遠藤周作のレビュー一覧

  • 死海のほとり

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    ネタバレ

    遠藤周作の作品を読むと、望みもしないで生れ落ちてしまったこの美しい世界でなんとか生きていくための「同伴者」としてのイエス像を描いていると思う。

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    2013年04月10日
  • 留学

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    情けなさ、悔しさ、屈辱、挫折、失敗…。時代が変わっても、異国で生活する時に直面する困難は同じ。共感する分、暗い気持ちになる。

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    2013年03月19日
  • 何でもない話

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    何でもなくない!と、言いたくなるような話ばかり。

    短篇集で読みやすいです。

    解説で作者のあたたかい心を感じさせると書かれていたが、私にはあたたかさが感じられなかった。どの話もこわかった。

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    2012年12月10日
  • 留学

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    最初の短編しか時間の都合で読めなかったのですが


    ふまじめでまじめ。

    胃が痛くなった。


    遊びに行くんじゃない。
    でも勉強ってなんだろう
    博士になりたいとか
    論文を書きたいとか
    そんなご立派な勉強じゃないんだよ

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    2012年09月02日
  • 白い人 黄色い人

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    ネタバレ

    遠藤周作のイメージが変わった。信仰についてハードコアに突き詰めた作品。

    白い人 

    舞台は第二次世界大戦中のリヨン。不器量な容貌で厳格な親のもとに育ち、抑圧された主人公は女中が犬を折檻しているのを目撃してサディズムに目覚め、アデンで少年を襲う。
    学校に入ってから、神学生に心酔する女生徒の下着を盗み、舞踏会に呼び出して踏みにじる。
    自らの異常性を隠し善良な天使を母の前で演じ続け、母の死を見届ける。
    かつて自分が踏みにじった女生徒と神学生が教会で信仰の道に生きているのをのぞき見ると、フランス人であるにも関わらずナチスに入隊し拷問に明け暮れる。

    あの神学生がナチスに囚われ、自分の担当となると、彼

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    2012年08月15日
  • 満潮の時刻

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    『沈黙』と同時に執筆されながら、未完のまま作者の死後出版された作品です。未完成であるだけに、修正されていない作者のダイレクトな思いが伝わってきます。

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    2012年08月10日
  • 周作塾

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    ・好奇心を持て
    ・無意識への暗示をかけろ
    ってのがキモかなあ。
    人生を楽しむための指南書として若者以外でも読んで有意義なんじゃないかと思いました。
    一番グッときたのは、「よく拭くから痔になる(痔になならない奴はちゃんと拭いてない)」という説でした。まあ今だとウォシュレットがあるからね~(^_^;)

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    2012年08月09日
  • 砂の城

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    最初の母の手紙の
    「あなたはこれから、どのような人生を送るかしれませんが、その美しいものとけだかいものへの憧れは失わないでほしいの。」
    という一文が、印象づいた。

    泰子の話はだらだらと続いて面白くないな……と思ってたけど
    最後の最後で大きく展開し、引き込まれるように読んだ。
    人生の上手くいかなさが描かれた作品。

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    2012年06月19日
  • 私にとって神とは

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    今まで宗教について考えたことがなかった自分にとっては、とても難しく感じた。いつか、信仰について考えるときがきたら再読してみたい。

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    2012年06月10日
  • 反逆(下)

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    高橋千劔波氏解説より。
    「『反逆』に描かれた主人公たちは、信長を除きすべて弱虫なのである。弱虫ゆえに惑い、懊悩し、誰かをあるいは自分自身を裏切り、背いたのち生きながらえた者も業を曳きずって生きることになる。」
    賤ヶ岳の戦いで柴田勝家自刃まで描かれているが、テーマからすると、明智光秀が滅んだまででよかったのでは。高山右近が魅力的で、興味を持った。12.5.12

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    2012年05月12日
  • 周作塾

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    読むと元気が出た。
    狐狸庵先生から若い世代へのプレゼントだなあと思った。
    70%共感、残る30%共感できないのは、やはり男女の違いかなあ。
    にしても浪人して悩んでる若い人がいたら絶対この本プレゼントしたい。

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    2012年05月03日
  • それ行け狐狸庵

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    上品なユーモアで大笑い。遠藤周作って天然なのでは・・・・・
    BGなる言葉が出てきて、時代を感じさせるが今はOL。言葉が変わるように人も変わるのだ。若い者をなじってはいけないよ、周作さん。天国でも好奇心旺盛に楽しんでいることだろうな。北海道の3000坪の土地はその後ホテルが建ったろうか?

