樅ノ木は残った(中)

樅ノ木は残った(中)

小説・文芸
825円 (税込)

4pt

幕府老中・酒井雅楽頭と伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。それが、伊達藩に内紛をひきおこし、藩内の乱れを理由に大藩を取り潰そうという幕府の罠であることを見抜いた原田甲斐は、藩内の悪評をも恐れず、兵部の懐に入りこむ。そして、江戸と国許につぎつぎひき起こされる陰謀奸策、幼君毒殺の計略をも未然に防ぎ、風前の灯となった伊達家安泰のため、ひたすら忍従を装う。

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樅ノ木は残った の一覧

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 樅ノ木は残った(上)
    825円 (税込)
    仙台藩主・伊達綱宗、幕府から不作法の儀により逼塞を申しつけられる。明くる夜、藩士四名が「上意討ち」を口にする者たちによって斬殺される。いわゆる「伊達騒動」の始まりである。その背後に存在する幕府老中・酒井雅楽頭と仙台藩主一族・伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。この密約にこめられた幕府の意図を見抜いた宿老・原田甲斐は、ただひとり、いかに闘い抜いたのか。
  • 樅ノ木は残った(中)
    825円 (税込)
    幕府老中・酒井雅楽頭と伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。それが、伊達藩に内紛をひきおこし、藩内の乱れを理由に大藩を取り潰そうという幕府の罠であることを見抜いた原田甲斐は、藩内の悪評をも恐れず、兵部の懐に入りこむ。そして、江戸と国許につぎつぎひき起こされる陰謀奸策、幼君毒殺の計略をも未然に防ぎ、風前の灯となった伊達家安泰のため、ひたすら忍従を装う。
  • 樅ノ木は残った(下)
    880円 (税込)
    著者は、「伊達騒動」の中心人物として極悪人の烙印を押されてきた原田甲斐に対する従来の解釈をしりぞけ、幕府の大藩取り潰し計画に一身でたちむかった甲斐の、味方をも欺き、悪評にもめげず敢然と闘い抜く姿を感動的に描き出す。雄大な構想と斬新な歴史観のもとに旧来の評価を劇的に一変させ、孤独に耐えて行動する原田甲斐の人間味あふれる肖像を刻み上げた周五郎文学の代表作。

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樅ノ木は残った(中) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あーもう!
    明日も仕事なのにあーもう!

    もう、オロオロしちゃいます
    大丈夫なん?
    甲斐大丈夫なん?
    どんどん孤立していくけど大丈夫なん?
    すんごい魅力的な人たちがげしげし離れていくけどほんと大丈夫なん?
    甲斐ちゃん大丈夫なん?っていうね

    だけど、わいは分かってるからなー
    甲斐ちゃんが藩のためにひとり闘ってるの分かってるからなー。゚(゚´Д`゚)゚。(そりゃそやろ)

    そして、わいちょっと気付いちゃいました
    今村翔吾さんの『じんかん』ってもしかしてこの『樅ノ木は残った』リスペクトなんじゃね?
    世紀の極悪人を独自解釈でもっすごい善人に仕立て上げるみたいなん一緒やもん
    ベクトル一緒やもん

    さすがひまちゃんやな( ̄ー ̄)ニヤリ

    0
    2025年04月08日

    Posted by ブクログ

    下まで読んでしまったのですが、この主人公原田甲斐の生き方に深い感動を覚えずにはいられないです。最後の感想は下に書くとして、感動を受けた文を書いて終わり。

    主人公原田甲斐に仕える丹三郎が、
    「『自分の死は御役に立つであろう』と云った。主人のために身命を惜しまないのは、侍の本分ではあるが、だれにでもそう容易に実践できることではない。甲斐は丹三郎を知っているし、彼の性質としてそういうことを口に出して云う以上、そのときが来れば死を怖れないだろう、ということもわかっていた。
    ―ーだがおれは好まない。
    国のために、藩のため主人のため、また愛する者のために、自らすすんで死ぬ、ということは、侍の道徳としてだけつくられたものではなく、人間感情のもっとも純粋な燃焼の一つとして存在して来たし、今後も存在することだろう。――だがおれは好まない、甲斐はそっと頭を振った。
    たとえそれに意味があったとしても、できることなら「死」は避けるほうがいい。そういう死には犠牲の壮烈t美しさがあるかもしれないが、それでもなお、生きぬいてゆくことには、はるかに及ばないだろう。」

    鬼役(毒見役)に向かうときかない丹三郎に対して、甲斐は言う。
    「『人間はかなしく、弱いものだ、景林寺の僧がもし大悟徹底していたら、火中であんなことは云わず黙って静かに死んだことだろう、おそらく従容として、黙って死んだのが事実だと思う、火中にあって、心頭滅却すれば火もまた涼し、などというのは泣き言にすぎない、けれども、その泣き言を云うところに、いかにも人間らしい迷いや、みれんや、弱さがあらわれていて、好ましい、私には好ましく思われる』(中略)『人は壮烈であろうとするよりも、弱さを恥じないときのほうが強いものだ』」

