山本周五郎のレビュー一覧

  • 艶書

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    全11編の作品
    歴史物ではあるが読みやすい
    市井の庶民の暮らし 清潔さ
    潔さなどが感じらる
    今どきの人が忘れたものを文の中に読み取ることができる

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    2025年11月29日
  • 樅ノ木は残った(下)

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    様々な人々の生き方の違いが描かれているようだった。全てを分かったうえで、最後まで耐え抜いた原田甲斐の生き方に一種の美しさを感じた。

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    2025年11月25日
  • さぶ

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    栄二とさぶの友情を描いた物語。
    栄二視点でしか物語は展開しないし、さぶなんてそれこそサブキャラ的なくらい目立たない。それなのにタイトルがさぶの違和感。。だが最後に「さぶーーー」と叫びそうになるほど、さぶがさぶしてて好き。語彙力2
    こんな小説があるから、読書ってやめられないんだよなーって思ったとても人間くさい作品。

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    2025年11月18日
  • 一人ならじ

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    ネタバレ

    25/11/3~11/8

    (きっかけ)
    義母からもらってたのを発掘して読んでみた。

    (感想)
    過去、「樅ノ木は残った」以来の山本周五郎。
    「樅ノ木」の内容は全く覚えていないのですが、面白かった、と感じたのだけは覚えています(笑)

    今回読んだ「一人ならじ」は、短編集でしたが、とても面白かった。時代物の短編、人を活写し、ドラマと落ちで泣かせる、良い作品集でした。
    藤沢周平と似ているな、と感じましたので調べると、やはりこの2人はよく比較して語られるようです。

    物語の「一人ならじ」を読んだだけの感覚で行くと、藤沢周平より多少落ちが哲学的に感じました。単純な泣かせでない何かを感じます。また読もう。

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    2025年11月08日
  • 五瓣の椿

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    ネタバレ

    本書を読み終え、この物語が現代にも通じる普遍的な人間の資質に鋭く迫る傑作だと改めて感じました。

    特に印象的だったのは、母・おそのの“放蕩”をめぐる描写です。彼女の行動は、当時の離婚をめぐる社会的な枠組み以上に、彼女自身の「性向や資質」ゆえの選択であったという視点が、物語の核にあるように思います。また、夫が「婿」という弱い立場であったことが、おそのの行動を止められなかったという描写は、当時の家制度の歪みを浮き彫りにする無視できない要素だと感じました。

    そして、病床の父の「最後の言葉」が、娘・おしのの凄絶な使命をいかに決定づけたかという点は、示唆に富んでいます。おしのの行為は、単なる復讐ではなく「自分自身を消すための儀式」のようなものであり、現場に椿の花弁を残すことで「父の愛の守護者」として振る舞おうとした、と考えると、とても胸に響きます。

    この物語を通して山本周五郎が残した問いは、時代を超えて私たちの心をも強く揺さぶるものだと改めて感じました。今年の二月にも舞台化されたように、名のある俳優が繰り返しおしのの役、そして被害者たちの役に挑むのも、まさにこのような普遍性の故でしょう。

    大変刺激的で、深く考えさせられる読書体験でした。

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    2025年10月17日
  • 青べか物語

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    田舎の人たちとの触れ合いという題材だと、心温まるような物語が展開されるんじゃないかと安直に考えてしまっていたが全く違った。

    舞台は昭和初期の浦安(作品の中ではもじっていたが。)、およそ善良とは言えない人々とのあまり心は温まらない触れ合いが描かれている。

    こういう前にも悪にも分けられないむき出しの人間が描かれる作品は面白くて好きだ。

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    2025年10月10日
  • 樅ノ木は残った(下)

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    最後は一気読みでした!

