山本周五郎のレビュー一覧

  • 山彦乙女

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    武田家再興を目論むみどう一族。主人公安倍半之助は、「かんば沢」にとりつかれ、これまでの生活を投げ打ち、江戸を出奔、甲州の山中に住み着く。豊かさとは何かをふと考えさせられる。13.6.11

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    2013年06月11日
  • 艶書

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    「だだら団兵衛槍術年代記」「本所霙河岸」「金作行状記」「憎いあん畜生」「城を守る者」「五月雨日記」「宵闇の義賊」「艶書」「可笑記」「花咲かぬリラ」
    「可笑記」は周五郎作品には珍しい随筆調の作品。「花咲かぬリラ」現代ものの恋愛小説。残り9編が時代小説です。
    それらの時代小説も昭和29年発表の表題作「艶書」を除いて、ほぼ全て初期(戦前)の短編集です。と、いうわけでどれも修身的だったりして読み応えのある作品は少ないのです。
    それを半ば承知でこの本を買いました。実は私の本棚には、新潮文庫の周五郎さんの本がずらり。でも、あと何冊か足りないのです。残り4ー5冊ですから、今年中にはコンプリートしましょう。

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    2016年06月19日
  • 艶書

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    戦前の初期の作品が主。後期の奥深さはない代わり、テンポ良く一気に読ませる娯楽小説。「五月雨日記」が良かった。13.5.17

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    2013年05月17日
  • 月の松山

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    他人のために尽くす、他人のために生きる、それが人生の意義なのか。「初蕾」「月の松山」がよい。13.4.27

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    2013年04月27日
  • つゆのひぬま

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    就職してじっくり小説読む暇もなくなってから、
    すっかり周五郎の短編ばっかり読んでます。

    古本屋で順番も気にせず適当に買ってきてるんだけどどれ読んでも面白い。

    今回読んだ中では「妹の縁談」が良かった。
    前に読んだ「おたふく」と同じ話で男性から女性に視点を変えたお話。

    冷静と情熱のあいだみたいな。あれは青しか読んでないけど。
    好きな話だったから別視点の話が読めたのは嬉しかった。

    武家もの、町人ものいろいろ入っててバランス良くまとまってました。
    ただ、やっぱ周五郎の現代物はあんまりハマらない。
    歴史ものの中で浮いてるからだとは思うんだけど何でかなー。

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    2013年03月03日
  • 朝顔草紙

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    著者選の全集に含まれない短編集。娯楽大衆小説、風俗小説の類とのことで楽しめる。「粗忽評判記」がおもしろい。13.2.16

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    2013年02月16日
  • 虚空遍歴(下)

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    「人間のすることでむだ骨折りだということはなに一つないと思います。」おけい
    「死ぬことはこの世から消えてなくなることではなく、その人間が生きていた、という事実を証明するものなのだ、死は、人間の一生にしめ括りをつけ、その生涯を完成させるものだ、消滅ではなく完成だ」中也

    解説を見ると、山本周五郎自身を表現しているのではとのこと。

    世間の評価と自分の評価が合わないときの可笑しさ、悲しさを味わえる。

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    2018年11月25日
  • 季節のない街

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    昭和の時代にはこんな街があちこちにあったような感じ。近所同士が裸の付き合いをする。スマートでないが、滑稽でもあるが、極めてまじめにがむしゃらに生きている。そして生き生きしている。「がんもどき」がよかった。12.12.1

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    2012年12月01日
  • 虚空遍歴(上)

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    印象に残った台詞
    冲也「若いとき人を殺し盗みをはたらき、悪事の限りをつくしながら、のちに名僧聖人と呼ばれるようになった人の例もある。どうやら人間は死ぬまで見ていないとわからないらしいからな」
    洒竹「世間にゃあ表と裏がある、どんなにきれい事にみえる物だって、裏を返せばいやらしい仕掛のないもの稀だ、それが世間ていうもんだし、その世間で生きてゆく以上、眼をつぶるものには眼をつぶるくらいの、おとなの肚がなくちゃあならねぇ」

    下巻が楽しみだ。

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    2018年11月25日
  • 生きている源八

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    読後感がさわやかな短編集。「生きている源八」戦争の形勢が不利になり、統制が厳しかったと思しき時の微妙な作品。12.10.27

