遠藤周作のレビュー一覧

  • 白い人・黄色い人

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    絶望を知る「白い人」に対し、「黄色い人」はただ疲労するだけなど、日本人はキリスト教を理解し得ないのではないか、という信仰に基づく懐疑を、感情から掘り下げている。解説の通り、初期作品であり後に遠藤文学で大きく展開されていくテーマが既にはっきり現れている。

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    2019年04月05日
  • 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

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    2018年12月31日
  • 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

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    ヒョンなことから何冊か読んでる遠藤周作、面白いんだよなぁ。みんな読めばいいのに。
    この本に関して言えば,今言われてるようなことって大体何十年も前から言われてるんだなぁ,なんてことをフレーズに引用した。

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    2018年12月26日
  • 眠れぬ夜に読む本

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    『沈黙』を読んで次に何を読もうかと物色していた時にこの本に出会った。
    タイトルがいい。
    しかし、内容の時代感、遠藤周作自身の価値観が思いの外軽くていい。
    特に非合理的なものに惹かれるという話と準備をしなければ遊びにならないという話は好きな話だ。

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    2018年12月09日
  • さらば、夏の光よ

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    遠藤周作に限らず、例えば井上靖にも共通して感じるところですが、こういう恋愛小説を書かせると途端に時代を感じさせるというか、多分将来読まれないと推察される作品になってしまう良い作家が結構いるというのは結構興味深い現象だと当方思っております。
    悪くないんですけどね、でも深くないんですよね、正直。そういう意味でこの手のジャンルがその後に深掘りされていると言えるのかもしれず。

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    2018年11月24日
  • 王妃マリー・アントワネット(上)

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    王妃マリー・アントワネットの華やかで孤独な宮廷での生活が、マルグリットという架空の最下層の娘の暮らしと対比されます。ノストラダムスやサド侯爵など同時代の有名人もたくさん出てきます。

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    2018年11月07日
  • 聖書のなかの女性たち

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    宗教に生きるってどんな感じなんだろう?
    ほんの少しだけ垣間見ることができるエッセイかな。
    ともかく色んな教養が無いと内容が理解し切れないことだけはよく分かりました。

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    2018年10月13日
  • 父親

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    まぁ普通の小説と言いますか何と言いますか。
    当方の勝手な感想ですが、この作家は分かりやすい構図を好んでいるようです。そこは全く問題ないけれども、そこから如何に曖昧さを描きこむかがその小説の質に繋がるんだと思います。残念ながら、本作は分かりやすいままに終始しているかなぁ。
    世代の感覚の違い、それは間違いなくあるんでしょうが、そこで留まっているだけではなぁ、、、

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    2018年09月30日
  • 死について考える

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    もう少しで還暦を迎える身となり、そして亡くなった友人の噂を聞くたびに自らの死を考えるようになりました。私は、死は全てを無に帰すものだと考えていますが、著者が書いているように大事な人や愛した人愛してくれた人が待ってくれている世界があるかもしれないと考えると漠然とした恐怖が少し和らいだ気がします。

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    2018年09月30日
  • 妖女のごとく

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    こういう作品も書くのか、というのが第一印象。あまり好意的でない感想ではありますが。
    簡易な設定と言って差し支えないでしょうが、まぁ時代ということかと。その意味で読み継がれる作品では決してないと断言可能かと思われ。

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    2018年09月21日
  • キリストの誕生

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    ネタバレ

     イエスの生涯の続編とでも言おうか、キリストの誕生という本書。単純に、何が違うのかと思ったが、読み進めるに従い、きちんと、イエスとキリストを使い分けて題名にしていたことに気付いた。

     いわずもがなだが、イエスは個人のことで、キリストは救世主という意味で使っている。本書は、イエスが十字架にかかって後、キリスト教が起こるまで、どのような騒乱などがあったか、ということだ。単純に、イエスが死んで直ぐにキリスト教が起こったわけではなく、既存宗教であるユダヤ教との確執など、大きな動乱があったことは思い浮かぶ。

