山本周五郎のレビュー一覧

  • 寝ぼけ署長

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    人情味溢れるキレものの、ぼけた署長。私は、やはりこんな人と人との物語がすきだ。周五郎ならでわの、柔らかく情緒ある本だ。

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    2010年12月05日
  • おたふく物語

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    江戸の町の人情物。美しい姉妹愛が作品のすみずみまで感じられます。今でいう問題児の兄をもつ姉妹。年老いた父母の面倒をみながら、兄のために二人はお嫁にもいけずひっそりと暮らしていました。お互いに好きな人がいるのですが、家庭の事情もあり結婚はできないとあきらめていました。しかし…。
    お互いを思う姉妹愛に、やはり最後はハッピーエンドです。

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    2017年11月09日
  • 日日平安

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    「末っ子」での主人公に対する周りの評判の挿入が、
    ちょっとしたトリックになっていて良かった。

    確かに家族の皆が
    「あいつ(主人公)は誰誰に甘やかされて育った」
    って言い合ってたら、
    実際は誰も主人公を甘やかしてないことになるわな。

    他は「若き日の摂津守」や「しじみ河岸」
    なんかが好きでした。

    前者の「若いころからよだれを垂らす訓練をしてきた」
    設定を著者の他作品で見たような気がする。デジャブか。

    後者は「寝ぼけ署長」の雛形っぽい。
    どっちが昔の作品かは知らんが。

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    2010年09月06日
  • 樅ノ木は残った(中)

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    男たちの戦いを見ながらも、黙って仕えるしかない女たちがいます。母であり妻であり娘でありながら、であるからこそ、主君に仕える男たちの犠牲にならなければならない女たち。武家の女の悲しみが淡々と描かれます。

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    2010年08月24日
  • 生きている源八

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    短い文章の中に、人間の生き様を描いた作品。
    その中でも、お気に入りなのが三つ。

    ・足軽槍一筋:足軽がその力量を認められない事に対してもがく話
    ・藤次郎の恋:大人しい藤次郎、美人の小波、美男だが酒癖の悪い数馬の三角関係
    ・生きている源八:部下を失いながらも目的を達成する源八郎を描く話(酒井忠次の旗下)

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    2010年08月14日
  • 雨あがる

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    まるで推理小説の趣を持ったような時代小説。
    はぐれ者の優しいさびしさとか、主の子息を想う娘のきよらかさとか、武士なのにいつも人を気遣っているお人好しとか、とにかくほっとするような、穏やかな気持ちになれる短編集です。
    途中謎なんかも出てきて、それが気になってぐいぐい引き込まれるので、先が気になって仕方ありませんでした。

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    2010年07月23日
  • やぶからし

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    「抜打ち獅子兵衛」「蕗問答」「避けぬ三左」「孫七とずんど」「菊屋敷」「山だち問答」「やぶからし」が好き

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    2010年07月18日
  • 日日平安

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    初めて読んだ山本周五郎作品。
    「城中の霜」「嘘ァつかねえ」「ほたる放生」「若き日の摂津守」が好き。

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    2010年07月18日
  • 人情裏長屋

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    短編集でしたが、どの話も面白かったです。ゆうれいとの掛け合いがおかしくって大笑いしました。面白さというのはいつの時代も変わらないのだな、と心が和みました。

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    2010年07月11日
  • 虚空遍歴(下)

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    どうしてこうなった…
    人間誰しも独りぼっちかもしれないが、それに気付かず一生を終えることだって出来ただろうに…そんな環境におったじゃないですかー
    どうにか軌道修正できるように願っているのに、まったく思い通りに行かない、持ち直したかと思えばガクンと落っこちる、その繰り返しがリアルで、冲也に身近な人を重ねてしまった。

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    2010年05月27日
  • 虚空遍歴(上)

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    お客様におすすめされて読んでます。面白いです。
    たんなる大衆受けではない上質な浄瑠璃を追究するものの、潔癖な性格が災いしてどんどん居場所をなくしていく冲也に、おけいさんでなくてもひやひやもんだぜ。
    これから下巻読みます。ここまで堕ちたからにはカタルシスを期待せずにはおれない

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    2010年05月19日
  • 雨の山吹

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    人間の温かさ、心がジ~ンとうする作品であった。
    短編モノであり読みやすく、入りやすい本である。
    今の時代には、必要な山本周五郎氏ですね

