遠藤周作のレビュー一覧

  • 母なるもの

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    遠藤周作の灰色の世界観がたまらなく好きだ。胸の奥が締め付けられる。恋をしている時みたいに、切ない。愛しい。哀しい。

    <母なるもの>

    「私」とかくれ切支丹の共通点:転び者。キリスト教を棄てたくとも棄てきれなかった自分(『死海のほとり』)。「私」は、かくれと同質のものを自分の中にも見出していた。私もだ。

    40「完全に転びきることさえできず、生涯、自分のまやかしの生き方に、後悔と暗い後目痛さと屈辱とを感じつづけながら生きてきた」

    44「おのが卑怯さとみじめさ」「後目痛さ」「裏切り者の屈辱や不安」

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    2009年10月04日
  • 砂の城

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    遠藤周作の本は「沈黙」「反逆」「海と毒薬」などの純文学系と青春話などを扱った軽小説系に大きく別れてて、この本は後者に属してるみたいだから軽い気持ちで手にしてみたら、予想外衝撃を受けました、はい。


    主人公は高校時代から大学時代の青春期に共に夢と希望を描いた友人達を時代の流れに奪われていくというあらすじ。
    二度と戻ってはこない素晴らしい青春期に思い描いた夢を、ある人は過激派に求め、ある人は愛人への破滅的な献身に求める…そんな中、主人公は自分の信じた道を突き進み、憧れのスチュワーデスになることができる。しかし彼女には想像もできない形で散っていった友の描いた夢を作っては消えていく砂の城と例えて、この小説のタイトルにかえています。



    僕が1番心に残った言葉は、戦争に恋人も人々の笑顔も奪われた時代に生きた主人公の母の遺言の中にある

    「この世の中には人がなんと言おうと、美しいもの、善いものがあって、その尊さと、憧れだけは失わないで欲しいの」

    というもの。
    昭和の雰囲気を感じながら読み取れる、つねに高みを目指す努力、ひとりの人を心から愛する力、人と人との絆、人が決して破壊してはならない豊かな自然。この本が書かれたのは僕の生まれるかなり前だけど、これらのものはすべて現代社会でも失われがちなものだと思った。


    「美しきもの、善いもの」人に嘲笑されても、時代の荒波に揉まれても、これを探し続けることが人間の生きる本当の意味なんじゃないかなって思いました。

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    2009年10月04日
  • 眠れぬ夜に読む本

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    一度読んでいるのに覚えていないものだな。と、思いながら読んでいたら、一度読んだ本の内容を忘れているのは老人のボケだと書いてあった。そうなの?本当に〜?

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    2010年03月12日
  • 反逆(上)

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    織田信長を畏怖し,残虐非道な振る舞いにも従わざるをえなかった荒木村重,明智光秀などの武将が謀反するに至るまでの気持ちの変化を綴っている。
    ところどころ,著者が戦場となった現地を訪れた時の風景も記載されており,自分もそこに行って見たくなる衝動に駆られた。
    史実に割と忠実にかかれているのか,頻繁に出展を記載している。司馬さんの作品と同様な雰囲気で読める著書である。

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    2009年10月07日
  • 聖書のなかの女性たち

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    k_55:遠藤 周作さんの人となり、考え方や生き方に少し触れられた気がする。たまたまだけど、今日という日に必要な一冊だった。

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    2009年10月04日
  • それ行け狐狸庵

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    遠藤周作の狐狸庵シリーズ。
    模試によく出ている作家なので読んでみた。
    話題や人の姿には時代を感じたが、ユーモアにあふれる文体や
    歌物語のような流れ。頭髪の話には思わずふいてしまいました。

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    2009年10月04日
  • ひとりを愛し続ける本

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    つまらないです。
    遠藤周作好きなのに残念。
    読みやすいです。
    まぁ読んでも悪くないかもしれません。
    あ〜いや、ダメだな。
    彼の違う作品を読んでください。
    惹かれる題名のものだけを読めば十分だと思います。

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    2009年10月04日
  • 何でもない話

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    題名のとおり。
    何でもない話のオンパレード。
    遠藤周作にしては、こんな軽くてくだらない話が珍しいのではないだろうか。
    日常的な当たり前をユーモア溢れる流れでかかれている。
    本当に何でもない話。
    いや、だけど遠藤周作だからこそ何でもない話でも何かあるんじゃないかって思わされる話しもいくつかあった。
    果たして、遠藤周作は軽い気持ちで書いたのか、裏の何かを読者に求めているのか。
    そんなのを問われるような本だった。

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    2009年10月04日
  • ひとりを愛し続ける本

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    遠藤さんの死後の世界観を知りたくて読んだ本。

    こう書いてあった。

    身体はまゆのようなもので、そのまゆが修理できないくらい、壊れてしまうと、蝶々を解き放つ。それはまゆよりも素晴らしいのだと。

    なるほど。お世話になります(笑)

    親としての子供への愛仕方が基本。

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    2009年10月04日
  • 何でもない話

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    >127
     そういう美しいものを見ると彼はかえって自分の枯れ果てた心を哀しく思った。

