遠藤周作のレビュー一覧

  • 新撰版 怪奇小説集 「怖」の巻

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    一般的な怪奇小説を期待して読んだ読者には期待外れであろう。
    この短編集にもしっかり遠藤周作の思いが込められている。誰もが持っている自分でも把握できない心の動き・葛藤。6つの短編が収められているが、私は「鉛色の朝」と「霧の中の声」が好き。

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    2009年10月07日
  • 父親 下

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    続きが気になって、
    下巻を買ってくるよう夫くんにお願い。
    古すぎる文体でもないので、
    非常に読みやすい。
    父と娘、仕事のこと、どこにでもありそうな話だけれど、
    惹き付けられます。

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    2009年10月04日
  • 聖書のなかの女性たち

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    遠藤周作は、生きることと死ぬこと、を深く掘り下げ私達に人生の意味を問いかける。宗教的背景がそれをより推し進めているのだろうが、それを省いても人間が必ず行き着く場所に、堂と構えて私達に問いかける。良心的な諦め的解釈を超えた、人間の根源が求めるところに近い答えを与えてくれているように感じる。

    聖書の中の女性達は、誰とも分かち合うことの出来なかった孤独な苦しみを、イエスとの出会いの中に分かち合い、慰められた一人ひとりです。心貧しき、飢え乾いた者達がそれでも一番イエスを慰めたのではないか。


    09/4/7

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    2009年10月04日
  • ただいま浪人

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    僕も浪人したから感情移入が若干ハイになってしまった。
    浪人生とアメリカ人のストーリが交差していく斬新だけど、若干細部の点で投げやりじゃあないかなと思える箇所もある気がする。
    ただ遠藤周作本人の涙の経験が生かされている分だけあって、結構オモイんだようなあ。

    なんだかんだいって好きな小説です。

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    2009年10月04日
  • 聖書のなかの女性たち

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    聖書に出てくる女性たちを著者の遠藤さんが豊かな想像も織り交ぜて描き出す。
    とにかく謙遜になることを学んだ。今読めてよかったなと思う。
    本当かどうかはわからないけど、西洋人の中に三つの異なる女性像ってのが同時にあって、ヴィーナスとイブと聖母マリアと。その考察はおもしろかった。

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    2009年10月07日
  • 王国への道―山田長政―

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    「富も力も虚しかぞ。」

    諸行無常のこの世で、いつの時代も心に響くこの言葉。

    世界は広い。そして人間の生は短い。人間が本当に求めるべきは、富や力ではなく、魂の救いであろうか。

    しかし、人間の生が短いからこそ、存分にそれを火のように燃やして見せようとする者もいる。

    この世に必要なのは、富か心か。目に見えるものか、見えないものか。

    地上に全てを求める山田長政と、神の国に救いを求めるペドロ岐部との徹底的なまでの二項対立は、人間の価値観について深く考えさせられる。

    しかしこの作品の素晴らしい点は、この両者の立場に価値判断を伴わず、完璧な中立で描かれている点である。

    キリシタンである遠藤周作も、その一方で「個人と集団」という問題に直面し、苦悩し、それを追及しているのである。

    江戸時代、外国など遠かったこの時代、遠い異国でこのような2人の日本人がいたのだと思うと、何とも言われない感慨が湧いてきた。

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    2012年07月17日
  • 彼の生きかた

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    よかった。
    最後まで、朋子が加納を捨てられなかったところ。
    主人公の生き方には憧れるが、朋子に深く共感を覚える。

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    2009年10月04日
  • 満潮の時刻

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    今までできるだけ多くの遠藤周作作品を読んできましたけれども、「感動」というか「感慨」を一番つよく感じた作品はこれかもしれません。

    遠藤自身が病気に伏せる時期が長くあった時に実体験した内容をそのまま作品に投影しているようです。キリスト教信者の視点から見た死と生を病院にいる状況下での視点から描いていきます。

    自分よりも病状の悪い患者の部屋を気にするようになったり、その病室が突然片付けられていることを遠目ながらに気づきその人の死を実感すること。遠藤周作の言葉がとても重たい説得力をもって生死に関わる重要な視点を記していきます。

    ここから先は、本を読む予定の人は読んで欲しくないのですがこの作品の主人公・明石(つまりは遠藤自身)は病気から回復して退院し、妻と一緒に行くはずだった長崎を自分一人で旅することにします。そこで重たい体を引きずりながら生きて長崎をもう一度みたときの作者の感激を読むと、感動します。この作品が21世紀になってやっと発表されたということにも何か意味があるのではないかと思ってしまいます。

    この作品が持つ大きな意味合いは、解説にも示されているとおり、作者の死後発表された作品であるということ。この解説文だけでも一読の価値有りです。

    一番最初の「海と毒薬」を読んだときの遠藤文学の怖さというか人間の行動がいかにひどくむごたらしいものになりえるかを読んだときは衝撃的でしたし、その後に「死海のほとり」や「影法師」なども読みましたが、この「満潮の時刻」には遠藤作品全てに共通するテーマと人間の根元と宗教と絡んでいる数少ない作品です。ぜひ読んでみて下さい。

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    2009年10月07日
  • 留学

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    留学経験あり、フランスを巡ったこともあり、キリスト教徒になったこともあり、サド文学を読んだこともある私にとって、この本は、読むべくして読まれた!

