【感想・ネタバレ】山本周五郎中短篇秀作選集 2 惑うのレビュー

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待望の電書

2021年07月02日

何度も読み返した作品集。電書で読めるのは嬉しすぎる。味わいでは紙媒体に負けるが、どこでも作品を堪能できるのは魅力的である

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Posted by ブクログ 2017年12月23日

「泥棒と若殿」
子供の頃から苦労をし、初めて泥棒に入った古屋敷には、三日も食わずで死のうとしていた若殿がいた。泥棒・伝九郎は、若殿・成信に飯の支度をし、そのための銭もかせぎ、一緒に暮らし始めた・・・。
伝九郎、良い人過ぎるよ。

「おたふく」
おしずは、長く貞二郎(彫金師)を思っていた。妹が...続きを読む嫁ぎ両親も亡くなり、しばらく一人で暮らして、三十二になった。思いもかけず、貞二郎と結婚することとなる。長く思い続けていた間、貞二郎の彫金の作品を集め、男物の高価な着物を買い、着ている姿を思っていた。その高価な品物を見た貞二郎は他の男がいるのだと、思い込んでしまう。酒に溺れる貞二郎と、そんなことは思いもせず、恥ずかしくそれらの品物についてはぐらかすおしず。
純粋すぎるおしずに振り回される貞二郎…。

「妹の縁談」
前作のおしずの妹・おたかの縁談話。
おしずさん、天然過ぎ。

「湯治」
縁談話の続き。結婚前に姉妹と姑、仲人(?)の女だけで湯治に行こうという話になる。しかし、世を変えると偉ぶり、家族から金を巻き上げてきた姉妹の兄が現れて・・・。
受難なおしずさん。

「なんの花か薫る」
岡場所のある店で働くお新。その店に刃傷沙汰を起こし、逃げ込んだ房之助。お新は仕事仲間の菊次に客に惚れてはいけないと釘をさされる。礼に現れた房之助はお新を嫁にすると言い、お新も身を清めるため、半年客をとらずに過ごした。だが、祝いだと店に来た房之助は、「結婚の話を本気にしたのか」と笑い、元々の許嫁との縁談の話をして帰っていく。
女の敵、房之助(`ロ´)!

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「惑う」・・・現代に生きる我々がこの言葉を使う時は、どんな時だろう?
この小説の「惑う」は、現代が忘れた「惑う」です。

鉄平さん、志村屋さん同様に、
「おたふく」「妹の縁談」「湯治」の三部作(?)が絶品だと思います。

江戸って、いい時代だなあ。
いやいや、この「清貧」の心、今だって持っ...続きを読むて生きることは可能なはずです。
何を読もうか迷ってる御仁、惑わずこれを召し上がれ!

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Posted by ブクログ 2013年11月13日

他の短編集で「おたふく」を読んで気にいっていたのだが、3部作のうちの一つだったんだ。
おしずさんにそんな悲しい境遇だったなんて知らなかった、幸せになってよかった。
私もおしずさんのように、不幸を明るく笑いとばせる人間になりたいなぁ。

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Posted by ブクログ 2010年03月20日

、『晩秋』『金五十両』『泥棒と若殿』『おたふく』『妹の縁談』『湯治』『しじみ河岸』『釣忍』『なんの花か薫る』『あんちゃん』『深川安楽亭』『落葉の隣り』の12作品。

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