山本周五郎のレビュー一覧
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再読(何回目かの)
昭和8年から27年に書かれた作品を集めた短編集です。
山本さんは分りやすい作家で、若い頃は書割りの様に薄っぺらく、年を経るに従い深みが出てきます。この短編集でも戦前の作品は小中学生向けの読み物の様で、後の作品になるほど読み応えが出てきます。もっとも、本当に円熟味が出てくるのは昭和30年以降という気がしますが。
とはいえ、久しぶりに周五郎の世界に浸りました。
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05-100 2005/11/08 ☆☆☆☆
全体としての出来は中くらいでしょうかね。やや”こっけいもの”が多く、また初期の作品が多めの構成です。
周五郎の面目躍如とまでは行き -
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ネタバレ短編集。
「松風の門」
八郎兵衛はかつて神童と呼ばれていた。だが藩主の息子の遊び相手を勤めていた際に誤って片目を失明させてしまう。以来、才気も見せず忘れられた存在となっていたが、農民たちの一揆が起ころうとしている時、八郎兵衛は単独で首謀者を斬り殺すことで事態を収束し、腹を切った。主君の片目を奪ってしまった償いの機会を待ち続けていた八郎兵衛の忠義とそれを知る人々の心情が胸に迫る。
「鼓くらべ」
大店の娘お留伊は鼓の名手として知られていた。御前での鼓くらべに向けて練習に励んでいたが、ある老人と知り合うことで己の慢心や競うことの愚かさを知る。
「狐」
天守閣に妖怪が出る。乙次郎はその原因を解明す -
Posted by ブクログ
GWの台湾旅行中に読んだ本。
海外旅行行く時には山本周五郎と決めてます。
ウソです、海外旅行初めてだったし。
まぁでも海外にかぎらず旅行のときに周五郎持ってくのは割りと習慣化しています。
周五郎の本は特に順序も決めずに、
中古屋で見つけたものを適当に買って読んでるんだけど、
外れがないですね。
期待通りの面白さ。
もう社会人3年目か、、、とか
また年取るのか、、、とか
今まで何やってて、これから何やってこうかな、、、とか
別に今に限ったことじゃなくいつも考えてはいるんだけど、
周五郎の小説を読むと
人生まだまだなげえな、と慌てる自分を諌める気持ちになったり
もっとまじめにしっかりや -
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ネタバレ友達の薦めで手に取ってみた。
短編集。
先日、
『静として揺るがず、正しく清くしとやかに
凛として美しく、明るく強くすこやかに
これがまことの、女子力だって明治生まれの曾祖母が言ってた』
という書き込みをネットで見かけたのだが
”女子力”という言葉がむやみやたらにおかしな意味合いで
もてはやされている昨今、こうした本当の意味での女子力を
日本の女性として考える必要があるのではと思う。
嫁と姑の関係となると、ちょっと個人的には
心穏やかに読めない部分もあったし
これはやり過ぎなのではと思うエピソードもなきにしもあらずだったが
武士やその家を守る妻としての役目、母としての役目
なにが正しく模範 -
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ネタバレ「柳橋物語」
読み始めて何となく知ってるようなストーリー。。と思ったら、
昔、宝塚歌劇で見た「川霧の橋」の原作だった!
でも幸さんは本当に死んじゃってるのね。。
どこかで生きてるんじゃないか。って最後まで期待したんだけど。。。
切ない。。
「むかしも今も」
最後は鈍くさくてもまっとうに生きた者が幸せになれる。
実際はそうじゃなくても、物語のなかだけでもそうであってくれるとホッとする。
山本一力さんの本のレビューで山本周五郎の作風に似ている。とあったので手を出してみたが、
レビュー通り私好みかも。。
これからも読んでいきたい作家さん1人増えました! -
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山本周五郎さんの本、衝動買いしました
主人公・おせんが、勢いでしてしまった夫婦約束・・・
この後から、数々の災難、苦難がおせんにふりかかるが
周りの助けも受けながら懸命に生きていく様を描いた話でした
おせんは幼くして父母を失い、祖父と慎ましく暮らしていたけれど
年頃になり、幼なじみの庄吉から
「上方へ稼ぎに行くが戻るまで待っていて欲しい」言われ、
待っていることを約束してしまいます
そして待っている間に起きた火事から逃げる際に
拾った赤ちゃんを我が子のように育てることになって
それを上方から戻った庄吉は知ることになる・・・
そしてそれは彼女の不義理ととらえられ・・・
運命のいたずら