山本周五郎のレビュー一覧

  • さぶ

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    栄二とさぶの無垢の信頼心が眩しい。
    さぶの愚直だが実直な生き方、栄二の苦境を心の鍛錬に置き換えるメンタルの強さに感動した。むずかしいだろうが自分もこうありたい、こう生きたいと思った。

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    2026年05月19日
  • 赤ひげ診療譚

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    ネタバレ

    新出去定先生は貧しい人を無償で診療するけれど、それが徒労だとわかっていてやっているところが本物だなと思うし、リアル。こういうことを続けている人は、人助けがそんなに簡単なことじゃないことをわかってやってると思う。
    貧しい中で一家心中未遂を起こしてしまう人の「みんな生きて苦労しているのは見ていられても死にそうなのはどうして見ていられないのか。このまま生きていて生きる苦労が軽くなるというのか」というせりふ、世の中に色々な苦しみがあるのに見て見ぬふりで何もしない大勢に対する鋭い批判、つきささる。
    慈善に対する色々な面を感じる作品だった。

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    2026年05月15日
  • 雨あがる 映画化作品集

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    映画化された6篇を収録。久しぶりに読んだ「深川安楽亭」のラストがやはり心に響く。どのように映像化されたのか気になるので、映画「いのちぼうにふろう」を観てみたい。

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    2026年03月20日
  • さぶ

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    再読。

    20年ぶり?

    私が当時購入した文庫は、平成17年6月5日 84刷 版。

    この作品は、昭和38年1月から7月まで週刊朝日で連載されたものです。古っ。



    ん〜、こんな終わり方だったっけ?•́ω•̀)?

    さぶちゃん?タイミング、タイミング大事よ?

    ってゆう終わり方。

    ま、いいんですそれは。
    だって、さぶちゃんですもの。


    それよかオイラは山本氏の作品をいつ何処で知ったのだろう?
    てんで記憶が、無い。


    ワタシ、子供の頃なんて本読まなかったからね。ずーっと外で遊んでて暗くなってから家に帰って怒られて外に閉め出されて泣いてたもんね。

    そんな私が20代の頃に大ハマリして文庫揃

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    2026年03月16日
  • さぶ

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    ブクトモの皆様から『さぶ』はいいとお聞きしていたので買ってきました。

    山本周五郎さん、私はまだ『樅ノ木は残った』しか読んだことがなかったんです。賞の名前になるくらいの人だから凄い人なんだろうなだと思っておりました。

    少年の頃から、『芳古堂』へ奉公に来ている栄二とさぶ。さぶが主人公と思いきや、栄二が主人公でございます。



    仕事もでき、面倒見の良い兄貴肌の栄二と、不器用でのろまに見えるものの、誠実で、栄二を心から慕うさぶ。

    ある日、金襴の切が栄二の道具袋の中から見つかり、栄二に窃盗の疑いが向けられる。全く身に覚えのない罪を着せられ、人足寄場へ送られてしまう。

    栄二は怒りと屈辱の中で世間

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    2026年02月21日
  • さぶ

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    僕は時代小説が得意ではない。苦手ではなく、得意ではない
    あくまで僕の読み方の問題なのだけれど、どうしても幼少時に祖母の側で興味がないのに「一緒に見させられた」という感覚が蘇ってしまい集中出来ないのだ

    しかしこの「さぶ」
    とんでもない傑作だと思う

    「さぶ」というタイトル
    そして冒頭出てくる泣きながら橋を歩くさぶ
    おい、待てよ!と追いかける奉公先の仕事仲間、そして親友である栄二
    振り続ける雨の中、故郷へもう帰るんだと嘆くさぶ。子供の頃から一緒に頑張ってきただろと説得、連れ戻そうとする栄二
    さぶは言う、女将さんから身に覚えのないことで怒られた、とんまでぐずなのもわかっている、限界だ、故郷へ帰りた

