山本周五郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
山本周五郎はいつか読まねばと思いつつ手を出せていなかったのだが、
読書会の課題図書になったので読む機会を得た。
推薦してくれたかっきーさんが言うように、
「どのページを開いても泣ける」というところまではいかなかったが
(僕の人生経験がまだ浅いのかもしれない)、
いつくかの短編はとてもよかった。
表題作の『人情裏長屋』は、読書会でいろんな感想を聞けて面白かったが、
僕の感想は、
●その場所のいい・悪いではなく、その人の居るべき場所、居るべき世界というのがあるのかもしれない。本来、下にいるべき人間が上に行っても不幸だし、松村信兵衛のような人間が下にいるのも、いいようでやっぱり不自然なのかもし -
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読んだきっかけ:古本屋で安かった(3冊280円)。
かかった時間:2/25-2/27(3日くらい)
内容:中巻は、宿老茂庭周防の辞任から、若殿の袴着の祝いまで。
またしてもあらすじを、wikiより転載しましょう。
(wiki「伊達騒動」よりあらすじ抜粋・ネタバレあり)
(ここから中巻)
宗勝は家老の原田甲斐宗輔らと藩権力の集権化を行い、地方知行制を維持しようとする伊達氏一門と対立する。一門の伊達安芸宗重と宗勝の甥にあたる伊達式部宗倫の所領紛争が起こると→
(ここから下巻)
→伊達安芸は幕府に一件を上訴する。
1671年(寛文11年)3月27日、騒動の裁判を行 -
Posted by ブクログ
読んだきっかけ:古本屋で安かった(3冊280円)。
かかった時間:2/21-2/25(5日くらい)
内容:上巻は、伊達綱宗の逼塞の沙汰から、宿老茂庭周防の辞任まで。
全く知識のないまま読み始めて、いきなり冒頭から数多くの登場人物が現れ、困惑する(@_@;)
名前が、通称であったり、住んでいる土地名で呼ばれたり、覚えにくいったらない。
大変重厚な小説です。なんたって山本周五郎です。読むだけで賢くなった気がします。面白くないはずはないはず。
たぶん、本当に面白いです。
さて、上巻で、主人公原田甲斐は、味方をすべて捨て、すべてから恨まれながら、敵の懐に飛び込んで行くわけだが! -
Posted by ブクログ
先日から、本棚に数冊足らない新潮文庫の山本周五郎をコンプリートを目指して買い足してます(徐々にですが)
多分山本作品は全て既読で、その後誰かが本を持ち出して無くなったものと思っていましたが、この長編は未読だったかもしれません。
特徴的なストーリーなのですがまったく記憶がありませんでした。
山本さんの特長である人情的な気配は少なく、「法」と「人間的な掟」のギャップを主題に描かれた少々重い作品です。
商才を認められ家付きの娘である母親と一緒になった父。店を繁盛させ大きくしたが、淫蕩な母は父を裏切り放蕩を尽くし、労咳で死の床につく父親を見向きもしない。父の死の直後、母の最大の裏切りを知った娘は、父 -
Posted by ブクログ
昭和34年講談社から単行本刊行。他の山本作品とは一線を画するミステリー調のサスペンス作品。
こんな教訓的でない山本作品には驚いたのですが、復讐を実行してゆく主人公のおしのの気持ちに入れ込んでしまうほど熱中して読めることは請け合いです。
人生における罪や罰、そして人生の掟というテーマなので、殺す必要があったのかどうかを深く考えて読むと他のテーマよりは難しいし前向きな答えが出にくいので、娯楽作品として楽しむべきだとも思います。
なぜならどう考えても正しかったという結論は出しにくいですから。
でもラストにおいては作者は主人公の生い立ちや性格、年齢を考慮したのか、少し甘かったのかなと言う気もします。