山本周五郎のレビュー一覧

  • 人情裏長屋

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    再読(何回目かの)
    昭和8年から27年に書かれた作品を集めた短編集です。
    山本さんは分りやすい作家で、若い頃は書割りの様に薄っぺらく、年を経るに従い深みが出てきます。この短編集でも戦前の作品は小中学生向けの読み物の様で、後の作品になるほど読み応えが出てきます。もっとも、本当に円熟味が出てくるのは昭和30年以降という気がしますが。
    とはいえ、久しぶりに周五郎の世界に浸りました。

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    05-100 2005/11/08 ☆☆☆☆

    全体としての出来は中くらいでしょうかね。やや”こっけいもの”が多く、また初期の作品が多めの構成です。
    周五郎の面目躍如とまでは行き

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    2016年07月23日
  • 松風の門

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    ネタバレ

    短編集。
    「松風の門」
    八郎兵衛はかつて神童と呼ばれていた。だが藩主の息子の遊び相手を勤めていた際に誤って片目を失明させてしまう。以来、才気も見せず忘れられた存在となっていたが、農民たちの一揆が起ころうとしている時、八郎兵衛は単独で首謀者を斬り殺すことで事態を収束し、腹を切った。主君の片目を奪ってしまった償いの機会を待ち続けていた八郎兵衛の忠義とそれを知る人々の心情が胸に迫る。

    「鼓くらべ」
    大店の娘お留伊は鼓の名手として知られていた。御前での鼓くらべに向けて練習に励んでいたが、ある老人と知り合うことで己の慢心や競うことの愚かさを知る。

    「狐」
    天守閣に妖怪が出る。乙次郎はその原因を解明す

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    2012年06月29日
  • 松風の門

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    GWの台湾旅行中に読んだ本。
    海外旅行行く時には山本周五郎と決めてます。
    ウソです、海外旅行初めてだったし。
    まぁでも海外にかぎらず旅行のときに周五郎持ってくのは割りと習慣化しています。

    周五郎の本は特に順序も決めずに、
    中古屋で見つけたものを適当に買って読んでるんだけど、
    外れがないですね。

    期待通りの面白さ。

    もう社会人3年目か、、、とか
    また年取るのか、、、とか
    今まで何やってて、これから何やってこうかな、、、とか

    別に今に限ったことじゃなくいつも考えてはいるんだけど、

    周五郎の小説を読むと

    人生まだまだなげえな、と慌てる自分を諌める気持ちになったり
    もっとまじめにしっかりや

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    2012年06月09日
  • 雨あがる

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    大好きな藤沢周平の主要作を読み終え、『ながい坂』に引き続き読んだ山本周五郎の短編集。
    もぅ、感謝しかない。
    特に「雨あがる」の読後感といったら…。
    巻末の児玉清さんの解説「山本作品は人間の劣化がますます加速する現代社会であればあるほど新鮮さと輝きを増してくる(p250)」に共感した。

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    2012年05月01日
  • 小説 日本婦道記

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    ネタバレ

    友達の薦めで手に取ってみた。
    短編集。

    先日、
    『静として揺るがず、正しく清くしとやかに
    凛として美しく、明るく強くすこやかに
    これがまことの、女子力だって明治生まれの曾祖母が言ってた』
    という書き込みをネットで見かけたのだが
    ”女子力”という言葉がむやみやたらにおかしな意味合いで
    もてはやされている昨今、こうした本当の意味での女子力を
    日本の女性として考える必要があるのではと思う。

    嫁と姑の関係となると、ちょっと個人的には
    心穏やかに読めない部分もあったし
    これはやり過ぎなのではと思うエピソードもなきにしもあらずだったが
    武士やその家を守る妻としての役目、母としての役目
    なにが正しく模範

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    2013年01月26日
  • 小説 日本婦道記

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    正直価値観は古臭いというか、わかってるよと言いたくなる様な説教くさい感じではあるんだけどひしひしと伝わるものがある、女の生きる道を描いた短編集。

    やっぱり小説は何を書くかよりも如何に書くかが大切だと改めて感じた作品でした。

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    2012年03月27日
  • ながい坂(下)

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    平侍出身の三浦主水正が城代家老まで立身出世する物語。

    生きること、仕事すること、男であること、親子や夫婦であること、様々なことを考えさせられる。

    特に、

    「人間はどこまでも人間であり、弱さや欠点をもたない者はいない。ただ自分に与えられた職に責任を感じ、その職能をはたすために努力するかしないか、というところに差ができてくるだけだ。」 (P489)

    など仕事人としての行動指針を多く学んだ。

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    2012年02月06日
  • ながい坂(上)

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    ネタバレ

    8歳にして人生の意味を見つけた三浦主水正の物語。
    ストイックに信念を貫く、こんな生き方をしてみたい。
    さまざまな状況が渦を巻いているが、さて下巻ではどのように決着するのだろうか?