    0
    2013年06月26日

    Posted by ブクログ

    この作品ほど,私の中でいつまでも余韻に浸れるものはなかった。原田甲斐。この名前に何度胸を痛めただろう。読み進めれば読み進めるほど辛くなる。中では,甲斐の人間らしい部分に触れることが出来る。大鹿「くびじろ」との一戦にこそ,原田甲斐の本音が見える。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    仙台藩の分割を目論む一ノ関側と、それを阻止しようという原田甲斐側との息詰まる頭脳戦が続く。
    原田甲斐は一ノ関の懐に入り、内側からその計画を破却しようというのが当初の計画だったはずが、盟友と袂を分かち、妻とも離縁し、たとえ結果がうまく行くにしても、失うものが大き過ぎるような気もして来た。
    陰気な描写が続く中、伊達家の家臣でもなく、でも彼らの間を飄々と行き来する伊東七十郎の一本気で明るい性格が、物語に涼やかな風を入れている。彼が主人公でも良かったような。
    原田甲斐が何を考えているのか、全容が明らかになることを期待して、最終巻へ。

    0
    2021年07月06日

    Posted by ブクログ

    中盤は、本筋と絡みながら、登場する婦女それぞれの業を俯瞰した描写も印象深い。この辺りも山本周五郎のひとつの真骨頂か。 “人は壮烈であろうとするよりも、弱さを恥じないときのほうが強いものだ” “いちど思いきめて、少しも迷わずに、それをやりとげることのできる人間は、仕合せだ。” 留めて置きたい語録を胸に、下巻へいざ。

    0
    2016年03月27日

    Posted by ブクログ

    中巻では主人公の原田甲斐のキャラクターがより明らかになってくる。
    くびじろ(大鹿)との対峙の場面では、孤独に身を置きながら(それゆえ)、強い信念を持ち続ける甲斐の心情をよく表しているともいえる。

    最終巻(下巻)に向けてサスペンス的に物語は進行していく。

    以下引用~
    ・「人間は壮烈であろうとするよりも、弱さを恥じないときの方が強いものだ」

    0
    2013年09月28日

    Posted by ブクログ

    読んだきっかけ:古本屋で安かった(3冊280円)。

    かかった時間:2/25-2/27(3日くらい)

    内容:中巻は、宿老茂庭周防の辞任から、若殿の袴着の祝いまで。

    またしてもあらすじを、wikiより転載しましょう。

    (wiki「伊達騒動」よりあらすじ抜粋・ネタバレあり)

    (ここから中巻)

    宗勝は家老の原田甲斐宗輔らと藩権力の集権化を行い、地方知行制を維持しようとする伊達氏一門と対立する。一門の伊達安芸宗重と宗勝の甥にあたる伊達式部宗倫の所領紛争が起こると→

    (ここから下巻)

    →伊達安芸は幕府に一件を上訴する。

    1671年(寛文11年)3月27日、騒動の裁判を行うため大老の酒井忠清邸に原田甲斐や伊達安芸ら関係者が召喚される。
    原田甲斐はその場で伊達安芸に斬りかかって殺害する。
    だが、原田甲斐も安芸派の柴田外記朝意と斬りあいになった。
    原田甲斐は柴田外記によって斬られ、柴田外記もその日のうちに原田甲斐からの傷が元で死亡した。関係者が死亡した事件の事後処理では原田家や兵部派が処罰されるが、伊達家は守られる事となった。

    ということで、中巻はあらすじ的には、物語はすすんでおりません。
    しかし、不信・疑惑といったドロドロした人間関係は相変わらず地味に大きく動きます。

    よく大河ドラマとしてもったなぁ…。

    0
    2013年03月31日

    Posted by ブクログ

    いや、しかしロシア文学のように同じ人が違う名前で読まれたり、同姓/同名も多いから気を抜けない。そして陰謀が数年スパンで行われ、半年~数年は何もないまま過ぎていく。長大です、素晴らしいです。

    0
    2012年10月09日

    Posted by ブクログ

    中巻は冒頭が熱く濃厚なマタギ小説になっていたり、甲斐と宇乃の心の交流が若干オカルト気味に感じられたので多少面食らったりもしましたが、伊達騒動を軸としたそれぞれの人物の野望、野心、宿願などがコントラスト鮮やかに描かれているので、夢中になって読み進めることができました。物語の中心から少し離れた位置にいる、言うならば脇役にも多くのページが割かれていて、その部分のドラマも良いです。本筋と脇が絶妙に絡み合い、長篇作品の醍醐味を存分に味合わせてくれます。

    0
    2012年09月17日

    Posted by ブクログ

    徐々に明らかになる一ノ関と雅楽頭の密約など、物語が加速中。しかし、一番ミステリアスなのが主人公・原田甲斐。一体何を考え、行動しているのか?

    0
    2011年09月21日

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