山本周五郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「雪と泥」女性のしたたかさと男性の愚かさがキツイ感じで表現されてた。
「鵜」半三郎はただこが死んだなんて思いもせずに、
だまされたか幻だったと思われるんだろうと思った。
「女は同じ物語」「しゅるしゅる」どちらも昔男勝りだった
幼馴染が実は…って話。
幼馴染という萌えワードは今も昔も変わりませんな。
「裏の木戸はあいている」「改訂御定法」どちらも胸のすくような話。
著者の作品の中で好きなタイプの話。
「ひとごろし」相手を打ち負かすために強くなり続けることが
全てではないことを具体例で示してくれてる作品。
上手くまとまりすぎているけどそれがいい。 -
Posted by ブクログ
「桑の木物語」…「生きるだけ生きよう」という正篤の考え方の変化が、彼の家系に続いた不幸を克服させたに違いない。悠二郎と正篤の友情に感動。
「竹柏記」…孝之助の「結局俺は退屈な人間に過ぎなかった」という自分の行いを悔いている直後にある結末を読むと、なんとも言えない幸せな気分になった。
「あとのない仮名」…「酒の好きなやつに饅頭の話をしたってわかりゃあしねえ」なにもかもが上手くいってるように見える人でも、その人ならではの苦しみがあるということだろうか。主人公の源次があまりにも達観していて、しかもそれ故に他人に対して心を開かなくなってしまっていることがなんとも切なくなった。