山本周五郎のレビュー一覧

  • さぶ

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    人間愛にあふれる物語。しっとりとした人情ものなんだけど、ストーリー展開に意外性があったりとして、飽きずに楽しめる。

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    2025年05月13日
  • さぶ

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    題名は「さぶ」なのだが、ほとんどさぶという人物は中盤以降出てこない。
    本当に物語の中のさぶは、後半実在したのだろうか?
    その後半に至っては、もしや英二の中の思い出の中の幻想のさぶではないか?
    きっと英二の憧れた人間像がさぶなのだとしたら、ある程度卒なく生きていく能力、持てる者の悲哀は確かにあるのかも、と何も持たないさぶの様なおじさんは思いました。

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    2025年05月01日
  • さぶ

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    男同士の友情や仲間意識とかって、ちょっと憧れてしまいます。
    物語に登場する女性の逞しさにも憧れを感じました。
    栄さんの頑固者なところに苛立ちましたが、寄場仲間や古くからの仲間に助けられたり、助けたりしながらイイ男になっていく様が良かったです。
    物語の最後に不安な気持ちになりましたが、
    ナイスなタイトル回収でしたね。

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    2025年04月27日
  • さぶ

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    ネタバレ

    最初と最後で12年くらい経過してるんだけど、さぶが相変わらずで泣き笑い。表紙は最初の良いシーン、小雨の両国橋。この表紙もぐっとくるけど、私が読んだ文庫の表紙は(平成17年版)何と栄二がバーンと描かれてる。
    検索してみて欲しい!タイトル「さぶ」なのに、栄二!もう栄二の話だし、表紙栄二やし、さぶはちょびちょびしか出てこないし(笑)でも題名が「さぶ」だからさぶが気になる。つっこみどころ満載のさぶ。途中、だまされたり、死んだりするんじゃないかとひやひやしながら読み終えた。
    この栄二メインのカバー装画を担当した池上遼一さんは独断でさぶではなく栄二を描いたのだろうか。山本周五郎さんがOKしたのだとすると、

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    2025年03月29日
  • ひとごろし

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    はじめての山本周五郎作品。
    胸にジワっとくるものや、クスッと笑ってしまうもの、シリアスに胸に迫るものまでバラエティに富んでいて楽しめた。
    特に【裏の木戸はあいている】が好みだった。

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    2025年02月02日
  • 青べか物語

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    「青べか物語」名前と舞台が浦安だということは知っていた。青く塗ったのり採り用の船、べか船。「べか」は床を押すと「ペコペコ」いうくらいの薄い板で作ってあることから、「ぺこ」がなまって「べか」のなったのだという。そんな船の廃船を高く(修理費含め)売りつけられ、浦安の海に浮かべての漁師との関わり合いが昭和の匂いを奏でる。男女関係は元禄時代(いや平安時代か)を彷彿とさせる。そんな頃から在日コリアンはエネルギッシュだったのであるよ。東京ディズニーランドのカヌー漕ぎなんかも青べかでやれば、浦安の伝統が残せたのになぁ~

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    2024年12月25日
  • 人情裏長屋

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    市井の人々の日常や人情の機微を
    表して面白い
    泥棒と若殿は 権力闘争に敗れ
    ボロ屋敷に置かれ 世話してくれる
    付き人も無く 食料も途絶え
    餓死寸前の若殿の寝所に泥棒に
    入った男
    あまりの窮乏ぶりに同情し
    世話をやくようになる
    厳しく辛い人生だったが
    殿を見ると何だか世話したくなり
    それが生き甲斐か 自らの張りに
    繋がり
    殿も争いの世界に虚しさを感じ
    こんな生きように満足していたところ

    争いに決着がつき殿として
    迎えがやってくる
    最後の夕食を殿が作り
    多くの民を幸せにすべく
    早朝に発つと そこに忠臣の家来が
    頭を垂れていた

    痺れる
    人間同士の思い 忠義 
    こんな世界
    昔はあったよね きっと

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    2024年11月15日
  • かあちゃん

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    実生活で辛いことがあっても、こういう作品とそこに生きる人のことを思うと楽になるということはあって、それは救いとなるなとありがたく思う。
    読めてよかった。

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    2024年11月13日
  • 小説 日本婦道記

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    優しさを売り物にしない、健気な女の物語。「不断草」は秀逸
    こんな女が居たら良いなぁという男の願望物語集

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    2024年09月30日
  • ちいさこべ

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    どんな時代にも火災や自然災害は
    あるけど
    遭遇した時にどんな風に向き合い
    生きていくか
    その人が出てくる
    凄い絶望と無常観の中で
    人として如何に考え
    責任を果たしていくのか
    いろんな考え方があるが
    その人の生きる力によるのかな
    花筵の女性は力強い
    今の女性は持ち得ない力かな

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    2024年09月28日
  • 樅ノ木は残った(下)

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    山本周五郎の大作を読み終えた
    伊達班を守るための様々な事が描かれており、心静かには読めなかった
    流石山本周五郎

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    2024年09月13日
  • さぶ

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    感想
    自分が真ん中にいる。みんなそう。だがそれに気づいているかいないかが大人と子供の違い。本当の友情とはなんだろう。それは大人もわからない。

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    2024年08月25日
  • 樅ノ木は残った(下)

