山本周五郎のレビュー一覧

  • 赤ひげ診療譚

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    「さぶ」に続いて、青空文庫での山本周五郎作品。
    「さぶ」と同じように、人情味あふれる話で、時代を超えて、正しく生きることを教えてもらいました。
    しかも主人公は作品名の「赤ひげ」ではないところも「さぶ」と同様でした。
    またいつか著者の作品を読みたいと思います。

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    2020年12月17日
  • 季節のない街

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    本当の意味で愛するとはどういうことなのか。
    自分の価値観はまだ未熟なのだなあと痛感した。
    というか、生きているうちに山本周五郎先生の価値観を理解できる日が来るのだろうか。
    ひたむき、とかまっすぐ、とかの純度を最高に高めると山本周五郎先生に行き着くような気がする。

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    2020年11月25日
  • 樅ノ木は残った(下)

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    主人公はもちろん登場人物が皆生き生きとしていて目に浮かぶよう。3巻あっという間で読み終えるのが惜しかった。

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    2020年10月18日
  • 小説 日本婦道記

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    もし無人島に1冊の本を持っていくことを許されるならこの本を選びます
    女性で生まれたことを誇らしく思える
    私にとって大切な1冊です

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    2020年10月07日
  • 合本 山本周五郎名品館【文春e-books】

    購入済み

    あだこ、おたふく……山本周五郎を、全て読んだワケではないですが
    山本周五郎作品の中では、一番好きな短編でした
    爺さんの持ってた本を読んだのは、はるか昔でしたが今読むと読めない漢字もあって
    前後関係で「ああ、そう読むのか!」などと、昔は普通に読んでた気がするので
    最近の小説に慣れすぎて「忘れてるんだなあ?」……と、変な感慨がありました

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    2020年09月25日
  • 深川安楽亭

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    小品集。いつもながらホロっとくる作品もあり、またタイトルとなっている深川安楽亭はなぜこんなヒリヒリとした緊張感を文字だけで表現できるのか。ますます山本周五郎が好きになった一冊。

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    2020年07月27日
  • 樅ノ木は残った(下)

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    超大作過ぎて手つかずのまま20年以上放置してしまったけど、読んでよかった。山本周五郎、改めて読んでみるか。

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    2020年07月09日
  • ながい坂(下)

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    大変な良作。エンタメ性も高い。子どもの頃に読んでいたら、ある種の感化を受けてたかもですね。題材自体は一藩の1人の偉人伝(途中)ですが、上下の長編で読ませても全く飽きが来ない。感服しました。

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    2020年06月12日
  • 寒橋(さむさばし) 山本周五郎名品館III

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    ネタバレ

    敗戦から5年後の1950年に発表された作品。

    母を愛おしく思い大切にする父。母は病弱で早くに他界するが、父の深い愛に育てられた娘。その純粋な娘が自分を大切にしてくれる良人に恵まれる。とても幸せな日々が続くと思われたが。。。

    ***************

    純粋な娘の心は良人の不貞行為で無残にも裏切られる。良人は即座に謝るも娘の心はずたずたに傷つき、動揺し、発狂寸前まで行ってしまう。

    そんな娘を見かねた父は、病床から意外な事実を娘に打ち明ける。

    良人の不貞行為は実は父自身の不貞行為であり、父の恥を隠すために良人が罪をかぶってくれていたんだ、と。

    だから女中の中のお腹の中の子は、実は良

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    2020年02月04日
  • 人情裏長屋

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    上野千鶴子さんが東大の入学式の祝辞を述べて話題になり、僕は全文をネットで読んでとても素敵だなあとココロ動きました。

     "がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと

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    2020年01月24日
  • 雨の山吹

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    昭和10年代〜戦後に発表された短編を集めたもの。
    『花咲かぬリラの話』『四年間』以外は時代小説。
    個人的には表題作の『雨の山吹』よりも恋愛物の『山茶花帖』や『いしが奢る』、『彩虹』が好きです。
    『半之助祝言』や『喧嘩主従』は主人公に特徴のあるタイプなので好き嫌いがハッキリしそう。

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    2020年01月19日
  • 裏の木戸はあいている 山本周五郎名品館II

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    沢木耕太郎セレクション「山本周五郎名品館2」.

