山本周五郎のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
現代風にしたのは見事
時代物を現代風な漫画に、
しかも独特のテンポで間を読ませる技術は素晴らしいです
いろんなことを考えている主人公ですが、そういう風にみえないのがなんともはや。
しかし私の目から見るとやはり…
やや女性に対する社会的認識の古さというか
押しつけみたいなものは、
少しあります。
時代物だったから仕方ないかな、とも思いますが。
女は女らしく
男は男らしく
そういうことに、まだわずかばかりの抵抗を、私は感じているのです。
他の人がどう感じるかはわかりませんが
どちらかといえば男性向けの漫画でしょう -
Posted by ブクログ
大吉田藩七十万石の正嫡順二郎は、四歳の時、側室一派の陰謀によって廃嫡され、国許で幽閉同然の生活を送る。ところが、二十四歳になった時、世継ぎとされていた側室の子が突然死亡し、順二郎は隠密裡に江戸表へ迎えられる事になるが……。お家騒動の渦中に投げ込まれた世間知らずの若殿の眼を通して、現実政治に振り回される人間たちの愚かさとはかなさを諷刺した長編小説。
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周五郎風の風刺を効かせた癖の強い話。周五郎の滑稽物は癖が強い。というか何かを風刺するときには滑稽さというか悪ふざけを大げさにすることでマイルドにしている感じなのかと。
主人公が特に自覚も危機感もないまま騒動に巻き込まれつつも、主人公の素 -
Posted by ブクログ
これはなかなか味わい深い物語である。
しかし、著者の他の作品と同様な「小説」を期待すると肩すかしを食らうかもしれない。
大正末期~昭和初期が時代背景と思われるが浦安近辺の漁師町に数年滞在した「私」の日記のような物語で、当初その「私」は当然、山本周五郎その人であろうと読み進めるのだが、そうではないらしい事が少しずつわかってくる。
この変の微妙な読者の心理変化が独特な感覚を味あわせてくれる。
昭和初期なんて、もちろん私自身は知らない。
しかし、その頃の郷愁やノスタルジーはなんとなくわかる。
今、三丁目のなんとかとか昭和三十年代がもてはやされているけど、いつの時代でも昔を懐かしむ事は繰り返されていた -
Posted by ブクログ
2018年の春くらいから、気分的には1年半くらい続いていた仕事上の繁忙期が終わりました。
虚脱。そして、けっこう嬉しいです。
読んだ本のメモも長らく途絶えていました。そもそも本を読むこともかなり減っていました。
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「赤ひげ診療譚」山本周五郎 1958年 新潮文庫。
2018年の12月頃に仕事の都合で再読。
大昔から思っていたのですが、山本周五郎というと人情べたべたな小説家だと思われているかもしれませんが、
きちんと読んでみると時折実に胃液が逆流するほど残酷で素晴らしかったりします。
でも、いまどきそもそも山本周五郎を知らない人も増えていることと思いますが。ちょっともったいない。
ただ、好 -
Posted by ブクログ
「山本周五郎名品館Ⅱ 裏の木戸はあいている」山本周五郎 (編:沢木耕太郎)
山本周五郎の短編集。
相変わらずのクオリティ。
「ちいさこべ」。火事に焼かれて家屋敷と両親を失った大工の若棟梁。同じ火事で行き場を失った孤児たち、その面倒を見る娘さん。
三つ巴それぞれの事情が描かれるだけなんですけれど、こういうお話しが染みてくるのは、世界には理不尽な都合で孤独になったり死んでしまったり不遇になったり、自力でどうにもならないことが多くある、まあつまり人生は運不運次第の受け身なゲームである、ということが感じてくる年齢以降なんだろうか、改めて思いました。
「ちいさこべ」は何度もドラマにもなっているらしく、