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    すべて仙台藩のために
    原田甲斐の人物の描き方がすごい
    淡々とした表現なのに
    引き込まれてしまう。
    最後は生きて欲しかった

    山本周五郎の作品は
    初めての体験だったが
    人の描き方がすごい
    歴史小説だから読めないと
    勝手に決め込んでいたが
    勿体無いと思っている

    直木賞に始まり幾多の賞を
    辞退した作家
    これもすごい
    こんな作家今いない
    骨がありすぎる
    それも一番目の妻の
    「私は大衆作家の所へ嫁に来たのでは無い」という言葉に
    発奮したとも言われている

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    2024年07月08日
  • さぶ

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    最後の最後に判明する事の真相(事実かどうかは不明)が、単なる栄二とさぶの友情物語や成長物語とはまったく違う深淵な人間模様にしている。山本周五郎氏の人間に対する観方、性善説でも性悪説でもない、清濁併吞した存在として捉える視点が生きている。絶望のなかで見つけた絆、拭うことの出来ない人間の私欲、人を信じることの難しさ、それらを乗り越えた先にあるもの。物語の主体は栄二だが、全てを総括して示すラストの「おらだよ、ここをあけてくんな、さぶだよ」の姿と表情を思い浮かべれば、やはり作品名は「さぶ」だろう。

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    2024年06月18日
  • 樅ノ木は残った(上)

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    歴史物はあまり読まないが
    山本周五郎のこの作品は読むべきと
    ある作家が言っていたので
    手にとった
    幕府から逼塞を命じられた仙台藩主
    そして起こる上意討ち
    混乱する藩政
    それに乗じて力を得る一族
    それを見抜き
    じっと人と時の流れを観る原田甲斐
    陰謀渦巻く中で
    いかに対応していくか
    いかに考えるか
    面白い

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    2024年05月14日
  • さぶ

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     時代小説にちょっとばかり免疫がついたと思い、この作品を読んでみることにしました。

     主人公はさぶ、じゃなく英二…。ふたりは同じ年で江戸の下町で表具屋の職人、栄二は男前で仕事も器用にこなすが、さぶは要領が悪く愚図だが誠実ではあるが、ともに友情を育んでいた。ある日、栄二は信用していたお得意様から盗人の濡れ衣を着せられることに…自暴自棄になった栄二は暴力沙汰を起こし、人足寄場で罪人として収容されてしまう…。さぶは栄二を探し出し、わが身より栄二を思い足しげく人足寄場を訪れるさぶ…そして栄二と同時期に収監されていた罪人の仲間たち…栄二は徐々に頑なだった心を開いていく…。

     栄二が濡れ衣を着せられた

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    2024年03月16日
  • 白石城死守

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    山本周五郎の短編集。発表された多くが昭和15年~18年にかけてなので、当時の世相を反映してか、武士を通しての「忍」が描かれている。
    そして、戦後まもなく発表された短編の名作「菊屋敷」は運命にもてあそばれた武家の娘のひそかな喜び、それは自分自身に絶えず言い聞かせないと失くなってしまいそうな不安定な喜びなのだが、凛としていて清々しい。戦争で日本人が亡くしたものへの慈しみと諦念、前を向いて歩こうとする主人公の姿に、当時の読者は自身に重ね合わせ勇気づけられたことでしょう。必読の書。

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    2024年03月02日
  • 人情裏長屋

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    2月14日は山本周五郎の命日である(昭和42年没)。かつて少年は、時代小説に目覚めたあと、司馬遼太郎派に行くか、山本周五郎派に行くか別れた。わたしは、山本周五郎派に行った。その時既に吉川英治の八割がたを読んで、歴史物は極めたという慢心があり、それとは全くジャンルの違う世界を読んでみたく思ったと思う。本屋の山本周五郎棚を1/3くらい制覇した頃に、わたしはSFとか、純文学とかに移っていった。けれども、本屋の本棚はそれから数十年「いつでも戻っておいで」とほほえんでいた。

    表題作「人情裏長屋」
    今読むと極めて「定型的な人情話」である。超絶的な剣技を持つ浪人・信兵衛は、長屋の住人を陰ひなたに支えながら

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    2024年02月14日
  • 人情裏長屋

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    表題作をはじめとする「長屋」を舞台にした作品が多く描かれています。
    どれもおもしろかったですが、特に印象に残ったのは『泥棒と若殿』『秋の駕籠』の二篇で、どちらも男同士の友情が爽快に綴られていました。
    最後の『麦藁帽子』も不思議な読み応えで、尾を引くおもしろさです。

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    2024年01月14日
  • 柳橋物語・むかしも今も

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    「山本周五郎」の中篇時代小説を2篇収録した『柳橋物語・むかしも今も』を読みました。
    ここのところ「山本周五郎」の作品が続いています。

    -----story-------------
    過酷な運命と愛の悲劇に耐えて、人間の真実を貫き、愛をまっとうする――。
    一途な愛を描き、永遠の人間像を捉えた感動の二編。

    幼い恋心で男との約束を交わした「おせん」は、過酷な運命に翻弄される。
    「おせん」を愛する「幸太」は、命をかけて彼女を守り抜く(『柳橋物語』)。
    周囲の愛情に包まれ何不足なく育ったまきに降りかかった夫の裏切り。
    密かに慕う直吉は愚直なまでにまきに尽くすが(『むかしも今も』)。
    一途な愛の行方を

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    2024年01月04日