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    2012年03月22日
  • ぐうたら好奇学 狐狸庵閑話

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    「う〇こ」などいつもの感じもありつつ、これまで読んできた「狐狸庵」シリーズとは少し趣が違うように感じました。
    風雅を愛する狐狸庵先生の、孤独と哀愁、戻らない日々に対する懐旧の念が染みわたるような・・・味わい深いエッセイです。
    もちろん「う〇こ」とか、「放〇」とか、いつもの感じもあってほっとするのですが。笑

    あとこの本を読んで先生が劇団の座長をしていたことを初めて知りました。
    その劇団の団員応募資格とは、まず全員「素人」であることと、
    1.楽譜がよめないこと
    2.音痴であること
    3.自分で歌っている曲名を、他人が当てることができない人は、文句なしに主役にする

    とのこと。間違いなく大爆笑の舞台

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    2012年03月19日
  • 留学

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    あんなに楽しかったパリ旅行なのに、これを読んでから思い返すとなぜか陰鬱な空と街並みしか思い出せない。共に文化を大事にする国なのに石と藁じゃわかりあえないのね。

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    2012年03月14日
  • 何でもない話

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    何でもない話
    「尺八の音」「姉の秘密」はお気に入りの2編だ
    「尺八の音」:死刑囚の死刑執行は不意にやってくる その日を待つのは残酷だと書いてある。法務大臣が判を押せば執行される。だがしかし、死刑執行の日が決まっているとしたらどうだろう。その日を1日、1日待つ
    それは残酷を通り越し気が振れてしむかも知れない。死刑執行日は死刑囚自身に決めてもらっては如何なものか?90年後・・でも、200年後でも・・・・。生きる事、死ぬ意味をつくづく考えさせられました。

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    2012年03月07日
  • 反逆(上)

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    ネタバレ

     昭和に多くの記憶を有する世代にとって、遠藤周作は悪ふざけが好きなだけのオッサンというイメージだ(遠藤先生すいません。真摯な遠藤文学ファンの方にもすいません)。インスタントコーヒーのTVCMで、「違いがわかる男。遠藤周作」という渋いナレージョンとは裏腹に、よれたセーターを着て庭で体操をする姿は不格好で変なオジサンそのものだった(本当に先生すいません)。作家仲間や編集者、女優さんの類が狐狸庵先生の悪戯電話で困らされたエピソードは、それらの「被害者」が、例えば阿川弘之氏の令嬢阿川佐和子さんのエッセイなどで、回想記として数え切れず残している。勿論怒ったり恨んだりしている人は一人もいない。そして、それ

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    2012年03月03日
  • 王国への道―山田長政―

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    えっ、え?こうなのか…
    山田長政、名前によらず格好良かったが、うーん、一概に良いともいえない人生だなぁ。

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    2012年02月26日
  • キリストの誕生

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     『沈黙』、『海と毒薬』、『イエスの生涯』、『白い人・黄色い人』に続いて、「遠藤周作文学館に行く前に遠藤周作を読みましょうシリーズ」の第5弾。『イエスの生涯』の続編としても位置付けられる作品で、イエスの死後、イエスがキリストとして信仰の対象となる過程、原始キリスト教が成立していく過程を、弟子たちの視点で描いたもの。
     率直に言って、おれは『イエスの生涯』よりは、興味が持てた部分が少なかった。たぶん弟子たち、というのはイエス自身よりもさらに馴染みがおれにとっては薄いからだと思う。それでも、ペトロとポーロという対照的な2人の生きざまがありありと浮かんでくる筆致が面白い。ペテロがポーロやユダヤ教と駆

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    2011年12月15日
  • 彼の生きかた

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    ネタバレ

    そういう見方をする本では無いと思いますが、
    これは俗に言う寝取られジャンルに属する作品だと認識しております。

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    2011年12月05日
  • ユーモア小説集

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    面白かったけど…なんというか…せつなくなるっていうのか。。


    読んでられなくなってきますね。


    うん。

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    2011年12月02日