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    2026年01月15日
  • 艶書

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    全11編の作品
    歴史物ではあるが読みやすい
    市井の庶民の暮らし 清潔さ
    潔さなどが感じらる
    今どきの人が忘れたものを文の中に読み取ることができる

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    2025年11月29日
  • さぶ

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    栄二とさぶの友情を描いた物語。
    栄二視点でしか物語は展開しないし、さぶなんてそれこそサブキャラ的なくらい目立たない。それなのにタイトルがさぶの違和感。。だが最後に「さぶーーー」と叫びそうになるほど、さぶがさぶしてて好き。語彙力2
    こんな小説があるから、読書ってやめられないんだよなーって思ったとても人間くさい作品。

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    2025年11月18日
  • 一人ならじ

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    ネタバレ

    25/11/3~11/8

    (きっかけ)
    義母からもらってたのを発掘して読んでみた。

    (感想)
    過去、「樅ノ木は残った」以来の山本周五郎。
    「樅ノ木」の内容は全く覚えていないのですが、面白かった、と感じたのだけは覚えています(笑)

    今回読んだ「一人ならじ」は、短編集でしたが、とても面白かった。時代物の短編、人を活写し、ドラマと落ちで泣かせる、良い作品集でした。
    藤沢周平と似ているな、と感じましたので調べると、やはりこの2人はよく比較して語られるようです。

    物語の「一人ならじ」を読んだだけの感覚で行くと、藤沢周平より多少落ちが哲学的に感じました。単純な泣かせでない何かを感じます。また読もう

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    2025年11月08日
  • 五瓣の椿

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    ネタバレ

    本書を読み終え、この物語が現代にも通じる普遍的な人間の資質に鋭く迫る傑作だと改めて感じました。

    特に印象的だったのは、母・おそのの“放蕩”をめぐる描写です。彼女の行動は、当時の離婚をめぐる社会的な枠組み以上に、彼女自身の「性向や資質」ゆえの選択であったという視点が、物語の核にあるように思います。また、夫が「婿」という弱い立場であったことが、おそのの行動を止められなかったという描写は、当時の家制度の歪みを浮き彫りにする無視できない要素だと感じました。

    そして、病床の父の「最後の言葉」が、娘・おしのの凄絶な使命をいかに決定づけたかという点は、示唆に富んでいます。おしのの行為は、単なる復讐ではな

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    2025年10月17日
  • 青べか物語

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    田舎の人たちとの触れ合いという題材だと、心温まるような物語が展開されるんじゃないかと安直に考えてしまっていたが全く違った。

    舞台は昭和初期の浦安(作品の中ではもじっていたが。)、およそ善良とは言えない人々とのあまり心は温まらない触れ合いが描かれている。

    こういう前にも悪にも分けられないむき出しの人間が描かれる作品は面白くて好きだ。

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    2025年10月10日
  • 花も刀も

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    長編の『樅ノ木は残った』が想像よりも地味で抑揚のない印象だったのに比べ、短編集のこちらはどの話もいろいろな方向に色彩豊かで面白かった。
    「落武者日記」「若殿女難記」「古い樫木」「花も刀も」「枕を三度たたいた」が好きかな。

    「落武者日記」 実直で誠実でここぞというときに恐るべき肚の座り方を見せる祐八郎。石田三成にはこういう家臣がいただろうなーと思った。
    「若殿女難記」 オチは早い段階で読めてしまうものの、テンポがよく楽しかった。「解説」には戦後の解放感が広がる時期に書かれたとあり、なんか納得。
    「古い樫木」 福島正則やなヤツだーなどと思いながら読んでいたが、予想外に爽やかさの残る結末だった。

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    2025年10月01日
  • さぶ

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    有名な雑誌の名前の元ネタと言われてる事から妙な先入観がありましたが、そんなイメージ吹き飛びました。

