感情タグBEST3
Posted by ブクログ
遠藤周作というと、文学作品を多く読んでいたので、エッセイは新鮮で、くすくす笑わせられた。
終始、いたずら好きでお茶目な作家さんという感じで、今まで私が知らなかった一面を見ることができた気がする。
「ぐうたら社会学」というタイトルだけれど、読み進める中でグサッと胸に刺さる言葉も多々あった。
中でも、作者が語っていた、人と人のつながりの笑いが自然で大切だということ。これからの時代に大切になってくると語っていたのは印象的。50年たった今は昔以上につながりが希薄になっているゆえ、このことは大切にしたいと切に感じた。
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遠藤周作2冊目。
やっぱりこの人文章上手いですね。
なんというかリズムが良い、というか。
と思いながら読んでたらその点ご自身で言及してました。
『笑いというのは間でしょう、テンポでしょう、句読点の置き方でしょ。
文章でいえば』
『オレのぐうたらものなんてのも内容はなんにもおかしくないんだよ。
句読点の置き方ですよ。これはずいぶん苦労してんだよ。
少しここらで、いばらしてくれよ。なあ、いいだろ。』
そう、これだ。句読点。これが本当にすばらしい。
特に最後の酔談なんてもうね、最高です。
こんな文章、書けるようになりたいなあ。
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すさまじいイタズラの数々が告白されている「電話魔罪状録」「いたずら・哲学以前」
イタズラではないけれど、笑ってしまう「あわてもの実録」どれも本当に純文学のあの遠藤周作氏が書いたとは思えないユーモア?が詰まっていました。
最後の「酔談」は興味深い話が目白押し。考え方などが、語られていました。個人的には「しろうと批評」が好き。
そして女性には耳がいたい話。「主婦と生活」に載せられていた話は女性なら誰でも耳が痛くなる話でした。自分はこうはならないようにしようと肝に銘じました。
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遠藤周作のユーモアエッセイ集。あの真面目な純文学作家と同一人物なんて
信じられないくらい面白い。ユーモアのセンスが完成している。
「異邦人との珍問答」「性と死と愛」面白かった。書かれた時代背景も見えて興味深い。
MVP:なし
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんが遠藤周作さんが好きだ
と何かで言っていたことを思い出し、まずエッセイから購入
伊坂さんが好き=フェミニスト的?と思っていましたが
全然違っていました
別に女性蔑視という印象も言葉ほどは受けませんでしたけど…
何か色々と書かれていましたが、あまり根深く女性への
恨み辛みがある人ではない印象を受けました
わりと湿度が低いような感じがしたので
そして伊坂さんが好きな作家さんらしく俯瞰的な視点で
ものを見られているのが印象的でした
なんだか軽くてさくさくした文章なのに
結構中身があったりするのが面白かったです
Posted by ブクログ
書かれている内容から、現在との世代の隔たりを感じるのがなんだかおもしろい。
ふざけているようで、知性というか、見識の広さを感じるのが、今のエッセイとは違うところだなぁとも思う。
Posted by ブクログ
狐狸庵先生のエッセイは昔は大好きだった気がするのだが、今読み返してみると、それほど面白いものではないなぁ。まあ、「手軽な批評」は『酔談』の中でも厳に戒められているところなので、控えておこう。