こざき亜衣のレビュー一覧
-
ネタバレ 無料版購入済み
王道の歴史ものですね
子どもの頃、英国ロンドンに5年程住んでいましたので、この時期の英国の歴史等は概ね、大雑把な知識くらいはありますね。
主人公、手品やチェスが得意な少年ですし、十分に聡明なのでしょうね。
ヘンリー8世の傍若無人さ、梅毒由来では?といった話も聞きますね。実際、それ故に正常な判断力が途中からなくなって……というものです。
この巻では最後の方にエリザベス1世となる赤ん坊が生まれるところまでなので、お話が動くのはまだまだ先でしょうね。
巻末にはちゃんとチェスの棋譜等も載っていたのは良かったです。 -
無料版購入済み
これはなかなか
「あさひなぐ」のこざき亜衣の次回作。
「あさひなぐ」が現代のメガネっ子を主人公とした、なぎなた部での青春部活物語であったのに対し、本作はガラリと毛色を変え、近世チューダー朝期のイギリスを舞台とする。
主人公はエリザベス1世を支え続けた重臣ウィリアム・セシル。
物語はエリザベス1世女王の戴冠の時から始まり、すぐに過去に戻って「ブーリン家の姉妹」でも有名なアン・ブーリンを中心としたエリザベス1世生誕の時の話となる。
まず、前作とのこのテーマの大きな違いがすごい。
長期連載かつ人気作であった前作の匂いを全く残さず、新しいテーマに臨むという作者の意気込みは素直に評価すべきだろう。
絵のレベルは当然高く、非常に読みやすい。
ストーリーも、ヘンリー8世を取り巻く宮廷の非常にややこしい話をうまくわかりやすく伝えていると思う。
(ただ、現代に伝わる情報では、アン・ブーリンは国王ヘンリー8世以外の人からすると全く美人ではなかったらしいが)
「『ベルサイユのばら』池田理代子氏、推薦」という煽り文句も納得できる、素晴らしい出来の作品。
ただ、やはりテーマが一般的ではない。
日本人にとっては、「ベルばら」のフランス革命時よりもさらにマイナーな時期の物語。
いくら「ビッグコミックオリジナル」がマンガ誌としては高めの年齢層を対象としているとはいえ、人気を得ることができるかどうか不安ではある。
(この出来なら「評価」は間違いないと思うが)
中途半端に終わらせるのは惜しい作品だと思われるので、同誌の他の作品のように本作も長期連載を成し遂げ、きっちりと描き切って欲しい。