山本周五郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
周五郎さんの新潮文庫のコンプリートを目指し、折に触れては買い足しています。この本を買ったので、残り一冊になりました。
ここのところ買い足していた本は初期の作品が多く、久しぶりに読む周五郎さん晩年の短編集です。修身的な匂いはすっかり影を潜め、どこか沈んだ雰囲気の中でも、人間肯定の暖かさがあり、読み応えがあります。
収録作品は「壺」「暴風雨の中」「雪と泥」「鵜」「女は同じ物語」「しゅるしゅる」「裏の木戸はあいている」「地蔵」「改訂御定法」「ひとごろし」。
やはり印象に残るのは「裏の木戸はあいている」。徹底して人を信じるという事が見事に描かれます。「女は同じ物語」「しゅるしゅる」「ひとごろし」などの -
Posted by ブクログ
周五郎。長編は久しぶり。
平日はなかなか時間なくて長編に手を伸ばしにくかったのだけど、
ゴールデンウィークを利用して読みました。
ストーリーの主軸はお家騒動。
武家物としてはよくある題材なんだけど、
さすがに周五郎を代表する長編の一つ。濃厚。
人生にどう向き合うのか、
何を考え、どう生きるのか
というようなことが周五郎小説の大きなテーマだと思うんだけど、
三浦主水正の半生、「ながい坂」を丁寧に描いているこの作品は本当に傑作。
就職直前には「天地静大」を読んだ。
社会に出て、挑戦していく若者たちの群像劇。
いま就職して4年目。このタイミングでこの本を手にとって良かった。
このながい坂 -
Posted by ブクログ
山本周五郎はいつか読まねばと思いつつ手を出せていなかったのだが、
読書会の課題図書になったので読む機会を得た。
推薦してくれたかっきーさんが言うように、
「どのページを開いても泣ける」というところまではいかなかったが
(僕の人生経験がまだ浅いのかもしれない)、
いつくかの短編はとてもよかった。
表題作の『人情裏長屋』は、読書会でいろんな感想を聞けて面白かったが、
僕の感想は、
●その場所のいい・悪いではなく、その人の居るべき場所、居るべき世界というのがあるのかもしれない。本来、下にいるべき人間が上に行っても不幸だし、松村信兵衛のような人間が下にいるのも、いいようでやっぱり不自然なのかもし -
Posted by ブクログ
読んだきっかけ:古本屋で安かった(3冊280円)。
かかった時間:2/25-2/27(3日くらい)
内容:中巻は、宿老茂庭周防の辞任から、若殿の袴着の祝いまで。
またしてもあらすじを、wikiより転載しましょう。
(wiki「伊達騒動」よりあらすじ抜粋・ネタバレあり)
(ここから中巻)
宗勝は家老の原田甲斐宗輔らと藩権力の集権化を行い、地方知行制を維持しようとする伊達氏一門と対立する。一門の伊達安芸宗重と宗勝の甥にあたる伊達式部宗倫の所領紛争が起こると→
(ここから下巻)
→伊達安芸は幕府に一件を上訴する。
1671年(寛文11年)3月27日、騒動の裁判を行 -
Posted by ブクログ
読んだきっかけ:古本屋で安かった(3冊280円)。
かかった時間:2/21-2/25(5日くらい)
内容:上巻は、伊達綱宗の逼塞の沙汰から、宿老茂庭周防の辞任まで。
全く知識のないまま読み始めて、いきなり冒頭から数多くの登場人物が現れ、困惑する(@_@;)
名前が、通称であったり、住んでいる土地名で呼ばれたり、覚えにくいったらない。
大変重厚な小説です。なんたって山本周五郎です。読むだけで賢くなった気がします。面白くないはずはないはず。
たぶん、本当に面白いです。
さて、上巻で、主人公原田甲斐は、味方をすべて捨て、すべてから恨まれながら、敵の懐に飛び込んで行くわけだが!