五郎名品館I

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    山本周五郎の描く女性は、解説の沢木さーと同様感銘する
    沢木選「名品館」は全部で四巻
    残すところ三巻
    楽しみだ

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    2024年06月04日
  • 五辯の椿

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    薬種屋の娘おしのは父の死後、父の無念を晴らすように淫蕩な母の相手だった男たちへ復讐を始める。与力青木千之介が鋭い観察眼で追い詰めていくストーリーがミステリー仕立てであっという間に読んだ。「満ち足りたように見えていても、裏へまわると不幸で、貧しくて、泣くにも泣けないような思いをしている。世間とは、本当はそういうものなのかもしれない。」というおしのの呟きが沁みる。

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    2024年03月23日
  • 町奉行日記

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    生きているとたくさんの辛いこと、悲しいことがあるけれど、そこに勇気を持って乗り越えた時、あたたかな愛に包まれるのだと感じた。
    人の奥底に眠る善意を信じたいと思う。

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    2024年02月03日
  • 人情裏長屋

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    短編で読みやすいので、時代ものに慣れていなくても楽しめました。人と人との心の通い合いに、心安らぐ一方で、笑えるものもありました。

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    2024年01月03日
  • 松風の門

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    ネタバレ

    中学生の時「鼓くらべ」を読んでから、ずっと山本周五郎氏の小説が好き。芸術とは比べたり競うものではない、というところが共感できた。
    何度読んでも、娘が老人の言葉を思い出して鼓をやめてしまうあたりから胸が熱くなる。
    私の人生観を変えてしまった。

    他の短編もどれも良い。

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    2023年11月05日
  • 将監(しょうげん)さまの細みち 山本周五郎名品館IV

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    沢木耕太郎氏が選んだ山本周五郎作品を含む。中でも「深川安楽亭」は宮部みゆき氏のエッセイ「平成お徒歩日記」でも紹介されていた味わい深い作品。悲しみを抱きながら月夜に独り酒を飲む男の描写が印象的で、この部分を何遍も読み返した。

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    2023年11月03日
  • さぶ

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    中学生の時に夏休みの課題図書として選んだ作品。
    当時は宿題の提出などに追われて、じっくり読めなかったので数年経って再読しました。

    男前でしっかりした栄二と愚図でのろまなさぶ。性格は正反対だけれどお互いがお互いを必要として、支え合って生きていく姿は素敵だと思いました。人足場に入った栄二は、面会に来るさぶを何度も拒むけれども、さぶはそれでも栄二に差し入れを持って会いにくる。そんなさぶの友達思いで純粋な姿も素敵です。さぶの優しさや人足場の仲間たちの栄二に対する優しさは「無償の愛」だと感じました。
    また、人生において大切だなと感じる言葉とか、人と関わる上で大事なこととか、作品が描かれたのは昭和で舞台は江戸だけれど、令和に生きる現代人にもつながるものが多いなと思いました。特に所々にある、おのぶが栄二にかける言葉が私は好きです。おのぶのような強い女性に憧れます。男性に頼らずとも自分の力で生きてゆくのはとてもかっこいい。

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    2023年10月16日
  • さぶ

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    高校の時の課題図書でした。10年近く経って再度読みました。物語序盤の英二の年齢(15歳)と物語終盤の英二の年齢(25歳)のひらきはちょうど私が初めて読んだ年代と今の年代で一致しています。昔読んだ時はは「こうも寄場での経験を経ると感情が変わるものなのか」と少し首をかしげていましたが、今では、命を失うかもしれない状況に一度陥ると、周りで支えてくれる皆に感謝する心が芽生える、という英二の境遇がなんとなく分かります。
    分かりやすいハッピーエンドの物語を最近読んでいなかったので良かったです。

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    2023年05月18日
  • さぶ

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    ネタバレ

    愚鈍で真面目なさぶが主人公と思いきや、さぶの親友で頭の切れる、男前の栄二がメインの物語。無実の罪で安定した生活を追われどん底に叩き落とされた栄二は、人間不信となり復讐を誓い心を閉ざしてしまうが、さぶを始めとした他人の温かみに触れて更生していく。心に沁み入る金言が散りばめられている。

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    2023年05月03日
  • さぶ

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    ネタバレ

    五瓣の椿とこれは好きで何度も読み直しています。えーちゃんかっこいい。若くて青臭いところもまたいい。さぶは真面目で優しくて思いやりが深いところがいい。初読では最後のどんでん返しで驚きと感動を味わえます。ぜひ一度読んでみてください。

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    2023年04月02日
  • さぶ

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    栄二とさぶ:信頼し合いお互いを頼りにする人間関係、栄二とおすえ:好きなあまり栄二に罪を被せそれを一生かけて償おうとした夫婦関係、どちらも素晴らしいと思う。最後はハッピーエンドに終わるから良かった。職人根性、もう一人の自分との対話、濡れぎぬを着せられたときにそれを良い方向に捉える前向きな態度、人足寄せ場は為になった、身に覚えのないことをされたときの対処法、周りの人のことを考えよ、再生、復活、リーダーとフォロワー、問うちから等色々なことを教えられた気がする。

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    2023年01月28日
  • 山本周五郎 電子全集1

    匿名

    購入済み

    よい

    名前や文学賞のタイトルになってる人という認識しかないですが、作品をたくさん収録していて読んでいて楽しいです。安価なことで気軽に買えるのが最高

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    2023年01月12日
  • 日日平安

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    黒澤続きで久々に手に取りました。
    あの母親と娘のやり取り、面白いんですよね、他がダメということではないんですが、あのシーン、すごく印象に残ってます。
    それはともかく、その原作含めて粒揃いだと思います。
    生きていると色んな事がありますが、真面目にやっていれば絶対に悪いことは無い、だから我慢するときは我慢する、それを見てくれている人は必ずいる、という作家の揺るぎなき確信に素直にうなずきます。
    でもそれぞれの作品には作家の巧妙な仕掛けもあり、色んな意味での一級品揃いの短編集です。

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    2022年12月02日