    >189
     あたしその時、どんな人だって背中に荷物をもってこの世を歩いてるんだよ、と答えたのを憶えている。

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    2009年10月04日
  • 結婚

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    結婚について深く考えさせられます。
    いろんな結婚のエピソードが書かれておりそれぞれが少しずつ関係していきます。
    ・表面的に幸せでも実は心がまったく通っていない夫婦夫と妻の両面からの記述)
    ・実直すぎるだんなに不満を抱く妻(確かに彼のいうことは合理的であるし、浮気をされるわけでもない)
    ・夫であるときから男にも度選りたくなる瞬間(オルゴールがきづかせる)(浮気は絶対に許せないと思っていたが状況によってはありえるかもしれない)
    ・妻が女に戻りたくなる瞬間(九官鳥の声が気づかせる)
    ・若いころは野心、夢、ロマンを持った人が素敵に見えるが、実際結婚するにあたっては安定した生活が必要

    自分が結婚してからまた読みたい。
    あるいは今母に読んでほしい。既婚者がどのような感想を持つのか気になる。

    ほかにも短い小説が載っており「集団就職」は心が温まる。
    人間素直に、真面目に、誠実に生きていれば幸せはやってくるものだ。
    損得勘定で物事を考えてしまう自分が恥ずかしくなった。

    戦争時代の描写が面白い。
    遠藤周作は慶応大学卒。

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    2009年10月04日
  • 聖書のなかの女性たち

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    聖書の中の女性たちは、特別な人たちではない。
    というのを作者は言いたかったのかもしれない。
    敬虔なクリスチャンであり、小説家の遠藤周作さんのエッセイ。
    多少古い本なので、女性はかくあるべし的な表現が少し気になるが、全体としては勉強になった。

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    2019年04月02日
  • それ行け狐狸庵

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    左藤愛子さんのエッセイがきっかけで読み始めました。こちらも負けず劣らず面白い!この時代の作家さんは本当になんというか面白い。北杜夫さんのマンボウシリーズもこれらのエッセイがきっかけで読み始めました。

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    2009年10月04日
  • 『深い河』創作日記

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    遠藤周作は、この作品をいかに生み出したか。物語は綿密に構築されるが、そこには偶発的な、換言すれば運命的な要素も少なからず含まれていた。

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    2009年10月04日
  • 私にとって神とは

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    クリスチャンでもある作家遠藤周作が、様々な基本的な質問に答えるという形式で、彼なりのキリスト教観を解りやすく解説している。神?奇跡?復活?そんなの信じられるわけないよ、という人に是非読んでもらいたい。神は存在ではなく、「働き」なんです。

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    2009年10月04日
  • 満潮の時刻

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    未完成の作品。
    病気を通し自分を客観的に見つめることによる、自分の内面の混沌から開放へのプロセス。
    矛盾点は多いけど、信仰の一面を表していることは確か。

    07/12/-

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    2009年10月04日
  • 留学

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    遠藤周作自身の留学体験(1950年〜)をもとにして書かれて
    いる。「ルーアンの夏」の工藤や、「爾も、また」の田中は遠藤周作の分身。

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    2009年10月04日
  • ひとりを愛し続ける本

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    結婚・人生について書かれたエッセイ。
    全てにおいて大賛成っ!とは言えないけど、心が楽になるヒントはたくさんあった。
    恋愛と結婚の大きな違いだとか、男女それぞれの弱さとか・・。
    思春期の若者たちのことも出てきて、読みながら尾崎豊の歌詞などに通ずる部分がたくさんあった。
    子どもたちは親の言う言葉以上に、その生活態度や生き方を観て育つ・・ということ。
    背中を見られているんだな〜〜とちょっと緊張(><)
    それから、シュタイナーやキュブラー・ロスのことも出てきてとても興味深く読みました。

    本文より引用
    『人生のほんとうの意味などが、若い時からわかっていれば、人生はもう生きていてもつまらないものになる。
    それはちょうど、はじめから犯人が誰か、謎が解かれているような推理小説(ミステリー)を読む気にもなれないのと同じなのである。
    若い時は人生の謎と意味とが解けないから、我々は生きるのだし、生きるに価するのである。
    そして老年になってやっと推理小説の結末とおなじように、「ああ、私の人生とは、そういう意味をもっていたのか」と
    わかるように我々はつくられているのである。』


    老いているわけではないけど、さりとて若いわけではなく、ちょうど人生の中期。
    中途半端であるし、自分の人生についても悩む時期。
    小説では、ストーリーが盛り上がっていき面白くなっていく場面でもある。
    今、きっとこういう時期なんだな。。。
    毎日、全然考えてなさそうで考えていて・・
    時々そんなこともすっかり忘れているときもあるし。
    こんな自分でもいいんだな・・

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    2009年10月04日
  • ひとりを愛し続ける本

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    愛するという事、女の才知・妻になるという事。遠藤周作氏の他のエッセーとも重複している部分が多い。
    人に知られたくないもう一人の自分が誰でもあるはず。時期を同じくして書かれた”スキャンダル”をもう一度読み返したくなった。

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    2009年10月07日
  • あなたの中の秘密のあなた

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    遠藤周作さん大好きなのだけど、私が好きなのはこういうエッセーではなくカトリックを題材にした小説。この本も面白いけど、敢えて遠藤周作が書く必要もないだろうと思う。いったいどうして遠藤さんは女性誌への連載とか女性からの相談を受けるみたいな立場にあったのか不思議だ。

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    2009年10月04日