遠藤周作のレビュー一覧

  • 女の一生 一部・キクの場合

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    ネタバレ

    「清吉さんのためうちにできたことは……少しのお金ば作ってやったことだけ。ばってん、そんなお金のために……体ばよごさんばいかんやった」
     高校2年、修学旅行の事前学習として学校からだされた課題本のひとつ。
     もともと遠藤周作の作品はほかのキリスト関連の文学作品よりも抵抗なく読める。視点が偏っていないからだ。遠藤周作氏も洗礼をうけたキリシタンだけれど、彼の視点は第三者であり、読者に考えさせる余地を作ってくれる。なぜキクは身を売るほど清吉を愛していたか、それを踏みにじった伊藤。伊藤の二面性にみえるのは人間の本質だ。キクが一途に清吉を想う過程は、決して清らかなものではなかった。胸張り裂けんばかりの衝撃

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    2011年03月05日
  • さらば、夏の光よ

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    なんていうか…現実。
    苦すぎる。
    最悪のバッドエンド。

    先生だけが全てを知ってるってのがよかった。
    『好き』だけじゃだめなこともあるってこと。残酷。

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    2011年01月25日
  • 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

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    手紙のすすめ、そしてどのように書いたら好まれるかが書いてあります。

    今でもメール技術に十分応用できることが多く載っています。

    男性が意中の女性にどのように誘えば効果的かなどもかいてあって面白い。

    ただ、女性に対して書いているのは、綺麗な断り方のみ。誘うほうはないみたい。そこには時代の変化を感じますが、やっぱり女性から誘わないで男性に誘ってもらう様に振る舞うのがいいのかなぁとも思いました。

    Dec 2010

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    2019年01月16日
  • ユーモア小説集

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    タイトルどおり、ユーモアあふれる短編小説集。
    ところどころに以前読んだ同氏のエッセイ、
    狸狐庵閑話で読んだネタが使われている

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    2010年10月23日
  • 母なるもの

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    著者のキリスト教への思いを各々の短編集の主人公に重ねあわせる。関わり合いたくないのに捨てられない。それは「優しく許す」存在である母があるからなのか。

    不誠実だった信者としての自身がかなり反映されていて、遠藤周作本人のことを書いているのかと思った。猿や九官鳥とか、『彼の生き方』『さらば、夏の光よ』に出てくるのを彷彿させた。拷問で背教した司祭の孤独と自己嫌悪の晩年の中での唯一の話し相手が犀鳥だったと言うし。日本にあるキリスト教と作者自身が考えるキリスト教との捉え方の違いにずいぶん悩んでいる様子があらわれていた。

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    2010年08月15日
  • さらば、夏の光よ

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    背が低くて愚鈍な野呂。野呂が愛情を持っていた京子は親友の戸田が奪っていった。しかし戸田は妊娠中の婚約者京子を置いて事故死してしまう。京子の「杖」になりたい、時がいつかは解決してくれるのではないかと野呂は京子と結婚する。しかし、結婚生活でも野呂に対して愛情を抱けず、彼の不器用な優しさに苦痛だけを感じる京子は、戸田と死産だった子供の後を追う。

    なんとも重い話。お互いが「いつかは・・」と思い続けても、結局どうにもならなかった運命。運命って言うのかな、その言葉だと重過ぎるかな、どうしようもないことってある。生理的嫌悪を感じながらも「便利」だから野呂を使う。理解できるだけに、哀しい女性の残酷さ。

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    2010年08月15日
  • 眠れぬ夜に読む本

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    面白かったのは、超能力の話。頭の中に森が浮かび、動物に話しかけると回答を教えてくれるというのが良い。面白いエピソードもあったが、忘れてしまった。

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    2010年05月30日
  • 白い人 黄色い人

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    白人から見た日本人という人間の不思議さについて。
    宗教色が非常に濃い。確か筆者自身もクリスチャンだったはず
    文章はねちっこい系。

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    2010年05月28日
  • わが恋う人は(下)

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    2時間もしないで読み終わってしまったけど、なんだか…あれ?という感じ。
    特に何か思うことはなかったなあ。

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    2010年03月13日
  • 死について考える

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    キリスト教徒である筆者が、”死”について思うところを述べている。だからといって一つの宗教にとらわれるのではなく、語っている。その語り口は圧倒的にやさしい。

    2022年8月再読。
    ホスピスや延命治療等の内容を聞いていると少し時代を感じる。著者本人も最後に言っているようキリスト教談義となってしまわないようにしたとのことで、別の宗教の観点等も所々でてくる。

    P.33
    私小説家たちは一種の自己鍛錬というか、自己修行というか、そういうものを無意識に積んでいったんでしょうね。そういうものを一つ一つ積んでいって、円熟というところへ到達したんでしょうね。そうでないほうの、うまく年をとれない作家たちは、老い