    名前と、地名を加えた役名みたいな名前の二つがあり、登場人物が多すぎて、また、人間関係も複雑で、分かりにくいのが難点。。。

    クライマックスも、なんでそうなってこうなって伊達家62万石が安泰なのか分からずじまいで、かなり残念でした。。。

    意地や面目を立てとおすことは勇ましい、人の眼にも壮烈にみえるだろう。しかし、侍の本分というものは、堪忍や辛抱の中にある、生きられる限り生きて御奉公をすることだ、これは侍に限らない、およそ人間の生きかたとはそういうものだ。

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    2025年10月04日
  • 花も刀も

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    長編の『樅ノ木は残った』が想像よりも地味で抑揚のない印象だったのに比べ、短編集のこちらはどの話もいろいろな方向に色彩豊かで面白かった。
    「落武者日記」「若殿女難記」「古い樫木」「花も刀も」「枕を三度たたいた」が好きかな。

    「落武者日記」 実直で誠実でここぞというときに恐るべき肚の座り方を見せる祐八郎。石田三成にはこういう家臣がいただろうなーと思った。
    「若殿女難記」 オチは早い段階で読めてしまうものの、テンポがよく楽しかった。「解説」には戦後の解放感が広がる時期に書かれたとあり、なんか納得。
    「古い樫木」 福島正則やなヤツだーなどと思いながら読んでいたが、予想外に爽やかさの残る結末だった。
    「花も刀も」 平手造酒(この話では幹太郎)という人物を初めて知った(『天保水滸伝』の登場人物として昭和の中頃まではかなりメジャーだったのね)。めぐり合わせの悪さが連続し、それが臨界に達して破綻するまでの過程がつらかったが、不思議と爽やかさもあった。
    「枕を三度たたいた」 予想外な結末で面白かった。林之助の行動はぶっ飛んでいるが、人間性の本質は『樅ノ木は残った』の原田甲斐に似ているのだと思う。
    (2025.9.23)

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    2025年10月01日
  • 樅ノ木は残った(上)

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    山本周五郎、2作品目。
    面白いし読みやすい、けどちょっと漢字が難しいのがあって、勉強になった。
    長い年月を経て、変わってしまうものと変わらないものがあって、人の努力や信念、忍耐によって変わらないことを選ぶ人がいる。それを美徳とするのかどうか、、、。
    登場人物の様々な生き方から学ぶことが多かった。一様でないことを受け入れる事が自分を成長させることなんだろうか。
    そんなことを考えた作品でした。

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    2025年09月22日
  • さぶ

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    有名な雑誌の名前の元ネタと言われてる事から妙な先入観がありましたが、そんなイメージ吹き飛びました。

    高校生の時に学校の催しでプロの劇団がさぶを公演して鑑賞もしましたが、今思うと意味を全く理解できてなかった。


    最後のオチ?には驚きました。人間は自分が思うほど本当単純じゃない。

    世の中には色んな人や考え方があって、どれが正しいとかは言えないし、単純じゃなくて自分の思うようにはなかなかいかない。

    時代背景は違うけど、今にも通じる部分が沢山ありました。

    栄ニは身よりもないし世間的には弱者と言えるかもしれないけど、芯の通った精神と言うか強さがあって、どんな境遇になっても自分で本質を読み取って行動していくところなんか憧れます。

    個人的には、おのぶちゃんに一番幸せになってほしい。抱きしめてあげたいぐらいw

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    2025年07月05日
  • 雨あがる 映画化作品集

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    他人を押し退けて世渡りする事だけが人間の価値ではない。他人を思いやり、そのせいで恵まれなくてもそれはそれでよいではないか…。

    今の時代ではなかなか見られない夫婦愛もまた素敵でした。

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    2025年07月05日
  • 樅ノ木は残った(下)

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    長かったけど、読み終えてそれなりの満足感がある。かなりの対策ですな。
    にしても、山本周五郎はなぜ原田甲斐に目をつけたのかな。真相はやっぱり歴史で語られてる通り、逆臣な感じがするけど。

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    2025年06月15日
  • さぶ

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    人間愛にあふれる物語。しっとりとした人情ものなんだけど、ストーリー展開に意外性があったりとして、飽きずに楽しめる。

