山本周五郎のレビュー一覧
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数ある山本周五郎作品の中でもとびきりの異色作
裏表紙のあらすじを読むと、「抱腹絶倒の異色作」なんて書いてあったので滑稽ものなのだろうなと思って読み始めました。有名な長編作では人の生きる姿勢を問いかけるような真面目な作品が多い山本周五郎ですが、短中編の中には風刺の効いた作品や笑えるような作品もかなり多いです。ただ、そんな中でもとびきりの異色作でした。
解説にも指摘がありました。
たぶん『彦左衛門外記』に接した多くの山本周五郎ファンは、おやっとはじめ思われたに違いない。これは自分が愛読し、なれ親しんで来た、いつもの山本周五郎とは違うと。
まさにその通り。周五郎作品を読んでる人ほど感じる違和 -
Posted by ブクログ
今回はなかなか良かったんじゃないでしょうか!! ヒロインのあの子(名前忘れた)と主人公のやりとりに正直なところ感動いたしました…。
ヽ(・ω・)/ズコー
どんなやりとりだったかは残念ながら忘れてしまったのですけれども(!)、ともかくなかなか記憶に残るシーンだったかと…忘れてしまいましたけれども(笑)
ヽ(・ω・)/ズコー
確か血の繋がっていない、けれども一緒に暮らしている子供たちとのやりとりだったかと存じますが…うーん、ま、どんな子供に対しても「躾」というのは大事、ということなのでしょう…きっと。
子供たちをうまく叱れない大人(僕を含む)が増えているような気がしてならない現代です -
Posted by ブクログ
さまざまな趣向の作品を集めた短編集。全10編のうち、以下印象に残ったものをピックアップ。
「よじょう」・・・どうしようもないヘタレ男・岩太が、乞食の真似事をしているだけなのに父親の仇を討とうとしていると周りから誤解されてしまう。それだけでも面白いのだが、仇を討つ相手はあの宮本武蔵。力の象徴である武蔵や仇討ちそれ自体へのシニカルな視点が素晴らしい。
「大炊介始末」・・・武家モノ。将来を嘱望されていた大炊介が、18歳の秋に自身に関するある秘密を知ったことから自暴自棄に陥ってしまう。この時代にこんな秘密を知ったらと思うと大炊介に同情してしまう。まったくもって悲劇としか言いようがない。
「こんち午の -
Posted by ブクログ
これは辛い小説だなぁ。
主人公の中藤冲也は武士の身分を捨て、浄瑠璃という芸の世界に生きることを選ぶ。
彼の作る端唄は独特の節まわしを持ち江戸のみならず、遠国でも持て囃されるような才能の持ち主であったが、それに奢ることなく冲也節という新たな芸術の完成だけに専念する。
これと決めた道に突き進む人生。成し遂げるべき仕事を見定めた覚悟。すさまじい気迫で生きる男の生きざまを描いたお話。です。
非常に辛く、あまりに辛いんだけど引き込まれる話だった。
この強烈な読後感はどこから来るんだろう。
結論から言ってしまえば、このお話はハッピーエンドの物語ではない。苦労の末に念願の冲也節を打ちたて、努力は