山本周五郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
頭の天辺から指の先まで神経が通っているような、完璧な世界感。武家女性たちが生み出す張り詰めた空気と凛然さが、行間からひしひしと。古代日本女性は美しいです。が、今の私には眩しすぎて。。こんなに強くなれないよ。。緩みきって、漫然と日々を過ごしていると、緊張感でバリアされた作品世界に、入りこむこともできないのです。遠くから傍観、眺めるばかり。完全に読み手側の問題。我が身の未熟さを痛感し、縮こまった一冊。肩身が狭くなったけど、背筋は伸びた。文壇の重鎮の作品はやっぱり奥が深いです。婦道っていうからお説教されるかと思いきや、山本周五郎の女性への深い敬愛を感じたよ。もう少し共感できるような強さをもてたら再読
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Posted by ブクログ
全1巻。
短編集。
全部で10本いり。
・青竹
珍しい歴史小説。潔い武士の心持ち。
泣ける。
・夕霞の中
復讐しようとする男の人情劇。
・みずぐるま
シンデレラストーリー。
・葦は見ていた
青春時代の全てを投げ打つ程の愛と、
その愛から立ち直った後、壮年になってからとの対比。
・夜の辛夷
岡場所で必死に生きる女と、
たまたま客になった訳あり男の人情劇。
・並木河岸
ダメになりそうな夫婦が立ち直るきっかけは。
・その木戸を通って
記憶喪失の女と、その夫になった男。
・おさん
悲しい女の性に振り回される女と男達。
・偸盗
平安時代の大泥棒の物語が演劇調に展開する
コミカルで不思議