山本周五郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ25/11/3~11/8
(きっかけ)
義母からもらってたのを発掘して読んでみた。
(感想)
過去、「樅ノ木は残った」以来の山本周五郎。
「樅ノ木」の内容は全く覚えていないのですが、面白かった、と感じたのだけは覚えています(笑)
今回読んだ「一人ならじ」は、短編集でしたが、とても面白かった。時代物の短編、人を活写し、ドラマと落ちで泣かせる、良い作品集でした。
藤沢周平と似ているな、と感じましたので調べると、やはりこの2人はよく比較して語られるようです。
物語の「一人ならじ」を読んだだけの感覚で行くと、藤沢周平より多少落ちが哲学的に感じました。単純な泣かせでない何かを感じます。また読もう -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書を読み終え、この物語が現代にも通じる普遍的な人間の資質に鋭く迫る傑作だと改めて感じました。
特に印象的だったのは、母・おそのの“放蕩”をめぐる描写です。彼女の行動は、当時の離婚をめぐる社会的な枠組み以上に、彼女自身の「性向や資質」ゆえの選択であったという視点が、物語の核にあるように思います。また、夫が「婿」という弱い立場であったことが、おそのの行動を止められなかったという描写は、当時の家制度の歪みを浮き彫りにする無視できない要素だと感じました。
そして、病床の父の「最後の言葉」が、娘・おしのの凄絶な使命をいかに決定づけたかという点は、示唆に富んでいます。おしのの行為は、単なる復讐ではな -
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長編の『樅ノ木は残った』が想像よりも地味で抑揚のない印象だったのに比べ、短編集のこちらはどの話もいろいろな方向に色彩豊かで面白かった。
「落武者日記」「若殿女難記」「古い樫木」「花も刀も」「枕を三度たたいた」が好きかな。
「落武者日記」 実直で誠実でここぞというときに恐るべき肚の座り方を見せる祐八郎。石田三成にはこういう家臣がいただろうなーと思った。
「若殿女難記」 オチは早い段階で読めてしまうものの、テンポがよく楽しかった。「解説」には戦後の解放感が広がる時期に書かれたとあり、なんか納得。
「古い樫木」 福島正則やなヤツだーなどと思いながら読んでいたが、予想外に爽やかさの残る結末だった。
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Posted by ブクログ
有名な雑誌の名前の元ネタと言われてる事から妙な先入観がありましたが、そんなイメージ吹き飛びました。
高校生の時に学校の催しでプロの劇団がさぶを公演して鑑賞もしましたが、今思うと意味を全く理解できてなかった。
最後のオチ?には驚きました。人間は自分が思うほど本当単純じゃない。
世の中には色んな人や考え方があって、どれが正しいとかは言えないし、単純じゃなくて自分の思うようにはなかなかいかない。
時代背景は違うけど、今にも通じる部分が沢山ありました。
栄ニは身よりもないし世間的には弱者と言えるかもしれないけど、芯の通った精神と言うか強さがあって、どんな境遇になっても自分で本質を読み取って -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初と最後で12年くらい経過してるんだけど、さぶが相変わらずで泣き笑い。表紙は最初の良いシーン、小雨の両国橋。この表紙もぐっとくるけど、私が読んだ文庫の表紙は(平成17年版)何と栄二がバーンと描かれてる。
検索してみて欲しい!タイトル「さぶ」なのに、栄二!もう栄二の話だし、表紙栄二やし、さぶはちょびちょびしか出てこないし(笑)でも題名が「さぶ」だからさぶが気になる。つっこみどころ満載のさぶ。途中、だまされたり、死んだりするんじゃないかとひやひやしながら読み終えた。
この栄二メインのカバー装画を担当した池上遼一さんは独断でさぶではなく栄二を描いたのだろうか。山本周五郎さんがOKしたのだとすると、 -
Posted by ブクログ
市井の人々の日常や人情の機微を
表して面白い
泥棒と若殿は 権力闘争に敗れ
ボロ屋敷に置かれ 世話してくれる
付き人も無く 食料も途絶え
餓死寸前の若殿の寝所に泥棒に
入った男
あまりの窮乏ぶりに同情し
世話をやくようになる
厳しく辛い人生だったが
殿を見ると何だか世話したくなり
それが生き甲斐か 自らの張りに
繋がり
殿も争いの世界に虚しさを感じ
こんな生きように満足していたところ
争いに決着がつき殿として
迎えがやってくる
最後の夕食を殿が作り
多くの民を幸せにすべく
早朝に発つと そこに忠臣の家来が
頭を垂れていた
痺れる
人間同士の思い 忠義
こんな世界
昔はあったよね きっと