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    2012年01月28日
  • 樅ノ木は残った(上)

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    なにこれ、すごく面白いです。原田甲斐、つかみどころが無いように見えるけど、思慮深く物凄い自制心が強い人ですね。続きが楽しみです。人生はどこか悲しいと言う事が、良く分かってるなぁと思います。

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    2011年12月18日
  • 青べか物語

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    田舎というか昔の時代というか
    浦安ならではの土地柄?を存分に楽しめた。
    どれも綺麗とは言えないような話ばかりだけれども、人間味のあふれた
    周五郎ならではの作品

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    2011年11月27日
  • ならぬ堪忍

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    昭和10年代の短編を集めた。表題の「ならぬ堪忍」から読んだが、短い中に味わいもある。その他の短編はやや勧善懲悪というかハッピーエンドというか、途中から結論が透けて見えそうで、でもストレスなく一気に最後まで読んでしまう。器量の良くない人間が腹をくくればひとかどのことが成し遂げられる様を書いた「悪伝七」、本当に必要なことなら一時の評判など気にせず成し遂げるのが肝要ということを謳った「米の武士道」など、心に残った。

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    2011年11月27日
  • 虚空遍歴(下)

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    主人公の視点に立てば立つほど、哀しさや虚しさでいっぱいになって読むのに精神力がいる内容。個人的には、主人公沖也の奥さんのお京さんのものの考え方が一番共感できた。

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    2011年11月13日
  • 柳橋物語・むかしも今も

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    ネタバレ

    「柳橋物語」
    読み始めて何となく知ってるようなストーリー。。と思ったら、
    昔、宝塚歌劇で見た「川霧の橋」の原作だった!

    でも幸さんは本当に死んじゃってるのね。。
    どこかで生きてるんじゃないか。って最後まで期待したんだけど。。。
    切ない。。

    「むかしも今も」
    最後は鈍くさくてもまっとうに生きた者が幸せになれる。
    実際はそうじゃなくても、物語のなかだけでもそうであってくれるとホッとする。


    山本一力さんの本のレビューで山本周五郎の作風に似ている。とあったので手を出してみたが、
    レビュー通り私好みかも。。

    これからも読んでいきたい作家さん1人増えました!

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    2012年01月27日
  • 扇野

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    愛情もの9編。「滝口」。女性の深層心理を無理なく表現されていて、意外な展開に感じいってしまった。11.10.27

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    2011年10月27日
  • 人情武士道

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    山本周五郎は時代劇物を書かせたらピッタリ来るね。短編物だが最後2編は時代劇じゃなくちょっと残念。電車通勤で読むには丁度良い長さ。

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    2011年10月23日
  • 日日平安 青春時代小説

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    「日日平安」「しゅるしゅる」「鶴は帰りぬ」「糸車」「『こいそ』と『竹四郎』」「あすなろう」の6編。

    どの作品も心憎い。こんな小粋な話を書く人だったんだなあと改めて感じ入っていたら、解説で、短編を読んでああ本当はこんな作家だったのだと感動するはずとあった。まさしく。
    会話やプロットの展開に小気味いいリズムがあり、とても臨場感がある。著者の作品が多く映像化されているというのも納得な話だ。
    「日日平安」は実は「椿三十郎」の原作なのだが、椿云々なる人物名は全く出てこないのにちょっとびっくり。

    「鶴は帰りぬ」「しゅるしゅる」がよかった。

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    2011年10月07日
  • 雨の山吹

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    再読

    ・暗がりの乙松
    ・喧嘩主従
    ・彩虹(にじ)
    ・恋の伝七郎
    ・山茶花帳
    ・半之助祝言
    ・雨の山吹
    ・いしが奢る
    ・花咲かぬリラの話
    ・四年間

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    2011年10月04日
  • 五瓣の椿

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    テーマは秀逸だし、痛切に胸を打つ話。が、ラストはあっさりしすぎ(主人公の独白にすればいいのに)。この人の小説にはサービス精神がない。もうちょっとあざとく盛り上げてもいいと思うが。

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    2011年09月26日
  • 柳橋物語

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    山本周五郎さんの本、衝動買いしました

    主人公・おせんが、勢いでしてしまった夫婦約束・・・
    この後から、数々の災難、苦難がおせんにふりかかるが
    周りの助けも受けながら懸命に生きていく様を描いた話でした

    おせんは幼くして父母を失い、祖父と慎ましく暮らしていたけれど
    年頃になり、幼なじみの庄吉から
    「上方へ稼ぎに行くが戻るまで待っていて欲しい」言われ、
    待っていることを約束してしまいます

    そして待っている間に起きた火事から逃げる際に
    拾った赤ちゃんを我が子のように育てることになって
    それを上方から戻った庄吉は知ることになる・・・
    そしてそれは彼女の不義理ととらえられ・・・

    運命のいたずら

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    2011年09月26日
  • 樅ノ木は残った(中)

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    徐々に明らかになる一ノ関と雅楽頭の密約など、物語が加速中。しかし、一番ミステリアスなのが主人公・原田甲斐。一体何を考え、行動しているのか?

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    2011年09月21日