     さて、イエスは死の直前、「主よ、主よ、なんぞ、我を見棄て給うや」という言葉を叫んでいるが、

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    2018年09月18日
  • 母なるもの

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    作者の信仰感を垣間見るような短編集。多くの作品で過去と現在を対比させながら展開する構成を採っており好ましく感じた。自分の母親を想わずにはいられない「母なるもの」、執筆当時でまだキリスト教が侮蔑されていたという驚くべき事実の「小さな町にて」、4人の留学生の紀行に興味を覚える「学生」、キリストの最後の地を訪れるまさに聖地巡礼「ガリラヤの春」、矢代という主人公に作者のある意味歪んだ考えを語らせている「巡礼」、幕府に屈して転ぶ伝道師とその召使いの強い宗教意識と過酷な運命「召使いたち」、小鳥と宗教の不思議な因縁「犀鳥」、ローマ法王謁見の機会に考える、見ないでも信ずることを諭す「指」。
    キリスト教のみなら

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    2018年09月10日
  • ぐうたら社会学

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    狐狸庵先生のエッセイは昔は大好きだった気がするのだが、今読み返してみると、それほど面白いものではないなぁ。まあ、「手軽な批評」は『酔談』の中でも厳に戒められているところなので、控えておこう。

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    2018年09月09日
  • ぐうたら社会学

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    遠藤周作の「ぐうたら」ものは初めてだったが、「クスリ」「ウフフ」となってしまう話がたくさんあった。ただし「主婦と生活」寄稿の一連の「女」論に関していえば、ムカついてばかりだった。当時のユーモアなのだろうが、現代では「アウト」!遠藤氏には「ムキニナルなよ〜」とか言われそうだが。

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    2018年09月06日
  • 眠れぬ夜に読む本

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    これまた可もなく不可もなく、ただ現在なら炎上モノの内容多々ありのエッセイであります。ただエッセイって作家の本性を露わにするものとも言い切れないのかもしれませんなぁ。『沈黙』の作家だと言ってもピンと来ないですもの。

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    2018年08月29日
  • 死海のほとり

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    ネタバレ

     著者のイエスの生涯もよかったが、本書も良書である。
    イエスを主役とするイエスの時代の物語と、著者が現地で感じたことについて対談形式で進む物語と、章立てが交互に進んでいく。

     旅の中で、著者はイエスの時代に起こったことが聖書に書かれているが、それが本当にあったことなのか、それとも現実ではないのか、など友人に語りかけたりしているが、それは、著書”イエスの生涯”における、事実と真実という書き方に置き換わるのだろう。

     本書を読みながら、前に読んだ(見た)三浦綾子氏の”イエス・キリストの生涯”の美術画を片手に読み進めると、なおよいと思う。

     『神よ、なぜ、私を見棄てられました』と十字架の上で声

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    2018年03月29日
  • 何でもない話

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    『沈黙』があまりに素晴らしかったので遠藤さんの他の作品を読んでみたくて中古本を買ってみたけどこっちはあんまり…。テーマが被るような話もあったり。
    一番よかったのは、短編『爪のない男』。
    話に無駄がなくて、小気味良いホラー。好き。

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    2018年03月14日
  • 王妃マリー・アントワネット(下)

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    パリ行きの飛行機の中で何とか読み終わりました。
    彼女に関してはいろいろ逸話がありますが、こちらは良い人に描かれています。
    時代背景も興味深く、生まれたときから運命づけられたかのような翻弄された人生は切ない気持ちになりました。
    個人的にはこの本の通り、魅力的な人だったんだろうなと思います。

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    2018年01月20日
  • それ行け狐狸庵

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    氏の好奇心旺盛な一面を存分に味わえる書。現代の視点からすると、前時代的な印象を持つ箇所もなくはないが、昭和のよき時代の側面と捉えればそれでよいのかもしれない。

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    2018年01月05日
  • 王妃マリー・アントワネット(上)

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    フランス革命に消えたフランス・ブルボン家の女王マリー・アントワネットを描く物語。マリー・アントワネットがオーストリアからフランスへと嫁ぐ場面から始まる。そしてそれを恨めし気に眺める、パン屋の奉公少女マルグレット。この2人を軸にストーリーが展開してゆく。
    マリー・アントワネットは、まだあどけない少女ながら宮廷政治に大きな影響を持つ立場となり優雅な暮らしながら自由も何もない。時には孤独を感じることも。ルイ15世の愛人デュバリー夫人との対立など、トラブルも起こす。
    マルグレットは、パリに出てきたものの、娼婦となりその日暮らし。自らの世話をしてくれた兔のおばさんの逮捕をきっかけに、王家や貴族への恨みを

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    2018年01月05日