    高校生の時に学校の催しでプロの劇団がさぶを公演して鑑賞もしましたが、今思うと意味を全く理解できてなかった。


    最後のオチ?には驚きました。人間は自分が思うほど本当単純じゃない。

    世の中には色んな人や考え方があって、どれが正しいとかは言えないし、単純じゃなくて自分の思うようにはなかなかいかない。

    時代背景は違うけど、今にも通じる部分が沢山ありました。

    栄ニは身よりもないし世間的には弱者と言えるかもしれないけど、芯の通った精神と言うか強さがあって、どんな境遇になっても自分で本質を読み取って

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    2025年07月05日
  • 雨あがる 映画化作品集

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    他人を押し退けて世渡りする事だけが人間の価値ではない。他人を思いやり、そのせいで恵まれなくてもそれはそれでよいではないか…。

    今の時代ではなかなか見られない夫婦愛もまた素敵でした。

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    2025年07月05日
  • さぶ

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    人間愛にあふれる物語。しっとりとした人情ものなんだけど、ストーリー展開に意外性があったりとして、飽きずに楽しめる。

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    2025年05月13日
  • さぶ

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    題名は「さぶ」なのだが、ほとんどさぶという人物は中盤以降出てこない。
    本当に物語の中のさぶは、後半実在したのだろうか?
    その後半に至っては、もしや英二の中の思い出の中の幻想のさぶではないか?
    きっと英二の憧れた人間像がさぶなのだとしたら、ある程度卒なく生きていく能力、持てる者の悲哀は確かにあるのかも、と何も持たないさぶの様なおじさんは思いました。

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    2025年05月01日
  • さぶ

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    男同士の友情や仲間意識とかって、ちょっと憧れてしまいます。
    物語に登場する女性の逞しさにも憧れを感じました。
    栄さんの頑固者なところに苛立ちましたが、寄場仲間や古くからの仲間に助けられたり、助けたりしながらイイ男になっていく様が良かったです。
    物語の最後に不安な気持ちになりましたが、
    ナイスなタイトル回収でしたね。

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    2025年04月27日
  • さぶ

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    ネタバレ

    最初と最後で12年くらい経過してるんだけど、さぶが相変わらずで泣き笑い。表紙は最初の良いシーン、小雨の両国橋。この表紙もぐっとくるけど、私が読んだ文庫の表紙は(平成17年版)何と栄二がバーンと描かれてる。
    検索してみて欲しい!タイトル「さぶ」なのに、栄二!もう栄二の話だし、表紙栄二やし、さぶはちょびちょびしか出てこないし(笑)でも題名が「さぶ」だからさぶが気になる。つっこみどころ満載のさぶ。途中、だまされたり、死んだりするんじゃないかとひやひやしながら読み終えた。
    この栄二メインのカバー装画を担当した池上遼一さんは独断でさぶではなく栄二を描いたのだろうか。山本周五郎さんがOKしたのだとすると、

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    2025年03月29日
  • ひとごろし

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    はじめての山本周五郎作品。
    胸にジワっとくるものや、クスッと笑ってしまうもの、シリアスに胸に迫るものまでバラエティに富んでいて楽しめた。
    特に【裏の木戸はあいている】が好みだった。

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    2025年02月02日
  • 青べか物語

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    「青べか物語」名前と舞台が浦安だということは知っていた。青く塗ったのり採り用の船、べか船。「べか」は床を押すと「ペコペコ」いうくらいの薄い板で作ってあることから、「ぺこ」がなまって「べか」のなったのだという。そんな船の廃船を高く(修理費含め)売りつけられ、浦安の海に浮かべての漁師との関わり合いが昭和の匂いを奏でる。男女関係は元禄時代(いや平安時代か)を彷彿とさせる。そんな頃から在日コリアンはエネルギッシュだったのであるよ。東京ディズニーランドのカヌー漕ぎなんかも青べかでやれば、浦安の伝統が残せたのになぁ~

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    2024年12月25日