    「語学力が向上した」「日本文化の魅力を再認識した」「国境を超えた友達が出来た」 そんな楽観的な言葉が聞かれるような留学ではない、これは。遠藤周作のフランス留学の、深い苦しみに、悩みに、私は泣きそうだった。私たちは似たもの同士のような気がして。他の人がいとも簡単に出来ることが、出来ない。根本的な所に行き詰って、考え込んでしまう。私たち、相当人生に不器用ね。

    西洋の大きなお世話。Leave me alone! 

    新しいモノ好き、欧米好きの日本人が、欧米人の大好きな「神」の概念を受け入れないのは何故?

    「君のために・・・」この期待に耐えられる?プレッシャーだよ。

    皆の期待が重くのしかかる。僕は皆の希望を担っている。皆の星。でも、そんなの鬱陶しい。そんな大役、僕には無理だ。お門違いだぜ。

    空気を読む能力に長けているために、ノーと言えない日本人。はっきり意見を言えない日本人。

    モラルと和を尊ぶ集団主義の日本人には、神の概念が必要ない。個人主義の欧米人にはお目付け役の「神」が必要不可欠。世界はそういう風にして出来ている・・・?

    日本人って難しい。

    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

    「外国文学と自分との違和感をたえず意識している人間」
    「自分と全く異質で、自分と全く対立する一人の外国作家を眼の前におき、自分とこの相手とのどうにもならぬ精神的な距離と劣者としての自分のみじめさをたっぷり味わい、しかも尚その距離と格闘し続ける者」
    「私生活でも精神の上でもあまりに隔たった人間」

    外国文学者の苦しみ。老ハムハムもLewisと?でも、まるで彼と僕。サドとルネ。どうしようもない事実を突きつけられた時、人は自分を見失う。だめだ・・・レベルが違いすぎる!一生かかっても追いつけない!悔しい・・・!僕は愕然とした。

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    2009年10月04日
  • 反逆(下)

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    上巻で描かれた人物達のその後を書いてます。主に明智さんが中心ですな。
    でもやはり目がいくのは高山右近…
    彼のキリシタンと武将という板挟みの思いに引き込まれていきます。

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    2009年10月04日
  • 反逆(上)

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    歴史小説が苦手という方でも読みやすいのではないかと思います。私はこの本で高山右近が好きになりました!!いろんな戦国武将たちの思いが交錯していて、感慨深かったです。

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    2009年10月04日
  • 結婚

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    読むと「結婚」とは何かについて深く考えさせられる。
    ただ単に好きな人と一緒に一生暮らすというものではない。
    かと言って同居の相手というわけでもない。
    夫婦というのはそれぞれ違う形で繋がっているものだということが分かる。
    そして、その関係もまた夫と妻の間で見方が変わっていること。
    恋愛と結婚は違うと言う理由がわかった気がする。

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    2009年10月04日
  • あなたの中の秘密のあなた

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    ご都合主義ってやーね。綺麗なところだけ抜き取って見たくない物、後ろめたい物、汚い物は蓋する。もしくは切り取る。
     そんなことをずばっとざっくりと教えてくれる本である。人間の本質がどうの書いている本はいろいろあるが、現実生活や通過儀礼を例にしているから、身に覚えのある事柄からやすやすと想像がつく未来の断片まで。批判をしているわけではないが、かといって悟してるわけでもない。この本は女性について書かれてあるが、男女それぞれに読んで頂きたいものである。

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    2009年10月04日
  • 王妃マリー・アントワネット(下)

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    ネタバレ

    (下)の方がテンポが良かった。もうかつての豪華な生活はなく、ほとんど幽閉されっぱなし。でも逃亡しようとする場面は本当に緊張した。終わりに近づくにつれてマリーアントワネットがかわいそうになってきた。民衆よりむしろアントワネットを応援してた。

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    2025年06月07日
  • 王妃マリー・アントワネット(上)

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    ネタバレ

    マリーアントワネットが好きなので興味がある話だった。文章は分かりやすい。庶民側の生活も描かれていたので当時の様子が理解しやすかった。でも同じ言葉を繰り返してるとこはちょっと退屈だったから読むのに時間がかかった。ベルばらにもあったシーンがけっこうあって意外だった。首飾りの話はおもしろくて引き込まれた。

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    2025年06月07日
  • 哀歌

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    『沈黙』のデッサン的作品も入ってる
    短編集。

    後味が良くないけど、読まずには居られない感じの本。

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    2009年10月04日
  • 悪霊の午後(下)

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    人間の中にある悪魔を書いた作品。
    神父が出てくるのが遠藤周作らしい。

    普通のサスペンスより、
    人間の中をえぐる。

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    2009年10月04日
  • 悪霊の午後(上)

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    人間の中にある悪魔を書いた作品。
    神父が出てくるのが遠藤周作らしい。

    普通のサスペンスより、
    人間の中をえぐる。

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    2009年10月04日
  • ぐうたら人間学 狐狸庵閑話

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    おもしろいです。遠藤周作の作品はシリアスなものしか読んでいなかったので、ちょっと意外でした。書いてあることは、基本的にくだらないものばかりですが、小難しい本を読みたくないけど本は読みたい、という人にはいいのかもしれません。美しき兄弟愛・・・。

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    2009年10月04日
  • 周作塾

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    タイトルにだまされるな。
    しかし、俺にだまされたと思って読んでみ。

    遠藤周作を愛する俺もあなたも。
    遠藤周作を知らない俺もあなたも。

    きっと好きになる。
    この親父に会いたくなる。

    レッツイタコに降りて来い。

    そんな本。
    ためになっているか、いないかは今後の俺を見ておくれ。

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    2009年10月04日