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    2010年01月24日
  • 留学

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    出てくる人みんな何らかの陰を背負ってるんだけど、妙に共感できます。気分が沈むけど、遠藤さんの描くフランスの情景が魅力的でついつい読んでしまいます。

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    2009年12月20日
  • 最後の殉教者

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    江戸末期の浦上四番崩れと呼ばれる迫害に材を取った、著者が拓いた独自の切支丹文学の先駆をなす名作「最後の殉教者」はじめ、若き日のフランス留学体験から生まれた「コウリッジ館」「ジュルダン病院」「異郷の友」「男と猿と」「従軍司祭」など珠玉作10編を収録。遠藤文学の軌跡を集約する必読の純文学短編集

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    2009年11月02日
  • ユーモア小説集

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    「アハハ」じゃなくて、「フフン」って感じの笑い
    ブラックユーモアだからしょうがないのかもだけど
    登場人物にイラッとするのが結構ある

    面白い・ふつう・あんまり好きじゃない と感じた割合は
    1:1:1 くらいでした

    ただ、自分が生まれる何年も前に書かれたのに
    それが全然気にならない文体なのが
    さすがというか、すごいなって思った

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    2009年10月09日
  • 周作塾

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    今は亡き周作爺ちゃんからの人生のタメになるメッセージがいっぱい。
    文章から氏のユーモアがあふれています。
    この方に「やってごらんなさい。」と言われたら、やるしかないですね。
    人生の大・大・大先輩からのお言葉は、有無を言わさぬものがあります。

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    2009年10月04日
  • 妖女のごとく

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    ミステリーとして読むとつまらないかもしれない。しかし遠藤周作氏がこの作品を書いた思いは伝わってくる。
    遠藤氏が常々口にした「人は誰でもそれを打ち明けるくらいなら死んだ方がましだと思うような秘密がある」という一節。時を越えた不思議な現象。私たちには解き明かす事のできない様々な出来事は何なのだろうか?

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    2009年10月07日
  • 父親 上

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    世の中の父親って娘に対する気持ちは
    やはり複雑で特別なものなのでしょうか。
    女である私にはイマイチ理解が出来ないのだけれど。
    読みながら、大好きな父の顔を思い浮かべました。

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    2009年10月04日
  • 死について考える

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    カトリック作家の遠藤は、『死』をテーマにした本を書いてくれ、という出版社の以来を再三断っていたと言う。その理由として、キリスト教談義になるのを恐れたから、とあとがきで述べているのを読んで、なるほどと思ったのは、自分がこれを読みながら持った思いが、「何でわざわざこんな宗教くさいもんをいまさら書くのか」というものだったからだ。誰もが迎える『死』というものを、誰もが理解できる平準化した視点でその「心づもり」することの大切さを、語っている。

    死についてなぞ、わざわざあつらえて述べなくても時が来れば理解する、というのが私の宗教家としての立場だが、実に表面的に捉えれば、そこいらの人とも変わんない持論だと

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    2009年10月04日
  • 母なるもの

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    遠藤周作の灰色の世界観がたまらなく好きだ。胸の奥が締め付けられる。恋をしている時みたいに、切ない。愛しい。哀しい。

    <母なるもの>

    「私」とかくれ切支丹の共通点:転び者。キリスト教を棄てたくとも棄てきれなかった自分(『死海のほとり』)。「私」は、かくれと同質のものを自分の中にも見出していた。私もだ。

    40「完全に転びきることさえできず、生涯、自分のまやかしの生き方に、後悔と暗い後目痛さと屈辱とを感じつづけながら生きてきた」

    44「おのが卑怯さとみじめさ」「後目痛さ」「裏切り者の屈辱や不安」

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    2009年10月04日
  • 砂の城

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    遠藤周作の本は「沈黙」「反逆」「海と毒薬」などの純文学系と青春話などを扱った軽小説系に大きく別れてて、この本は後者に属してるみたいだから軽い気持ちで手にしてみたら、予想外衝撃を受けました、はい。


    主人公は高校時代から大学時代の青春期に共に夢と希望を描いた友人達を時代の流れに奪われていくというあらすじ。
    二度と戻ってはこない素晴らしい青春期に思い描いた夢を、ある人は過激派に求め、ある人は愛人への破滅的な献身に求める…そんな中、主人公は自分の信じた道を突き進み、憧れのスチュワーデスになることができる。しかし彼女には想像もできない形で散っていった友の描いた夢を作っては消えていく砂の城と例えて、こ

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    2009年10月04日
  • 眠れぬ夜に読む本

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    一度読んでいるのに覚えていないものだな。と、思いながら読んでいたら、一度読んだ本の内容を忘れているのは老人のボケだと書いてあった。そうなの?本当に〜?

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    2010年03月12日