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    2025年05月13日
  • さぶ

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    題名は「さぶ」なのだが、ほとんどさぶという人物は中盤以降出てこない。
    本当に物語の中のさぶは、後半実在したのだろうか?
    その後半に至っては、もしや英二の中の思い出の中の幻想のさぶではないか?
    きっと英二の憧れた人間像がさぶなのだとしたら、ある程度卒なく生きていく能力、持てる者の悲哀は確かにあるのかも、と何も持たないさぶの様なおじさんは思いました。

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    2025年05月01日
  • さぶ

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    男同士の友情や仲間意識とかって、ちょっと憧れてしまいます。
    物語に登場する女性の逞しさにも憧れを感じました。
    栄さんの頑固者なところに苛立ちましたが、寄場仲間や古くからの仲間に助けられたり、助けたりしながらイイ男になっていく様が良かったです。
    物語の最後に不安な気持ちになりましたが、
    ナイスなタイトル回収でしたね。

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    2025年04月27日
  • さぶ

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    ネタバレ

    最初と最後で12年くらい経過してるんだけど、さぶが相変わらずで泣き笑い。表紙は最初の良いシーン、小雨の両国橋。この表紙もぐっとくるけど、私が読んだ文庫の表紙は(平成17年版)何と栄二がバーンと描かれてる。
    検索してみて欲しい!タイトル「さぶ」なのに、栄二!もう栄二の話だし、表紙栄二やし、さぶはちょびちょびしか出てこないし(笑)でも題名が「さぶ」だからさぶが気になる。つっこみどころ満載のさぶ。途中、だまされたり、死んだりするんじゃないかとひやひやしながら読み終えた。
    この栄二メインのカバー装画を担当した池上遼一さんは独断でさぶではなく栄二を描いたのだろうか。山本周五郎さんがOKしたのだとすると、それもすごい。
    内容にもたくさん感想あるんだけど、長くなったのでこの辺で。

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    2025年03月29日
  • ひとごろし

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    はじめての山本周五郎作品。
    胸にジワっとくるものや、クスッと笑ってしまうもの、シリアスに胸に迫るものまでバラエティに富んでいて楽しめた。
    特に【裏の木戸はあいている】が好みだった。

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    2025年02月02日
  • 青べか物語

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    「青べか物語」名前と舞台が浦安だということは知っていた。青く塗ったのり採り用の船、べか船。「べか」は床を押すと「ペコペコ」いうくらいの薄い板で作ってあることから、「ぺこ」がなまって「べか」のなったのだという。そんな船の廃船を高く(修理費含め)売りつけられ、浦安の海に浮かべての漁師との関わり合いが昭和の匂いを奏でる。男女関係は元禄時代(いや平安時代か)を彷彿とさせる。そんな頃から在日コリアンはエネルギッシュだったのであるよ。東京ディズニーランドのカヌー漕ぎなんかも青べかでやれば、浦安の伝統が残せたのになぁ~

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    2024年12月25日
  • 人情裏長屋

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    市井の人々の日常や人情の機微を
    表して面白い
    泥棒と若殿は 権力闘争に敗れ
    ボロ屋敷に置かれ 世話してくれる
    付き人も無く 食料も途絶え
    餓死寸前の若殿の寝所に泥棒に
    入った男
    あまりの窮乏ぶりに同情し
    世話をやくようになる
    厳しく辛い人生だったが
    殿を見ると何だか世話したくなり
    それが生き甲斐か 自らの張りに
    繋がり
    殿も争いの世界に虚しさを感じ
    こんな生きように満足していたところ

    争いに決着がつき殿として
    迎えがやってくる
    最後の夕食を殿が作り
    多くの民を幸せにすべく
    早朝に発つと そこに忠臣の家来が
    頭を垂れていた

    痺れる
    人間同士の思い 忠義 
    こんな世界
    昔はあったよね きっと

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    2024年11月15日
  • かあちゃん

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    実生活で辛いことがあっても、こういう作品とそこに生きる人のことを思うと楽になるということはあって、それは救いとなるなとありがたく思う。
    読めてよかった。

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    2024年11月13日