遠藤周作のレビュー一覧

  • ユーモア小説集

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    「アハハ」じゃなくて、「フフン」って感じの笑い
    ブラックユーモアだからしょうがないのかもだけど
    登場人物にイラッとするのが結構ある

    面白い・ふつう・あんまり好きじゃない と感じた割合は
    1:1:1 くらいでした

    ただ、自分が生まれる何年も前に書かれたのに
    それが全然気にならない文体なのが
    さすがというか、すごいなって思った

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    2009年10月09日
  • 周作塾

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    今は亡き周作爺ちゃんからの人生のタメになるメッセージがいっぱい。
    文章から氏のユーモアがあふれています。
    この方に「やってごらんなさい。」と言われたら、やるしかないですね。
    人生の大・大・大先輩からのお言葉は、有無を言わさぬものがあります。

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    2009年10月04日
  • 妖女のごとく

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    ミステリーとして読むとつまらないかもしれない。しかし遠藤周作氏がこの作品を書いた思いは伝わってくる。
    遠藤氏が常々口にした「人は誰でもそれを打ち明けるくらいなら死んだ方がましだと思うような秘密がある」という一節。時を越えた不思議な現象。私たちには解き明かす事のできない様々な出来事は何なのだろうか?

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    2009年10月07日
  • 父親 上

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    世の中の父親って娘に対する気持ちは
    やはり複雑で特別なものなのでしょうか。
    女である私にはイマイチ理解が出来ないのだけれど。
    読みながら、大好きな父の顔を思い浮かべました。

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    2009年10月04日
  • 死について考える

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    カトリック作家の遠藤は、『死』をテーマにした本を書いてくれ、という出版社の以来を再三断っていたと言う。その理由として、キリスト教談義になるのを恐れたから、とあとがきで述べているのを読んで、なるほどと思ったのは、自分がこれを読みながら持った思いが、「何でわざわざこんな宗教くさいもんをいまさら書くのか」というものだったからだ。誰もが迎える『死』というものを、誰もが理解できる平準化した視点でその「心づもり」することの大切さを、語っている。

    死についてなぞ、わざわざあつらえて述べなくても時が来れば理解する、というのが私の宗教家としての立場だが、実に表面的に捉えれば、そこいらの人とも変わんない持論だと

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    2009年10月04日
  • 母なるもの

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    遠藤周作の灰色の世界観がたまらなく好きだ。胸の奥が締め付けられる。恋をしている時みたいに、切ない。愛しい。哀しい。

    <母なるもの>

    「私」とかくれ切支丹の共通点:転び者。キリスト教を棄てたくとも棄てきれなかった自分(『死海のほとり』)。「私」は、かくれと同質のものを自分の中にも見出していた。私もだ。

    40「完全に転びきることさえできず、生涯、自分のまやかしの生き方に、後悔と暗い後目痛さと屈辱とを感じつづけながら生きてきた」

    44「おのが卑怯さとみじめさ」「後目痛さ」「裏切り者の屈辱や不安」

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    2009年10月04日
  • 砂の城

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    遠藤周作の本は「沈黙」「反逆」「海と毒薬」などの純文学系と青春話などを扱った軽小説系に大きく別れてて、この本は後者に属してるみたいだから軽い気持ちで手にしてみたら、予想外衝撃を受けました、はい。


    主人公は高校時代から大学時代の青春期に共に夢と希望を描いた友人達を時代の流れに奪われていくというあらすじ。
    二度と戻ってはこない素晴らしい青春期に思い描いた夢を、ある人は過激派に求め、ある人は愛人への破滅的な献身に求める…そんな中、主人公は自分の信じた道を突き進み、憧れのスチュワーデスになることができる。しかし彼女には想像もできない形で散っていった友の描いた夢を作っては消えていく砂の城と例えて、こ

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    2009年10月04日
  • キリストの誕生

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    この作品も、読んだのはハードカヴァーで二十歳のころ。

    タイトルのとおり、イエスの死後、弟子たちによって<誕生させられたキリスト>の背景。
    すなわち、新約聖書の「使徒行伝」をベースに、キリスト教成立の物語である。

    田川氏もコチラはそれなりに評価している。

    (この項、書きかけ)

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    2009年10月04日
  • 眠れぬ夜に読む本

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    一度読んでいるのに覚えていないものだな。と、思いながら読んでいたら、一度読んだ本の内容を忘れているのは老人のボケだと書いてあった。そうなの?本当に〜?

