遠藤周作のレビュー一覧

  • P+D BOOKS 決戦の時(下)

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    織田信長、羽柴秀吉、川並衆らの半生を綴った小説。
    信長は本能寺の変あたりでは、戦いで領地を刈り取る時代はいずれ終わりを告げ、安定した支配、領地経営に思考を切り替えてきていたのでしょう。有能な部下は、いずれ裏切ると人を信じない信長は感じていたに違いありません。
    敏感な光秀、秀吉、家康は当然信長の考えに気づいていた。そして、本能寺の変は、怒るべくして起こった。

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    2024年11月27日
  • P+D BOOKS 決戦の時(上)

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    遠藤周作版織田信長。若き日の信長の孤独を『武功夜話』を元に、信長が唯一心を許した吉乃、川並衆、若き日の秀吉である藤吉郎らとの日々を描く。
    濃姫については実際には定かではないところが多く、諸説ある。本作では濃姫とは政略結婚の意味合い強く、すぐに死去する扱いとなっている。
    戦国時代、嫁の実家と争いになれば、実家に返されるのが常である、さらに濃姫が子供を産んでいない事からも、あまり信長に影響を与えていない展開に納得できる。

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    2024年11月26日
  • 反逆(上)

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    魔王と自ら称する織田信長は、冷徹であり、人間を信じてはいない孤独な独裁者であった。まだ忠義という倫理観のない時代、信長の家臣の心には、反逆の光がメラメラと激っていた。
    松永久秀、荒木村重、明智光秀、豊臣秀吉と、信長に翻弄される弱き者達の心理を描く名作
    上巻では、荒木村重が有岡城にて立て籠ってるところまで。

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    2024年11月17日
  • ユーモア小説集

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    イマイチひねりが足りませぬ
    ユーモアの定義が作者と私では違うのですね。これを読んで笑い転げて居る人も大勢なんでしょう!

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    2024年11月18日
  • イエスの生涯

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    キリスト教について知りたいと思っていたところ義父母文庫にあったので読みました。
    なぜ弟子や信者はキリストが酷い目にあっているのに助けなかったのか、弟子はなぜキリストが亡くなってからキリスト教を布教する人となったのか、謎が深まった。疑問多く読むのに時間がかかってしまった。

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    2024年11月04日
  • 王妃マリー・アントワネット(下)

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    後半になるとほとんどが史実を追っていたようで、物語としての面白さは失われたような気がする。
    脚色しすぎても考えものだし、このくらいでいいのかな。

    人の生涯はそれだけでドラマがある。
    彼女ほどの規模じゃなくても、一人一人に訪れるドラマを、こうやって俯瞰して見られたら誤らないのかな。

    お菓子を食べればいいじゃないと言った人、なんて薄っぺらな理解でなく教養が身につきました。

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    2024年11月02日
  • 沈黙の声 遠藤周作初期エッセイ

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    ネタバレ

    かの日、こんな見方をする面白い大人がおるもんだと感心したもんだ
    遠藤周作は知らないけど、狐狸庵先生は高校生でもわかるほどに(内容はともかく)面白おかしく、時にバカバカしく、だけど人を貶めることはなく
    さすがは違いがわかる男
    いまこそ、遠藤周作を読めるようになっているか

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    2024年10月15日
  • 悲しみの歌(新潮文庫)

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     1958年の『海と毒薬』の続編=後日譚。新宿で小さな医院を経営するようになった勝呂が、さまざまな事情を抱えた患者たちと応対しているうちに、戦犯たちの「その後」を取材しようとする「正義派」の新聞記者によって追い詰められていく。『海と毒薬』の冒頭で記された事件以後の勝呂の生が、謎めいた外国人・ガストンとのかかわりを通じて読者の前に明らかにされていく部分が読みどころ。

     週刊誌連載作ということもあって、とてもリーダブルで読みやすい。しかし、その分小説としては薄味になってしまっている。勝呂とガストンとキミ子以外の人物はあからさまに薄っぺらい人物として描かれていて——遊び呆ける大学生たち、メディアで

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    2024年10月14日
  • 眠れぬ夜に読む本

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    遠藤周作の文体が好きだから読んでて気分が良かった。いくつか面白い話もあったけど、あんまりなところもあったので星3

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    2024年09月19日
  • 海と毒薬

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    全体的に流れている作風が、
    乾いた感じ。
    何にも心を動かさないキャラクターも
    いて、なんともいえない空気感が漂う。
    この当時にこんな作風で
    書かれている遠藤周作先生に
    感銘です。

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    2024年09月07日
  • 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

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    あとがき込みでこの本を読んで良かったと思う。
    この時代、手紙が今と比べてどれ程重要なツールだったか知った。

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    2024年09月06日
  • 海と毒薬

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    戸田と勝呂が対比され、戸田の他の人と比べて欠損している感情が浮き彫りになるがその2人の行為に対する考えがどうであれそのした行為にはなにも異なる部分はない。今後戸田はその罪をどう意味付けて生きていくのか。

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    2024年09月01日
  • 秋のカテドラル 遠藤周作初期短篇集

