山本周五郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
樅の木は残ったしか読んだ作品はありませんでした。珠玉の短編集と思います。
以下、木村久邇則氏の解説から
満州事変から第二次大戦後、物資統制のため雑誌の統廃合まで行われた時代に作品は発表されたのだそうです。アンドレジット『大芸術家とは、束縛に鼓舞され、障害が踏切台となる。ミケランジェロのモオゼの窮屈な姿を考えたのは大理石の不足による。アイスキュロスのコオカサスに鎖ぐ沈黙。芸術は束縛より生まれ、闘争に生き、自由に死ぬ。』
下町もの ー「おたふく」◎「こんち午の日」「ちゃん」「落葉の隣り」
岡場所ものー「何の花か香る」
滑稽ものー「ひやめし物語」◎
平安朝もの一「牛」
武家もの一「山椿」◎「大炊 -
別物です。
椿三十郎と日日平安は別物くらいに考えた方が良いです。
そもそも、黒澤監督は、日日平安をもとに、コミカルな人情モノとして書いた脚本を、東宝の意向により、三十郎の続編に変えざるをえなかったそうです。
若い頃、それを知らずに読んで騙された気になったと同時に、あっと言う間に山本周五郎のファンになりました。
それくらい素晴らしい短編がつまった一冊です。