遠藤周作のレビュー一覧
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得体の知れない幽霊モノというか、そういう作品集かと思って読んだのだが、違っていて、ちょっと残念(?)だった(笑)。
幽霊モノというより、日常にある人が起こす「人間ってこわい・・・」と思う作品たちだった。ちょっとした復讐の怖さもあれば、怖いというより、奇妙な話もあったり、人間の心理を上手く表現した話もあった。
一番気に入った話はドラキュラの話だった。
恐怖バー(店員がお化けの恰好をして、客を怖がらせるお化け屋敷とバーが合体した店)でバイトをした青年が、そこで女性客が次々と気分が悪くなるという奇妙な事件に遭遇する。青年は、バイト仲間がドラキュラで、女性の血を吸ったため、彼女たちは気分 -
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結核に冒された男がおくる闘病生活を淡々と描き出した作品だが、入院している人々の様子や、病院の窓から見える数々の情景、そして三回に及ぶ手術に望む男の意思の動きといったシーンは、決して平坦ではなく、ドラマティックですらある。
男の内面は期待と絶望の間を行き来し、一旦は無気力に陥ったりする。その動きは決して他者と共有することは出来ない。一人きりで屋上から眺める風景や、真夜中に思う絶望はあくまで個人のものであり、悲しみを分け合うことは出来ない。
しかし、男の妻は男のために様々な努力をしてくれる。絶望の種類は違ったとしても、悲しい出来事によって絶望するのは、本人だけではないのだ。悲しみを見守る視点は常に -
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ネタバレぐうたら社会学
著者:遠藤周作
発行:2011年5月25日
集英社文庫
以前の刊行:1979年10月、集英社文庫
初出:
『週刊文春』1965年2月22日-5月10日連載
『東京新聞』1966年1月9日-3月20日連載
『主婦と生活』1966年1月-12月連載
『主婦の友』1970年5月、1971年4月、1964年4月
『文藝春秋』1958年7月
『漫画読本』1965年3月、1957年1月
『北日本新聞』1970年1月8日夕刊
『週刊読書人』1959年7月20日
『毎日新聞』1967年7月1日夕刊
『サンケイ新聞』1976年3月22日-4月26日連載(『酔談』)
*遠藤周作が同じ東京都町田市 -
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ネタバレ白い人・黄色い人
著者:遠藤周作
発行:1996年4月10日
講談社文庫
初出:
『アデンまで』(三田文学1954年11月)
『学生』(近代文学1955年5月号)
『白い人』(近代文学1955年5月号、6月号)
『黄色い人』(群像1955年11月号)
『白い人・黄色い人』単行本(講談社1955年12月刊行)
*本書は1971年12月刊講談社文庫『白い人・黄色い人 ほか二編』を底本に、1975年6月新潮社刊『遠藤周作文学全集』第1巻を参照。
書名は「白い人・黄色い人」だが、内容は『白い人』『黄色い人』『アデンまで』『学生』の独立した短編小説から成る。『白い人』は、著者が32歳の時(1955年