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    2012年10月27日
  • 雨のみちのく・独居のたのしみ

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    歳末に往来を行く女に貧の哀れを感じる著者の目は矢張り市井人情を描いてきた名人のもの。気骨あるがどこかユーモラスな懐かしい文人。

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    2012年10月20日
  • 彦左衛門外記

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    大久保彦左衛門おだて、家康のお墨付きを偽造、天下のご意見番に。性愛の表現があけっぴろげで、明るい内容の一部を成している。ただ、周五郎の作品だからと読むとがっかりするかも。12.10.18

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    2012年10月19日
  • ながい坂(上)

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    時代小説を嫌煙してはいけないね。ここには現代社会にも通じる事が沢山ある。
    三浦や滝沢の経験すること、思うことは時代に関わらない。谷の言も真理をついている。
    下巻、すぐに読むぞ〜。

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    2012年10月17日
  • 小説 日本婦道記

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    結果的に唯一の直木賞辞退作である同作を再読、全く覚えていなかった。
    やけにひらがなが多い文章で少々鬱陶しいが、整然とした文体で現代の作家にはあまり見られない品の良さがある。
    とは言いつつ少しばかり内容に浸り切れない感あり、これは書かれた時代のせいかもしれない。ただ最後の『二十三年』は秀逸、これで★を一つ上げた。

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    2012年09月23日
  • 五瓣の椿

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    映画やドラマになったら面白いんだけれど、本書を読むとどうも間が抜けている気がする。完全に犯罪が成立しないような。

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    2012年08月29日
  • 人情裏長屋

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    ネタバレ

    11篇からなる短編集。

    「おもかげ抄」
    周囲から甘次郎と呼ばれるほどに女房に甘い鎌田孫次郎は、腕も確かで武士を助けたことで仕官の道が開ける。しかし孫次郎の妻は、本当は既に亡くなっていて…。

    「三年目」
    大工の友吉は博打から足を洗うために、許婚のお菊を信頼できる友、角太郎に預けて上方に旅立った。しかし戻ってみるとふたりは夫婦となっており、怒りに駆られた友吉はふたりの住処を捜し当て…。誤解が解けてよかった!

    「風流化物屋敷」
    おおらかな性格の武士、御座平之助が化物屋敷と名高い屋敷に越してくる。日々、物音がしたり化物が脅かしてくるが平之助は平気の平左、ちっとも動じない。賭場として使いたいがため

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    2012年09月06日
  • ならぬ堪忍

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    「私の書いた戦前のものは「日本婦道記」以外はすべて焼き捨ててくれ」と語っていたらしいが、戦前の13の短編。
    「千本仕合」「宗近新八郎」「米の武士道」など気持ちのいい短編もあるが、「あれ、これが周五郎?」という拙い感じのものもあって面白い。

    「武道は寧ろ武家の外にある。」「忠、不忠は世の批判のほかにあり。」「つまり、それは「なる堪忍」。さむらいにはご奉公の他にならぬ堪忍などない。」行動にすべて絶対基準を設け、生死も利害も小さなもので正義と面子にすべてをかける生き方はすがすがしい。

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    2012年07月27日
  • 雨のみちのく・独居のたのしみ

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    周五郎の随筆集。貧困、忍耐、頑固のイメージのある作者にユーモアがある面も見せてくれる。12.6.16

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    2012年06月16日
  • ひとごろし

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    昭和の初期の作品から30年代までの作品を集めた短編集 。筆者晩年の追求テーマは "無償の奉仕"。 短い物語の中に人々がもつ悲しさと意思のある行動をしっくりはめる。流石です。最初の作品壺は特にオススメ。生きる "極意"を学ぶ事ができます。

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    2012年07月29日
  • 山彦乙女

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    柳沢吉保が権勢を誇った時代、半之介は幼い頃に「かんば沢」という奇怪な土地の話を叔父から聞いていた。武田家再興を願う一族に縁のある地、「かんば沢」を調査していた叔父はその後、狂人となり失踪してしまう。成長した半之介は叔父が残した書付を見付け、どうしようもなく魅了され…。

    通勤途中に読み終えたのですが、半之介のように全てを捨てられたら幸せだろうなぁとぼんやりと駅の雑踏を眺めてしまった。気持ちが落ち込んでいるときには読まないほうがいいようです。

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    2012年05月08日