あらすじ
生れついての放蕩がやまずに勘当され、“やぶからし”と自嘲するような前夫のもとに、幸せな家庭や子供を捨ててはしる女心のひだの裏側を抉った表題作。美しい妹の身勝手さに運命を変えられた姉が、ほんとうの幸福をさがし求めるまでを抑制された筆でたどった『菊屋敷』。ほかに、『避けぬ三左』『孫七とずんど』『山だち問答』『「こいそ」と「竹四郎」』『ばちあたり』など、全12編を収める。
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Posted by ブクログ
表題作は,非常に山本周五郎らしい作品だが,痛快なのは1話目の「入婿十万両」かな.「蕗問答」「山だち問答」のような,ややおかしみを感じさせる話も良い,と書いたところで気がついたのだが,全部,奥さんあるいは旦那さんが伴侶に惚れ直す話だな.
Posted by ブクログ
「入婿十万両」
「蕗問答」
「避けぬ三左」
「「こいそ」と「竹四郎」」
が良い。
周五郎的な抑圧と葛藤が描かれているのは、
「やぶからし」「菊屋敷」