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    2010年03月12日
  • 反逆(上)

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    織田信長を畏怖し,残虐非道な振る舞いにも従わざるをえなかった荒木村重,明智光秀などの武将が謀反するに至るまでの気持ちの変化を綴っている。
    ところどころ,著者が戦場となった現地を訪れた時の風景も記載されており,自分もそこに行って見たくなる衝動に駆られた。
    史実に割と忠実にかかれているのか,頻繁に出展を記載している。司馬さんの作品と同様な雰囲気で読める著書である。

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    2009年10月07日
  • 聖書のなかの女性たち

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    k_55:遠藤 周作さんの人となり、考え方や生き方に少し触れられた気がする。たまたまだけど、今日という日に必要な一冊だった。

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    2009年10月04日
  • それ行け狐狸庵

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    遠藤周作の狐狸庵シリーズ。
    模試によく出ている作家なので読んでみた。
    話題や人の姿には時代を感じたが、ユーモアにあふれる文体や
    歌物語のような流れ。頭髪の話には思わずふいてしまいました。

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    2009年10月04日
  • ひとりを愛し続ける本

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    つまらないです。
    遠藤周作好きなのに残念。
    読みやすいです。
    まぁ読んでも悪くないかもしれません。
    あ〜いや、ダメだな。
    彼の違う作品を読んでください。
    惹かれる題名のものだけを読めば十分だと思います。

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    2009年10月04日
  • 何でもない話

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    題名のとおり。
    何でもない話のオンパレード。
    遠藤周作にしては、こんな軽くてくだらない話が珍しいのではないだろうか。
    日常的な当たり前をユーモア溢れる流れでかかれている。
    本当に何でもない話。
    いや、だけど遠藤周作だからこそ何でもない話でも何かあるんじゃないかって思わされる話しもいくつかあった。
    果たして、遠藤周作は軽い気持ちで書いたのか、裏の何かを読者に求めているのか。
    そんなのを問われるような本だった。

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    2009年10月04日
  • ひとりを愛し続ける本

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    遠藤さんの死後の世界観を知りたくて読んだ本。

    こう書いてあった。

    身体はまゆのようなもので、そのまゆが修理できないくらい、壊れてしまうと、蝶々を解き放つ。それはまゆよりも素晴らしいのだと。

    なるほど。お世話になります(笑)

    親としての子供への愛仕方が基本。

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    2009年10月04日
  • 何でもない話

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    >127
     そういう美しいものを見ると彼はかえって自分の枯れ果てた心を哀しく思った。

    >189
     あたしその時、どんな人だって背中に荷物をもってこの世を歩いてるんだよ、と答えたのを憶えている。

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    2009年10月04日
  • 結婚

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    結婚について深く考えさせられます。
    いろんな結婚のエピソードが書かれておりそれぞれが少しずつ関係していきます。
    ・表面的に幸せでも実は心がまったく通っていない夫婦夫と妻の両面からの記述)
    ・実直すぎるだんなに不満を抱く妻(確かに彼のいうことは合理的であるし、浮気をされるわけでもない)
    ・夫であるときから男にも度選りたくなる瞬間(オルゴールがきづかせる)(浮気は絶対に許せないと思っていたが状況によってはありえるかもしれない)
    ・妻が女に戻りたくなる瞬間(九官鳥の声が気づかせる)
    ・若いころは野心、夢、ロマンを持った人が素敵に見えるが、実際結婚するにあたっては安定した生活が必要

    自分が結婚してか

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    2009年10月04日
  • 聖書のなかの女性たち

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    聖書の中の女性たちは、特別な人たちではない。
    というのを作者は言いたかったのかもしれない。
    敬虔なクリスチャンであり、小説家の遠藤周作さんのエッセイ。
    多少古い本なので、女性はかくあるべし的な表現が少し気になるが、全体としては勉強になった。

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    2019年04月02日
  • それ行け狐狸庵

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    左藤愛子さんのエッセイがきっかけで読み始めました。こちらも負けず劣らず面白い!この時代の作家さんは本当になんというか面白い。北杜夫さんのマンボウシリーズもこれらのエッセイがきっかけで読み始めました。

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    2009年10月04日
  • 『深い河』創作日記

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    遠藤周作は、この作品をいかに生み出したか。物語は綿密に構築されるが、そこには偶発的な、換言すれば運命的な要素も少なからず含まれていた。

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    2009年10月04日