山本周五郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
●山本周五郎を初めて読んだのは武家や市井のさまざまな女性を描いた短編集『日本婦道記』。
「なーんだこの作者! いまどきこんな大和撫子がおるかいなッ! 平塚らいてう先生が怒りまっせー!!?」
と思わずカチンと来たらフェミニスト(?)。
いやあ、よく考えたら周五郎先生は戦前から書いてる人なので、そんな作風で当たり前なのでした。
●『花杖記』もまた短編集。話が整っていて面白いのは当然として、やはり良いのは文章。
端整で読みやすいため、読み手を選ばずすっと入って行けるのです。(←山田風太郎や池波正太郎は、ついてこれない読者を容赦なく切り捨てる印象なんだよねえ。好きなんですが。)
お話の持って行き方も無 -
Posted by ブクログ
読み始めは、とにかく「うわー、長そう。読みずらいし、人物掴めねぇーよ」と毎回、山本周五郎の長編に手を出すたびに思うんだが、これも同様。序盤、流れに乗るまでは正直きつかった。
でもね、一度、主水正に感情移入(しにくいけど)した時点から、展開にスイスイ付いていけた。どっちかとゆーと、冗長な流れなんだが、話の中心に、一本の骨太な筋が通ってるあたりが凄い。
たんなる立身出世物語じゃなくて、一国を動かすマツリゴトとは斯く在るべし、といった忍耐と信念を感じさせる。
読後は一時的に信念の人と自己変革をもたらす。三日で元に戻ったがな。
心に残る作品だけど、まとまった時間がないと読みにくいので、どちらかとゆーと