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    数年前に出版された短編集。自身の不思議な体験から、やはり不思議で不気味なストーリーが集まる。
    それは蠢く感情の巣窟の向こう側。普段の生活は巣窟の向こうなんだと改めて考える。
    本当の事は、あまり綺麗じゃないから、みんな綺麗にしたいし見せたいんだ。

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    2024年08月25日
  • 海と毒薬

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    ネタバレ

    出だしの文章から海と毒薬はどう関係してくるのだろうと疑問に思った。
    言葉通りの「海」と「毒薬」というものが直接的に作品に出てくる訳ではなく
    話中において戦争が蔓延る海という世界で人間の為す罪や罰を毒薬として表しているのだと読み終えてから知るのである。

    目の前で人が殺されようとしているところを
    自分は手を加えていないから悪くないと、何もしていないのだとこれから起こることに自身だけ目を背ける勝呂の心情こそが人間の罪や罰、つまり毒薬になり得るのだと私は感じた
    勝呂は何もしていないのだ
    何も
    目の前で捕虜が解剖されるというのに
    何もしなかったのである
    何もしていないから悪いのでは無い
    何もしなかった

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    2024年08月18日
  • ひとりを愛し続ける本

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    ネタバレ

    作者自身の人生の振り返りみたいな話だった。
    ひとりを愛し続ける本というタイトルだったため独身者の話かそれとも純愛の話かどっちだと思い読んでいったらまさかのどっちつかずみたいな内容で驚いた。一応、愛し続けるの方はこの人と出会った縁を大切にという作者の考えはとても面白いと思った。
    昔はどうだか知らないけど今の時代は出会おうと思えばホントにいろんな人に出会えるため、この考えは結婚をするならば大切にしようと思った。
    愛の他にも女性と男性の違いを細かく書いていて、男の嫉妬や女の嫉妬の違いが特に面白かった。自分はやっぱり男の嫉妬である権力や地位に嫉妬しているためこの激情の宥めかたを今後どうしていくかが自身

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    2024年07月21日
  • 怪奇小説集 蜘蛛

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    針を読みたくて読んだけれど、怪奇小説の名の通りホラーというよりも奇妙な風味を楽しむ短編集。
    説明が足りない印象ではあるけれど、描写が適当なのでそれが更に風味を濃くしていて物足りないとは思わなかった。
    第三者の視点が描かれている中で、ふと読者の視点が入っているように感じた。読者自身も目撃者の1人であるように錯覚させられた。

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    2024年04月22日
  • 王妃マリー・アントワネット(下)

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    ルイ16世が処刑される前夜の様子が、泣けた。
    幼かった王妃が、苦境に立たされ、本当の王妃になった。その様をみせられたような思いがした。
    マルグリットという対照的な存在が、とてもうまく物語をひきたてている。
    おもしろい小説だった。
    史実と比べながら読むのも楽しかった。


    2001.11.10
    人間である限り、過ちもある。マリー・アントワネットは過ちも多かったかもしれないが、悪い人ではなかった。主要登場人物の関連性が面白かった。歴史の中に生きた人々を感じることができた。生きざま、死にざまというものにちょっと感動した。王妃である生きざまと死にざま。私は何者として生き、死ぬのだろう。確固たるものなく

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    2024年03月02日
  • 影に対して―母をめぐる物語―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    遠藤周作本人の母親について書かれた自伝的作品。
    没死去後に未発表作として発行された作品。
    彼自身、発行するつもりはなくとも、彼にとっては書かずにいられなかったであろう母に対する心の葛藤、愛情や憎悪や憐れみといったものが文章から手に取るように伺えれる。
    自分の足元に常にまとわりつく影のような存在。

    複雑な家庭環境であり、複雑な想いをずっと抱え続けていたのだろう。
    離婚後、母親がキリシタンとなり、彼自身11歳でカトリックの洗礼を受ける。
    彼が最後までキリシタンだったのは、母親の存在が大きく関係しているのであろう。

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    2024年02月29日
  • 王妃マリー・アントワネット(上)

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    読み易く、物語としても面白い。
    マルグリットの話をうまくからめて、マリー・アントワネットと対比させているところが、うまいと感じる。
    庶民と王室の違いを鮮明に描いている。
    首飾り事件までが上巻。

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    2024年02月25日
  • 影に対して―母をめぐる物語―(新潮文庫)

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     人が生きる上で母親に対して何かをしたいという想いは、大きな比重を占めているものだと思います。でもそのことを他人に素直に言うことはなかなかできないのです。遠藤周作が、生きている間に発表しなかった心情はとてもよくわかるような気がします。彼がキリスト教信者でい続けたのも、母親がそうだったからであり、そうでなかったらきっとキリシタンではなかったのだろうし、何度もキリシタンをやめようと思ったけれども、母親が一生懸命に信じた宗教だからそれを捨てることはできなかったのだ。
     そんな遠藤周作が母について書いた小説だ。きっとこれ以上突っ込むのが怖かったのだと思いました。

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    2024年02月22日