遠藤周作のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中高時代はプロテスタントの学校に通っていたのに、キリスト教がなんなのかちっとも説明できない自分が残念で勉強として読んでみる。遠藤周作のわかりやすい解説で目からうろこなのは、新約聖書の福音書は、各民間信仰をベースに書かれているため、なにが真実かはわからないということ。いってしまえば壮大な二次創作?!という。遠藤周作も強調しているのは、神とは存在ではなく、「働き」という言葉になんとなくしっくり。また民間信仰ベースだからこそ、自分にとってしっくりくるイエス像があってもいいのではないか?と私には読めた。父性的なイエス、母性的なイエス。神とは非常にパーソナルなものだ、という解釈に聞こえた。
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Posted by ブクログ
イエスがゴルゴダの丘で貼り付けにされる迄の物語と戦時中キリスト教の学校に通い小説家となった主人公がエルサレムの地で旧友と出会い巡礼に近い旅をする物語が交互に語られる。
キリスト教に対して無知な私は奇跡の人=イエスキリスト
と思っておりましたが本作では違った語られ方をしております。
本作を読み思った事は宗教にとって教会とはなんなのだろう、戒律とはなんなのだろう?奇跡は本当に必要なのか?という事です。
争い事の火種、集金と得票の為のシステムとなる宗教に興味と敬意を持つ事は出来ませんが、本作の著者が書く『イエスの生涯』を読んでみたいという興味が湧きました。