さぶ

さぶ

693円 (税込)

3pt

小雨が靄のようにけぶる夕方、両国橋をさぶが泣きながら渡っていた。その後を追い、いたわり慰める栄二。江戸下町の経師屋、芳古堂に住みこむ同い年の職人、男前で器用な栄二と愚鈍だが誠実なさぶの、辛さを噛みしめ、心を分ちあって生きる、純粋でひたむきな愛と行動。やがておとずれる無実の罪という試練に立ち向う中で生れた、ひと筋の真実と友情を通じて、青年の精神史を描く。

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さぶ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月16日

    中学生の時に夏休みの課題図書として選んだ作品。
    当時は宿題の提出などに追われて、じっくり読めなかったので数年経って再読しました。

    男前でしっかりした栄二と愚図でのろまなさぶ。性格は正反対だけれどお互いがお互いを必要として、支え合って生きていく姿は素敵だと思いました。人足場に入った栄二は、面会に来る...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月18日

    高校の時の課題図書でした。10年近く経って再度読みました。物語序盤の英二の年齢(15歳)と物語終盤の英二の年齢(25歳)のひらきはちょうど私が初めて読んだ年代と今の年代で一致しています。昔読んだ時はは「こうも寄場での経験を経ると感情が変わるものなのか」と少し首をかしげていましたが、今では、命を失うか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月28日

    栄二とさぶ:信頼し合いお互いを頼りにする人間関係、栄二とおすえ:好きなあまり栄二に罪を被せそれを一生かけて償おうとした夫婦関係、どちらも素晴らしいと思う。最後はハッピーエンドに終わるから良かった。職人根性、もう一人の自分との対話、濡れぎぬを着せられたときにそれを良い方向に捉える前向きな態度、人足寄せ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月23日

    なんだかんだ言いながら土瓶さんとみんみんが薦めてくる本は全部読んでるひまわりめろんです(仲良しか!)

    そしてこの『さぶ』は土瓶さんとみんみんが共に薦めてくれた本、略して「土みん本」です
    ですがこの『さぶ』を手に取ったのはなにも「土みん本」だからというだけではありません

    そうです、近頃この『さぶ』...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月12日

    去年の夏、沖縄の書店で「山本周五郎賞があるのに山本周五郎の作品が面白くないはずがない。」という文句に惹かれ購入した。なかなか読む気になれず放置していたが、1年越しに私は強く同意したい。

    江戸を舞台に、一人前の表具職人を目指す2人の男の子の成長を描いた作品だ。
    1人は弱虫で何事にも消極的なさぶ、もう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月20日

    とても良かった。
    無実の罪で人生転落してしまった栄二が度重なる受難に遭う姿は読んでいてとても胸が痛かったけど、人との関わり合いの中で大事な事に気づき立ち直り復活していく姿に心打たれます。
    そして、どこまでも栄二を信じ尽くしてやまない愚図で優しいさぶと言う人物、その存在がかけがえのないものであると栄二...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月15日

    良い作品だった。
    まじめに生きる若者達の姿に涙が出てしまう場面があったり、風景や季節が頭の中で再現できる表現があったり、読みどころがたくさんあった。
    何年後かに再読したい。

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    Posted by ブクログ 2021年04月21日

     読書力養成読書、2冊目。

     この作品、ある学校で行われた、定期試験に読書を組み込むプロジェクトの課題本の中に含まれているうえ、『読書力』巻末の、齋藤孝先生が選んだ「文庫百選」にもリストアップされている、おすすめ度の高い一冊です。

     もともと時代小説が好きなのでこれを読むのは楽しみでしたが、実際...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月25日

    バックパッカーのバイブルと言える『深夜特急』の著者・沢木耕太郎氏が、その旅の途上同じく旅をしている邦人と本を交換し、手渡されたのが本著。日本語に飢えた旅人同士のこうしたやり取りは当たり前にあったそう。それを読んだ沢木氏は懐かしさに泣きそうになった、と。
    わかる気がする。
    奉公先で覚えのない罪を着せら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月26日

    江戸時代を舞台に、男前で器用な栄二と愚鈍だが誠実なさぶ。ままならない人生をふたりで乗り越えていくふたりの信頼関係が尊い!落ち込みもするけれど、決して折れず成長していく姿に感動です。出てくる台詞も今を生きる我々に刺さる、時代を問わない名作!

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