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    2010年05月07日
  • 菊月夜

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    山本周五郎は今まで完全に食わず嫌いだったけど、読んでみたら面白かった。すごくテンポが良くて、こちらの気持ちが自ずと主人公を応援する方向に向いてしまう文章は本当にすごい。そういう意味では特撮アニメを見ているかのような気持ちになる。小中学生の男の子は夢中になって読みそうです!
    時代モノ中心だから仕方ないのだけど、読みにくい名前の登場人物が多くてちょっとだけ残念。

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    2010年04月28日
  • 虚空遍歴(上)

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    観客に純粋によいものとして認められるような作品を目指し、
    浄瑠璃の曲の節つけに力を注ぐ沖也。
    その純粋さゆえに悩みながら坂を転がっていく感じが
    なんとも切ない。

    作者のまっすぐで「きれいごとを並べた」ような部分が
    主人公に投影されていればなんとなくうれしい。

    周りにいる人たちは(皆とは言わないけれど)
    沖也のことを思って様々な助言や助けをよこしている。

    そのやさしさや献身さが案外ぐっとくる。

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    2010年04月03日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ

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    『野分』『契りきぬ』『はたし状』★『雨あがる』『よじょう』『扇野』『三十ふり袖』『鵜』『水たたき』『将監さまの細みち』『枡落とし』

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    2010年03月20日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 1 待つ

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    、『内蔵允留守』『柘榴』『山茶花帖』『柳橋物語』『つばくろ(燕)』『追いついた夢』『ぼろと釵』『女は同じ物語』『裏の木戸はあいている』『こんち午の日』『ひとでなし』

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    2010年03月20日
  • 青べか物語

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    作者が青年時代に過ごした村をモチーフにした、漁村で営まれる人間模様を描いた短編集。

    どの話も衝撃的ではあるけれども、
    視覚的に凄まじそうなのは「白い人たち」、
    心情的に計り知れないものを感じたのは「家鴨」。

    「留さんと女」はこの作者の他の作品にも共通する、
    きれいごとは言ってはいないけれど、
    「がんばんなきゃな」と感じさせるものの
    代表だと思った。

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    2010年03月13日
  • 深川安楽亭

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    文学然とした時代小説。時代小説といっても事実に忠実な司馬遼太郎のような作風ではなく、ある時代設定における架空人物のストーリーという点で、どちらかというと藤沢周平のそれに近い。人生訓になるような作品が多く、登場人物の名言名台詞が心に残ります。

    著者の作品は黒澤明の映画に使われることが多く、映画好きの方にはとっかかりやすいのかも。

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    2010年03月11日
  • 天地静大(上)

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    幕末。
    勤王か佐幕か、開国か鎖国か、と「日本」の問題が日本全体を揺るがす時代。

    誰もがそうした問題を考え、考える基盤までもがそうした問題になっている時代において、若者は、個人は、どう生きるべきであるか。

    動乱の時代の中で、必死に生きる若者たちを描いた青春群像劇。



    主人公は東北の小藩中邑藩の杉浦透。
    彼を中心に何人もの若者の生きる悩みが描かれています。

    幕末の歴史小説というと、もっぱらのイメージは「竜馬がゆく」をはじめ、司馬遼太郎の一連の作品でしょう。
    幕末に大きく活躍した雄藩の志士たちや、それに対峙した新撰組など幕府の役人。

    歴史の表舞台に立ったのは彼らだけど、幕末という時代はそ

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    2010年03月04日
  • 樅ノ木は残った(中)

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    あっという間に読み終えた感のある中巻。登場人物たちが生命を吹き込まれたというか、知り合いになったという感じでしょうか。未だに、主人公原田甲斐が何をどう見通して行動し、言葉を発しているのかまではわかりません。でも、その目的は理解しているつもり。  今回つくづく思うのは、作家というは普通の頭脳ではないということ。物語と情景描写だけでなく、その場の雰囲気、香り、臭い、人の動きまでを読み手の頭の中に映像化させてしまう、そんな文章を書く人って普通じゃありません。私が江戸時代の風景をこの眼で見ているわけはないので、大河ドラマやその他の時代劇で見た映像が助けになっていることは大いにあるのだけれど、それにして

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    2010年02月14日