山本周五郎のレビュー一覧

  • 楽天旅日記

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    軽快な文章で物語に入りやすく、間抜けな馬鹿殿様の珍道中で、大御所の作品にしてはこんな「アホ」な作品で良いのかと思ったら、最後の対面シーンで一気に胸が熱くなった。

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    2021年05月22日
  • 風流太平記

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    しっかり者の長兄、口うるさい次兄、そして剣術は強いのに戦いは好まない末っ子の主人公、みんな魅力的だ。

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    2021年04月09日
  • ならぬ堪忍

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    ネタバレ

    時代物を主とした短編集。必ずしも読後感がすっきりするものばかりではなく、その理不尽さに対して考えさせられるものもあった。

    表題作が比較的短い話の分、伝わってくるものが強い印象。戦時中に作られた話というのも納得できる一方で、現代にも通じる寓話にもなる。

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    2021年02月28日
  • ちいさこべえ 4

    ネタバレ 購入済み

    現代風にしたのは見事

    時代物を現代風な漫画に、
    しかも独特のテンポで間を読ませる技術は素晴らしいです

    いろんなことを考えている主人公ですが、そういう風にみえないのがなんともはや。

    しかし私の目から見るとやはり…
    やや女性に対する社会的認識の古さというか
    押しつけみたいなものは、
    少しあります。

    時代物だったから仕方ないかな、とも思いますが。

    女は女らしく
    男は男らしく

    そういうことに、まだわずかばかりの抵抗を、私は感じているのです。

    他の人がどう感じるかはわかりませんが
    どちらかといえば男性向けの漫画でしょう

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    2020年05月26日
  • 楽天旅日記

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    大吉田藩七十万石の正嫡順二郎は、四歳の時、側室一派の陰謀によって廃嫡され、国許で幽閉同然の生活を送る。ところが、二十四歳になった時、世継ぎとされていた側室の子が突然死亡し、順二郎は隠密裡に江戸表へ迎えられる事になるが……。お家騒動の渦中に投げ込まれた世間知らずの若殿の眼を通して、現実政治に振り回される人間たちの愚かさとはかなさを諷刺した長編小説。

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    周五郎風の風刺を効かせた癖の強い話。周五郎の滑稽物は癖が強い。というか何かを風刺するときには滑稽さというか悪ふざけを大げさにすることでマイルドにしている感じなのかと。

    主人公が特に自覚も危機感もないまま騒動に巻き込まれつつも、主人公の素

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    2020年04月27日
  • 青べか物語

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    これはなかなか味わい深い物語である。
    しかし、著者の他の作品と同様な「小説」を期待すると肩すかしを食らうかもしれない。
    大正末期~昭和初期が時代背景と思われるが浦安近辺の漁師町に数年滞在した「私」の日記のような物語で、当初その「私」は当然、山本周五郎その人であろうと読み進めるのだが、そうではないらしい事が少しずつわかってくる。
    この変の微妙な読者の心理変化が独特な感覚を味あわせてくれる。
    昭和初期なんて、もちろん私自身は知らない。
    しかし、その頃の郷愁やノスタルジーはなんとなくわかる。
    今、三丁目のなんとかとか昭和三十年代がもてはやされているけど、いつの時代でも昔を懐かしむ事は繰り返されていた

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    2020年04月16日
  • 戦国物語 信長と家康

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    山本周五郎作品は初めて読んだ。文章の持つ重圧感や戦場の細かく迫力のある描写のため、読みきるのにエネルギーを費やした。家康編より信長編のほうが好きである。

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    2020年03月22日
  • 寒橋(さむさばし) 山本周五郎名品館III

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    沢木耕太郎セレクション「山本周五郎名品館3」.

    人情裏長屋が傑作.映画化する場合の主人公を演じるのは,沢木耕太郎のお勧めは大友柳太朗だが,35歳ぐらいの仲代達矢がいいかなあ.

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    2020年03月01日
  • ちいさこべえ 4

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    ネタバレ

    泣いた。

    このもじゃもじゃ髭と髪、いつすっきりさせるんだよ、それはどんな展開だよと思ってたら表紙のこれ。

    墓前のセリフに泣きました。

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    2020年01月02日
  • おたふく 山本周五郎名品館I

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    沢木耕太郎セレクションの山本周五郎短編集.帯に「周五郎短編はこれを読め」とあるが,まさにその文句にふさわしい,女性に焦点をあてた9編が収めてある.半数近くは他の短編集(新潮文庫)で既に読んだことのある話だったが,この短編集は山本周五郎入門として最適だろう.