    色んなパターンの9編の短篇が収録されているが,どれも味わい深い.ハッピーエンドでない話もあるが,主人公はどれも不器用な人達である.
    最後の「若き日の摂津守」がスカッとするなあ.

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    2020年01月17日
  • 赤ひげ診療譚

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    素晴らしい本だと思います。
    始めは、文章の流れを掴むのに苦労しましたが、本筋を理解できた後は物語の勢いに圧倒されながらも、大変感動しました。

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    2020年01月04日
  • 戦国武士道物語 死處

    購入済み

    お勧めです。

    最近は時代小説が氾濫していますが、それでも「これは」という本に巡り合うのはなかなか難しく、久々に山本周五郎の作品
    を読んでみることにしました。書かれた時代を反映しているせいか、近頃の作品とはまた違った味わいがあり、個人主義や
    拝金主義の蔓延する世の中で、私たちが失ってしまった古きよき価値観みたいなものを感じました。とくに「石ころ」が気に
    入りました。

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    2019年12月21日
  • 赤ひげ診療譚

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    考えてみたら、山本周五郎の著作を読むのは初めてだった。何十作も発表されているし、文学賞の名前にすらなっているのに。
    もともと時代小説は好きだが、本書はとにかく面白かった。何がいいって、難しい当時の言葉も少なく、読みやすい。舞台は江戸時代の江戸。ストーリーは、見習いを終えたばかりのプライドの高い医者の卵が、養生所という貧しい人にほぼ無料で医療を施すところで働くことになり、最初は渋々であったが、先輩医師や患者とのやり取りを通じて成長していく、というもの。
    人間の本質に迫る。養生所の所長の医者は、生まれながらに悪人などいない、貧しさや境遇や無知がそうさせるのだ、という考え方。主人公登は、様々な患者を

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    2019年11月18日
  • 寝ぼけ署長

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    周囲には油断させといて、最後は平和に解決のパターンにはまった。こんなリーダーになりたいと思ったりした。

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    2019年09月04日
  • おさん

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    いつもながら読後の満足感は高い。親子、夫婦、友人、(侍の)上下、人情など、清々しく、ホロリとさせられ、勇気が湧いてくる。短編10本が収められているが、山本には珍しい不思議で切ないファンタジ一が1本ある。これは蒸し暑い夏のよるにぴったり。また、最後に掲載されている1本は幼馴染の友情を描いたもので、主人公の最後の独り言には、さすが山本周五郎と唸らされる。心が疲れている時、ネガティブ思考に落ちた時に効く「読む薬」。

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    2019年08月01日
  • ながい坂(上)

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    人はときに、いつも自分の好むようには生きられない、ときには自分の望ましくないことにも全力を尽くさなくてはならないこともある。生き方に共感出来る。

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    2019年04月24日
  • さぶ

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    恥ずかしながら、山本周五郎先生初読み。 友人から薦められた一冊。 色んなものが入った濃い内容だった。 人間。人間。人間。人へ思いを馳せる、そして自分を振り返る。人は弱いけどこれを繰り返しやっていくしかない、と学びました。

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    2019年04月18日
  • 寒橋(さむさばし) 山本周五郎名品館III

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    「山本周五郎名品館Ⅲ 寒橋」山本周五郎 (編:沢木耕太郎)

    山本周五郎の短編集。相変わらずのクオリティ。
    この一冊ではなんと言っても「人情裏長屋」と「かあちゃん」です。くさいと言われようがベタと言われようが、泣けちゃうものは泣けちゃうのです。
    このあたりは個人的な好みなのか都合なのか分かりませんが、加齢してなおのこと涙腺が緩くなったような気がして、「人情裏長屋」「かあちゃん」で泣けてくるというのが加齢した結果なら、それはそれで歳月というものも悪くないような。
    特に「人情裏長屋」は、つまりはチャップリンの「キッド」なんですが、よく出来ています。素晴らしい短編。
    「オールタイム全人類短編小説大会

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    2019年03月23日