五瓣の椿

五瓣の椿

572円 (税込)

2pt

「この世には御定法で罰することのできない罪がある」最愛の父が死んだ夜、自分が父の実子ではなく不義の子なのを知ったおしのは、淫蕩な母とその相手の男たちを、自らの手で裁く事を決心する。おしのは、母を殺し、母の男たちの胸につぎつぎに銀のかんざしを打ちこみ、その枕もとに赤い山椿の花びらを残してゆく……。ミステリー仕立で、法と人間の掟の問題を鋭くついた異色の長編。

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五瓣の椿 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年12月09日

    何が正しいのか、何が正しくないのかを考えさせられる作品。
    面白くて切ない、優しいけれど辛い、そんのお話でした。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    まだ学生の頃、涙しながら読んだ。
    私が『周五郎病』に罹ったのは、この作品のせいだ。
    個人的に大変思い入れの強い作品

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    山本周五郎の中で、ちょっと異色の本。サスペンス好きの方に向いているかも。 初めて読んだのは20代のころで、この主人公が自分とそんなに年が離れていなかったせいか、おどろおどろしいものを感じたものの、どっぷりとその世界の中に浸り、忘れられない題名となった。 今読むと、う〜ん、18の娘がこんなにも妖艶で女...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    山本周五郎の中で、ちょっと異色の本。
    サスペンス好きの方に向いているかも。

    初めて読んだのは20代のころで、
    この主人公が自分とそんなに年が離れていなかったせいか、
    おどろおどろしいものを感じたものの、
    どっぷりとその世界の中に浸り、忘れられない題名となった。

    今読むと、う〜ん、18の娘がこんな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月04日

    山本周五郎の長篇時代小説『五瓣の椿』を読みました。
    『寝ぼけ署長』に続き、山本周五郎の作品です。

    -----story-------------
    父思いの娘が復讐の殺人鬼と化す異色の周五郎時代長編。
    倒叙ミステリーとしても傑作。

    婿養子の父親は懸命に働き、店の身代を大きくした。
    淫蕩な母親は陰で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月04日

    時代小説と言うよりもサスペンス小説かな。
    主人公が悲しい。女だから母を恨み、女だから自分を許せなかったのか?
    読後の爽快感は全くなく、なんとなく苦いものを口の中に残した気持ち。
    それでも主人公に同情してしまう山本周五郎の凄さかな。

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    Posted by ブクログ 2016年07月23日

    先日から、本棚に数冊足らない新潮文庫の山本周五郎をコンプリートを目指して買い足してます(徐々にですが)
    多分山本作品は全て既読で、その後誰かが本を持ち出して無くなったものと思っていましたが、この長編は未読だったかもしれません。
    特徴的なストーリーなのですがまったく記憶がありませんでした。
    山本さんの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月06日

    昭和34年講談社から単行本刊行。他の山本作品とは一線を画するミステリー調のサスペンス作品。
    こんな教訓的でない山本作品には驚いたのですが、復讐を実行してゆく主人公のおしのの気持ちに入れ込んでしまうほど熱中して読めることは請け合いです。
    人生における罪や罰、そして人生の掟というテーマなので、殺す必要が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月26日

    テーマは秀逸だし、痛切に胸を打つ話。が、ラストはあっさりしすぎ(主人公の独白にすればいいのに)。この人の小説にはサービス精神がない。もうちょっとあざとく盛り上げてもいいと思うが。

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    「竹薮は黄色く霜枯れ、池の水は寒ざむと澱んでいる。椿の木の幹は灰色で、空は鬱陶しく曇っていたようだ。すべてがしらちゃけた淡色にいろどられている中で椿の葉の黒ずんで光る群葉と、葉がくれにつつましく咲いている紅い花とは、際立っているようで却ってものかなしく、こちらの心にしみいるように思えた。」

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