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    2019年12月22日
  • 赤ひげ診療譚

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    2018年の春くらいから、気分的には1年半くらい続いていた仕事上の繁忙期が終わりました。
    虚脱。そして、けっこう嬉しいです。
    読んだ本のメモも長らく途絶えていました。そもそも本を読むこともかなり減っていました。



    「赤ひげ診療譚」山本周五郎 1958年 新潮文庫。
    2018年の12月頃に仕事の都合で再読。
    大昔から思っていたのですが、山本周五郎というと人情べたべたな小説家だと思われているかもしれませんが、
    きちんと読んでみると時折実に胃液が逆流するほど残酷で素晴らしかったりします。
    でも、いまどきそもそも山本周五郎を知らない人も増えていることと思いますが。ちょっともったいない。
    ただ、好

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    2019年11月28日
  • 日本残酷物語 2

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    「忘れられた土地」という副題のとおり、離島、山間部、北海道開拓地の人々の明治から終戦直後の苦労を聞き取ってまとめた話。書かれたのは昭和35年。
    北海道のクマ、蚊、霜、冷害の話は壮絶。

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    2019年11月23日
  • 寝ぼけ署長

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    初・山本周五郎本でした。短編だからか、無駄な形容なくすっきりした文章で、でも味わい深く、そんな文章がこの署長の人物像とぴったり合った。
    こんな人いい、こんな風に生きられたらよかったな。本の中だけでもこんな人と会える、これが本の醍醐味。面白かった。

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    2019年10月08日
  • 赤ひげ診療譚

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    長崎での遊学を終えて江戸に戻った主人公の保本登は、小石川養生所で医員として勤務させられる。「赤ひげ」と呼ばれる新出去定のもとで、貧しい人たちへの医療活動を通じて人間として成長していく。

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    2019年06月28日
  • 寝ぼけ署長

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    居眠りしているかのように衆生の心、事の本質をつぶさに見抜く署長五道三省の姿は、まさに仏の半眼の如しといったところ。読み進めるに従って署長に惚れ込んでいってしまう。

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    2019年06月16日
  • 五瓣の椿

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    時代小説と言うよりもサスペンス小説かな。
    主人公が悲しい。女だから母を恨み、女だから自分を許せなかったのか?
    読後の爽快感は全くなく、なんとなく苦いものを口の中に残した気持ち。
    それでも主人公に同情してしまう山本周五郎の凄さかな。

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    2019年05月04日
  • 将監(しょうげん)さまの細みち 山本周五郎名品館IV

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    「山本周五郎名品館Ⅳ 将監さまの細みち」山本周五郎 (編:沢木耕太郎)

    山本周五郎の短編集。相変わらずのクオリティ。
    この1冊で好きなのは「ひとごろし」。臆病で弱虫な侍が、剣の達人に向かってどう立ち向かうか、という一編ですが、なんとこれはユーモア小説です。クスッと笑える、エバーグリーンなユーモア小説なんだけど、その奥にちょっとぞっとするような人間観というか世界観があって、さすが。
    実はこれ、臆病者=松田優作、剣の達人=丹波哲郎という魅力的なキャスティングで映画にもなっていて、これが実はまだ未見なので先々の楽しみ。

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    2019年03月23日
  • 裏の木戸はあいている 山本周五郎名品館II

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    「山本周五郎名品館Ⅱ 裏の木戸はあいている」山本周五郎 (編:沢木耕太郎)

    山本周五郎の短編集。
    相変わらずのクオリティ。
    「ちいさこべ」。火事に焼かれて家屋敷と両親を失った大工の若棟梁。同じ火事で行き場を失った孤児たち、その面倒を見る娘さん。
    三つ巴それぞれの事情が描かれるだけなんですけれど、こういうお話しが染みてくるのは、世界には理不尽な都合で孤独になったり死んでしまったり不遇になったり、自力でどうにもならないことが多くある、まあつまり人生は運不運次第の受け身なゲームである、ということが感じてくる年齢以降なんだろうか、改めて思いました。
    「ちいさこべ」は何度もドラマにもなっているらしく、

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    2019年03月23日
  • 周五郎少年文庫 木乃伊屋敷の秘密―怪奇小説集―(新潮文庫)

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    シャーロック・ホームズが来日して国際的事件を解決するストーリーは面白い。パロディと言おうか背景設定にニヤリとしてしまう仕掛けも楽しい。
    全巻シャーロックかと思ったら、伝奇・怪奇もののオンパレード。少年文庫シリーズとして刊行されるそうなので楽しみだ。

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    2019年02月03日
  • 青べか物語

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    読み始めてすぐに、浦粕が浦安、徳行が行徳だとピンときた。
    そう思うと、よりいっそう面白かった。
    田舎の庶民てこんなだったんだろうなあと身近に感じて楽しい。

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    2018年12月25日